私たちは状況の変化を予測して動くことで、それを意識し、計算し、記憶できる。こうして、私たちは状況の変化を目的概念として設定できる。私たちが置かれている状況の変化を、仲間と互いに共有できる。状況を言葉で概念化できる。行為を始める前に、今の状況③を「はじめの位置から南に二歩、西に二歩の位置にいて西を向いている」という言葉で概念化することで、この状況を目的概念として設定することができます。
「はじめの位置から南に二歩、西に二歩の位置にいて西を向いている」という目的状況を達成する、つまり状況①から状況③に達するためには、「前に三歩進んで右を向いて四歩進んで、さらに右をむいて五歩進む」という行為に続けて「右を向いて六歩進む」という行為をすればよいことは、計算で分かる。
また同じこの目的状況を達成できる別の手段として、「はじめの位置で左を向いて二歩進んで、それからまた左を向いて二歩進んで右を向く」という行為をすればやはり状況③に達することが分かる。このように違う行為によって同じ目的を達成できることも分かる。
ちなみに、空間を移動する行為が持つこのような規則性(空間のベクトル構造と群構造)は、進化の過程で動物の身体の中に取り入れられている。実際、人類のほか、多くの脊椎動物や昆虫など帰巣性の動物はこの規則を使った移動シミュレーション機構を脳神経系の中に備えています。
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