目的行動のシミュレーションは(拙稿の推測では)、予測された状況を予測できる行為の連鎖で覆いつくすことでなされる。このシミュレーションは案外と簡単になされていると思われます。なぜならば、予測された状況は、もともと行為の連鎖から生成されているものだからです。シミュレーションは、目的状況に到達する代替経路を探して、比較評価することで実行されるのでしょう。
次に、目的となる状況に至る一本の経路が確定される。行為の連鎖からなるその経路を表現する行動が仮想運動として活性化される。そのとき、仮想運動のその活性度(仮想運動を表現して活性化される神経細胞の数)が閾値を越えると仮想運動は実行運動として起動される。
この場合(拙稿の見解では)、学習記憶の連鎖的想起と瞬時に実行される予測計算の複合を使って、それぞれの行為が自動的に身体運動の運動目的イメージとして表現され活性化されることで、当初の目的を意識することなく私たちの身体は連鎖的に運動を実行していく、と考えられます。
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