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哲学はなぜ間違うのか

why philosophy fails?

群棲動物である人類

2010年02月03日 | xx1私はなぜ自分の気持ちが分かるのか

人間の身体は、他の動物と同じように、その生存環境の中で、生き延びて子を産み育てるために便利なように物事を感じ取る。物事のそのような見え方を現実と受け取るようにできている。逆に言えば、現実とは、人類がその生存に便利なように物事を見て取る認知機構のことだといえる。

そうであるとすれば、猛獣や獲物の行動を予測したり、仲間との人間関係を予測したりすることがその生存にとってもっとも重要となる群棲動物である人類が、「あるものがある行為をするときは、その行為の結果を予測してその行為をするのだ」という物事の見取り方によって、身の周りの現実を予測し存在感を感じとっていることは、当然と思われます。

拝読ブログ:非現実の中の現実<shapetype id="_x0000_t75" stroked="f" filled="f" path="m@4@5l@4@11@9@11@9@5xe" o:preferrelative="t" o:spt="75" coordsize="21600,21600"></shapetype> <stroke joinstyle="miter"></stroke><formulas></formulas><f eqn="if lineDrawn pixelLineWidth 0"></f><f eqn="sum @0 1 0"></f><f eqn="sum 0 0 @1"></f><f eqn="prod @2 1 2"></f><f eqn="prod @3 21600 pixelWidth"></f><f eqn="prod @3 21600 pixelHeight"></f><f eqn="sum @0 0 1"></f><f eqn="prod @6 1 2"></f><f eqn="prod @7 21600 pixelWidth"></f><f eqn="sum @8 21600 0"></f><f eqn="prod @7 21600 pixelHeight"></f><f eqn="sum @10 21600 0"></f><path o:connecttype="rect" gradientshapeok="t" o:extrusionok="f"></path><lock aspectratio="t" v:ext="edit"></lock><shape id="_x0000_i1025" alt="Comments" type="#_x0000_t75" style="WIDTH: 12pt; HEIGHT: 12pt"></shape><imagedata o:href="http://s.hatena.ne.jp/images/comment_dg.gif" src="file:///C:DOCUME~1ADMINI~1LOCALS~1Tempmsohtml11clip_image001.gif"></imagedata>

拝読ブログ:子供の絵の性差 その1(男技)

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現実世界は直感で感知される

2010年02月02日 | xx1私はなぜ自分の気持ちが分かるのか

Gerome_beforetheaudience

私たちの身体は、科学の方程式を計算して物事を見るようにはできていない。現代人の私たちも身体は昔と変わらず、いかに科学を知っていようとも、数万年前の原始人と同じ構造の身体で、私たちは、目の前の世界の物事を感じている(一九九四年 レダ・コズミデス、ジョン・トゥービー『ドメイン特有性の起源:機能組織の進化』、二〇〇八年 ジョン・トゥービー、レダ・コズミデス、アーロン・セル、デブラ・リーベルマン、ダニエル、ツニュセル『内的調整変数と人間における動機の設計:計算的進化的アプローチ』)。

私たちが目の前に見ている現実世界は、科学で描かれる世界ではない、というべきでしょう。私たちが、目や耳やその他の身体の感覚器官を使って直感として感じとる現実世界は(拙稿の見解では)、私たちが学校で教わるニュートンやファラデーアインシュタインが描いた世界ではありません。目の前のこの現実は、「あるものがある行為をするときは、その行為の結果を予測してその行為をするのだ」という私たちの身体に生まれつき備わっている直感により感知される、いわば人間特有の法則で動いている世界です。

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科学は現実か?

2010年02月01日 | xx1私はなぜ自分の気持ちが分かるのか

ニュートンが微分方程式によって力学を表現する方法を発見して以来、数学を使って表現される自然科学の予測能力は、自然科学を知らない人間の直感による予測能力をはるかに上回る正確性を持つようになりました。

科学のめざましい予測能力を知っている現代人が、目の前の現実世界を科学の法則で動いている世界だと見なすようになったのは、もっともなことでしょう。しかし実は、私たちが目や耳など感覚器官で感じ取っているこの世界は(拙稿の見解では)、科学の法則で動いている世界とはいえません。私たちの身体で感じ取っている限り、物事は身体で感じられるようにしか感じられないからです。

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便利ならば真実なのか?

2010年01月31日 | xx1私はなぜ自分の気持ちが分かるのか

Gerome_bashibazoukandhisdog

私たち人間は(拙稿の見解では)、「あるものがある行為をするときは、その行為の結果を予測してその行為をするのだ」と、無意識のうちに、思っている。世界の物事の動き方に関して、その変化をそう感じ取るように人間の身体が作られているらしい。

たしかに、物事の動きを、直感で、そう感じ取るような身体を持っていれば、生存繁殖に便利です。生活に関係する物事の動きがうまく予測できる。特に生物の動きをよく予測できる。動物や植物が効率よく生存繁殖をしていく現象をうまく表現できるし、かなり正確にその行動を予測することができる。なによりも人間の動きがうまく予測できるようになります。人の動きや表情を見て、次にその人がどう動くのか、まったく分からない人は、社会の中で、うまく生き抜いていけないでしょう。

しかし物事の動きに関するこのような直感が、人類の生存に便利だからといっても、それがすべての物事の動きを正確に予測できるかどうかは、別問題です。社会的なもの以外の自然現象などの動きを予測するためには、むしろ、数学を使って表現される自然科学の法則によって物事は動く、という科学の見方のほうが正確な予測に向いています。

拝読ブログ:フレッシュプリキュア!-第49回「驚きの真実!メビウスの本当の姿!!

拝読ブログ:Naive totaltarianism

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言語の下敷き

2010年01月30日 | xx1私はなぜ自分の気持ちが分かるのか

この認知の機構を人間どうしが互いに共有すれば、同じ(分節化による)世界を共有できる。そこから人類の言語が作られてきた。そうして作られた人類の言語は、世界のすべてを言い表せるかのように見えます。むしろ逆に、そうして共有できた分節化をもって世界のすべてだと感じるように、私たちの身体ができている、と(拙稿の見解では)言うべきでしょう。

ちなみに、言語の下敷きになっている現生人類のこのようなものの見方を人間以外の動物が持っているのかどうか、という問題に関しては、現代科学ではまったく解明できていません。チンパンジーやゴリラなどの類人猿に関してばかりでなく、言語習得以前の人間の幼児に関しても、事物の変化とその原因となる意識や意図、あるいは目的や動機との相互関係性を概念的に認知できているかどうかの科学的実証はできていません(二〇〇七年 マーク・ハウザー、デイヴィッド・バーナー、ティム・オドンネル『進化言語学 伝統的課題への新しい視点』)。

拝読ブログ:ラミダス猿人「アルディ」が意味するもの

拝読ブログ:アラ還の親達 (20) 《手毬唄》

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