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哲学はなぜ間違うのか

why philosophy fails?

人間はライオンの身体を持たない

2010年02月18日 | xx1私はなぜ自分の気持ちが分かるのか

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台風が九州地方を襲うとき、私たちは、台風が九州に被害を与えることを目的にして接近しているかのように感じとる。だから、「襲う」という言葉を使う。しかし、台風は自然現象ですから、何かを襲いたいと思っているはずはありません。つまり台風はその行為の結果を予測してその行為をするわけではありません。私たちも、もちろん、これは比喩だと思っている。台風は目的を持っていない。そうだから台風の気持ちというものは、私たちには、想像できない。

ケニヤのライオンがシマウマを襲うとき、私たちは、ライオンがシマウマにかわいそうなことをしようとして跳びかかる、と感じとる。しかし実際、ライオンはその行為の結果を予測してその行為をするわけではない。逃げるシマウマを見ると自然に跳びかかるような身体になっているだけでしょう。私たち人間はそういう身体にはなっていない。だから私たちは、実は、シマウマを襲うときのライオンの気持ちが想像できない。

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自分の気持ち=身体運動*体性感覚

2010年02月17日 | xx1私はなぜ自分の気持ちが分かるのか

私たちが自分の気持ちだと思っているものは、もともとは(拙稿の見解では)仲間の視点から見た私の身体運動を芯にして、身体運動に反応して起こる自律神経反応などに対応する体性感覚を貼り付けることで作られている(一九九四年 アントニオ・ダマジオデカルトの誤謬:感情、理性、および脳、二〇〇三年 アントニオ・ダマジオスピノザを探して:喜び、悲しみと感じる脳』)。たとえ一人でいるときでも、私の身体の(表情や声の調子など)動きを見ている仲間がいるとしたらその人たちが感じとるはずの私の気持ちというものを推測することが、私が感じとる私の気持ちというものを作っている。

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意識的意図=無意識の反射

2010年02月16日 | xx1私はなぜ自分の気持ちが分かるのか

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つまり私たちは、いつも、自分が生きるこの社会の中で自分がどうすればどうなるかを考えている。ここでいう「考えている」とは、行為の結果を予測して、その行為をする自分とその結果の状況変化を予測している、ということです。そして、その状況予測に反応し自分の身体が引き起こす自律神経反応からの体性感覚(不安や期待などの感情)を自分の気持ちだ、と感じとっています。そして同時に、状況変化の予測に反応して身体が反射的に仮想運動を起こしていくのを感じとって、それを自分の意識的意図や意志による目的行動だ、と思っている。しかしそれらの反応は、人類の進化適応によって私たちの身体に埋め込まれている無意識の反射でしかない。

自身のそれら一連の身体の動きを感じとって(拙稿の見解では)私たちは、自分は自分の気持ちにしたがって行動しているのだ、と思う。それが自分の気持ちだと思って生きています。

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社会と目的認知の共進化

2010年02月15日 | xx1私はなぜ自分の気持ちが分かるのか

人間社会の中で共有され反射生成を繰り返す目的概念は、言語と同じように、無限に抽象化し、複雑化する。複雑な目的概念を認知できる人間たちの社会は複雑になっていく。逆に、複雑な社会に生きなければならない人間たちは、複雑な目的概念を扱えなければ生きていけない。

人は、人を見ると、その人が何のために動いているのか分かろうとする。何かのために動いているに違いないと思う。それが人でない物事でも、あるいは抽象概念でも、それが動くのは何かのために動いているに違いない、と感じる。台風でも、日本経済でも、それは何かのために動いている、と感じる。

人間は、無意識のうちに自動的に、物事をそう感じるような身体になっている。人間の脳神経系に、たぶん生得的に備わっているこの機構を(拙稿の用語では)目的認知機構といいます。この脳神経機構は人類社会を構成する基本的な要素になっています。人類の社会と目的認知機構は、共進化によって効率を増すと同時に、抽象化し、複雑さを増していった、と(拙稿の見解では)考えられます。

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目的概念の進化発達

2010年02月14日 | xx1私はなぜ自分の気持ちが分かるのか

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人類は、こうして(拙稿の見解では)、数分後の具体的な物的配置の状況から遠い将来の抽象的な個人的な状況、あるいは社会的な状況を操作しようとする行動まで、広範複雑な状況を予測し、それを目的概念として脳内に設定することができる。脳神経系のこの仕組みは、行為の連鎖から生成される状況空間構造のなかに目的概念を表現し、そこに至る目的行動を仮想運動として形成する。

この脳神経機構は、原始人類の生活環境において(拙稿の見解では)特に社会生活上、有利な生存繁殖適応を与えたために進化発達して現代人の身体に定着したものと思われます。逆にいえば、私たちが自身の目的として設定する数分後、あるいは遠い将来の状況概念は、私たちが自身の考えで設定したと思っているにもかかわらず、実はそれが導く目的行動が私たちの先祖の原始人類の生活において生存繁殖に有利な行動であったが故に私たちの身体が自動的にそれを作り出している。私たちはそれを自身の意志意図あるいは欲望から発すると思い込んでいるだけなのでしょう。

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