存在感を感じさせるものは、存在する、そこにある、という考え方で世界を捉えていくと、世界はとても分かりやすくなる。たとえば、ものごとに名をつけ、言葉で世界を言い表すことができる。それが、当たり前と思える。実際、私たちは、そう思っていますね。だから、こうして言葉を通じさせることができる。
物質も人間の内面も、とにかくあるものはある。だれもがそれを同じように感じているはずだ。それらは、だれもがよく知っている決まりきった法則で動いている。物質は物質の法則で動く。人間は物質の法則が複雑に絡み合ってできているらしい生物学的、神経学的な人体の法則で動く。運命などには超自然的なところもあるかもしれないが、それらはそれなりにその超自然的な法則があって、それで動いているのだろう。理性のある現代人は、そう思っています。
それらの法則をよく知り、利用して世界を操作していくことができる。そうしてうまく生きていく。それが現代人の生き方だ。そういうことになります。この場合、何よりも重要なことは、存在する物事に関しては、自分だけでなく、どの人間も同じことを感じて同じように行動するはずだ、と思えることです。それが、その物事が現実に存在する、ということの意味です。その基準で、現実を正確に見抜く。現実の状況を見抜ければ、人々の行動をかなり正確に予測することができる。それで、現実の物事に関しては、人々と話が通じ合い協力することができる。この能力は人類以外の動物にはありません。人類だけが、存在という感覚を仲間と共有して使いこなせる動物だからです。
拝読サイト:「私が神様だったら」
拝読サイト:質量保存の法則 理解は半数 <script type="text/javascript"></script>