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哲学はなぜ間違うのか

why philosophy fails?

理論再生産が職業

2012年05月08日 | xx9 生きるという生き方

ちなみに、これら(生きるための)理論を再生産する仕事は現代、情報通信を始め、マスコミ、教育、出版、エンターテインメントなど巨大な産業になっていて、これに従事する多くの人々の生活の糧にもなっていますね。産業は自己保存のために生産を拡大し続けるという経済法則がありますから、現代はこれらの産業活動により、毎日、続々と、この類の(生きるための)理論が再生産されている、とみることができます。

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理論を提供し続ける機能

2012年05月07日 | xx9 生きるという生き方

John_william_waterhouse__undine なお拙稿の用語法では、先に述べたように、言語表現以外の概念形成、概念操作などを含めて広い意味で理論という語を使います。文化が作りだすこれらの理論は、皆、人間が生きるための実用的な理論として形成され継承されている、といえます。逆にいえば、私たち人間が毎日を生きるための実用的な理論を提供することが(拙稿の見解では)、文化の重要な役割だといえます。その役割を果たすことができた文化が生き残り、現代に伝わっている、といえるでしょう。文化の形態は、現代では、テレビや新聞やインターネット、書籍、先生の講義、口コミなどという形に変わっていますが、現代人が生きるために必要な理論を提供し続けるという社会的機能を果たしています。

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生きるための理論

2012年05月06日 | xx9 生きるという生き方

言語を使用する大人の人間は、さらにこれを土台としてさらに言語表現を含めた各文化に固有な理論を使います。それは年長者に教えられたり、テレビや新聞で聞き覚えたり、仲間から感じ取ることで学習した理論です。文化により伝えられる理論といえます。人が死んだら幽霊になるとか、あるいは幽霊などは迷信だとか、文化により教える理論は違います。

私たちは毎日を生きるためにこれらの理論を絶えず使い続け、同時に絶えず学習し続けている、といえます。

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反射的な運動予測

2012年05月05日 | xx9 生きるという生き方

John_william_waterhouse__ulysses__2 人間が人間の動きや考えを予測する場合、赤ちゃんも大人も無意識的にこの(進化的に古い)神経機構による身体反射を使っています。人が正常な人間として生きているか、その人が私たちと同じ現実を見ているか、という推定がなされる場合、この動物的身体反射的な運動予測が使われていると(拙稿の見解では)推測できます。

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他者の運動予測

2012年05月04日 | xx9 生きるという生き方

これに対応しそうな身体反射として、動物、生きているもの、意図をもって運動している物体をそうでないものから見分ける身体反射というものがあります。人類は、哺乳類共通の神経系の機構の働きにより、生きている動物の動きを瞬時に自動的に、身体反射として、予測する能力を持っています。たとえば犬や猫(あるいは人間)が次の瞬間どう動くかは、人間ならばだれでも(あるいは犬や猫自身も)、教えられなくても予測できます。この高等哺乳類にみられる身体機構の進化的起源に関して拙稿の見解に近い理論として、自分の身体を動かすときに使われる運動計画の神経回路を他者の運動予測に転用した機構が起源であるという学説(二〇一二年  ピーター・カルーサーズ 『幼児期の読心能力 』)があります。

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