台風が九州地方を襲うとき、私たちは、台風が九州に被害を与えることを目的にして接近しているかのように感じとる。だから、「襲う」という言葉を使う。しかし、台風は自然現象ですから、何かを襲いたいと思っているはずはありません。つまり台風はその行為の結果を予測してその行為をするわけではありません。私たちも、もちろん、これは比喩だと思っている。台風は目的を持っていない。そうだから台風の気持ちというものは、私たちには、想像できない。
ケニヤのライオンがシマウマを襲うとき、私たちは、ライオンがシマウマにかわいそうなことをしようとして跳びかかる、と感じとる。しかし実際、ライオンはその行為の結果を予測してその行為をするわけではない。逃げるシマウマを見ると自然に跳びかかるような身体になっているだけでしょう。私たち人間はそういう身体にはなっていない。だから私たちは、実は、シマウマを襲うときのライオンの気持ちが想像できない。
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