客観的現実はいつも、現在現れている状況であると同時に、そこから次の瞬間へ向けて変化し続けている、と感じられます。現在と現在進んでいるそこからの変化の予測が現実を作っています。そのような意味で、現実は予測される明日を含む、といえます。
私たちが自分は生きていると思うということは、明日はどうなるかの予測をすでにしてしまっているということでしょう。つまり仲間と明日を含むこの現在の現実の中に生きる。それは、現在の体感にだけ反応して反射的に身体を動かしている動物や赤ちゃんや認知症の老人はしていないけれども、(言語を使用する)正常な大人の人間のすべてがしていることです。