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哲学はなぜ間違うのか

why philosophy fails?

人間は最適化アルゴリズム?

2008年04月27日 | x7私はなぜ幸福になれるのか

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このようなコンピュータプログラム、つまり、効用という得点を最大化するようにゲームの戦略を選定していく最適化アルゴリズムは、機械的に主体性を実現する試みといえる。認知心理学などでは、このような情報処理システムが人間の行動の基本的なモデルとされている(一九七五年 ジェリー・フォダー思考の言語』)。この仮説によれば、私たちの主体性とは、人生というゲームの得点を最大化するような戦略を計算して選び取っていくアルゴリズムだ、という理解になる。

人間の行動をこのような最適化アルゴリズムとする見方は、また、現代経済学の考え方に通じる。ゲーム理論から発展した経済学では、個々人が自己の利益を最大化する最適行動をとると仮定して、経済現象を理論化する。こういう理論は、現代人の理解する人間行動のモデルにぴったりあっているように見えるところから、現代の経済理論、政治理論、経営理論などに、広く受け入れられている。

 だが、本当にこれが人間なのか? 人間は一種の最適化アルゴリズムなのか? 人間という動物は、本当にこう動くような仕組みになっているのでしょうか? 拙稿は、この点に関しても、懐疑的な見解を述べてみたい。

拝読サイト:アダム・スミスの失敗―なぜ経済学にはモラルがないのか

拝読サイト:人間が知恵の実を食べて得たもの、失ったもの

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ゲーマーとしての私

2008年04月26日 | x7私はなぜ幸福になれるのか

入試が難しい大学や学科に合格すれば将来お金持ちになれそうだ、と予想して、合格確率から将来収入の期待値とコストを計算し、効用が最大になるような大学や学科を選んで受験する。そういうことを判断するのが、主体性を持った「ゲーマーとしての私」です。こういうことも、うまくプログラムされたコンピュータに、十分な量の正しいデータをインプットすれば、計算で答えを出せそうです。

かつては、むずかしい意思決定の問題は、人間が多くの知識と経験を使って、熟慮の末、結論を出すしかなかった。しかし、高速コンピュータが実現した現代ならば、変動する膨大なデータをコンピュータにリアルタイムで読み込ませ、瞬時にペイオフ行列を計算することで、次にすべき行動を決めさせることができる。

現代の株式市場では、取引の半数がコンピュータにより自動化されたトレーディングロボットを使う、つまりシステムトレーディングになっているそうです。それが景気の動向を左右する。私たちの実生活の根幹を決定する人々が、急速に、コンピュータによる主体性に取って代わられていく、ともいえる。

拝読サイト:Libertarian Paternalism

拝読サイト:株式用語・世界の株価指数リアルタイムチャート

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主体性⇔ペイオフ行列

2008年04月25日 | x7私はなぜ幸福になれるのか

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  予測シミュレーションの結果に対して数学のゲームの理論(一九四四年 ジョン・フォンノイマンオスカー・モルゲンシュテルンゲームの理論と経済行動』)を当てはめて収穫と損失を計算し、その手が有利か不利かを判断するコンピュータプログラムを作ればよい。原理としては簡単な仕組みです。ゲーム理論では、収穫と損失の比較表をペイオフ行列という。この数値表がゲームのプレイヤーとしての主体性を表わしている。この表が、どういう状況では、どう動くべきか、という行動計画を決めている。この表に並んだ数値が、いわば、「ゲーマーとしての私」、ということになります。

拝読サイト:終わらない・・・!!

拝読サイト:ゲーム理論と(社会的な)意思決定の神経基盤

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コンピュータ が受験生?

2008年04月24日 | x7私はなぜ幸福になれるのか

他の動物はけっしてしないのに、なぜ人間だけが将来の自分のありかたを予想して、それを計画までするのか?

 将来の計画を持つ、ということは、どういうことなのか? 行動を計画するということは過去の記憶と将来の予測を現実と比較して、次の行動を評価し、選択する機能です。主観的には、「私」と言われるものがいろいろ考えながら、これをしているように感じられる。行動の主体性、とでもいうべきものでしょう。

 コンピュータでこの主体性のようなものを作るには、どうしたらよいか。チェスや将棋などのゲームをする人工知能は、主体性を持って、相手に勝とうとしているように見える。こういうゲームの自動プログラムを改良すれば、うまくいくのではないでしょうか? 

 実際、世界で一番強いチェスのプレイヤーは、コンピュータです。チェスで成功するという行動は、コンピュータが得意なわけです。では、人生ではどうか? コンピュータには、とても無理そうですね。だが、大学入試なんかは、どうだ? コンピュータのほうがいい点を取って、合格してしまうのではないか? ビジネスの取引などはどうか? ゲームと考えれば、コンピュータもできそうです。

拝読サイト:プログラムっておいしいの?

拝読サイト:主体的な機能快の追求

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自動的自分予想

2008年04月23日 | x7私はなぜ幸福になれるのか

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 人類の脳機構は、将来の自分というイメージを自動的に予想する機能を持っている。明日の自分、来週の自分、来年の自分、というものを全然考えない人は少ない。二十年後、あるいは五十年後の自分を心配して、人生を設計し、そのために毎日努力している人も、たくさんいます。そういう人は、しっかりしている、立派な人だ、信頼できる人だ、といわれる。たしかに、将来の自分のために努力する人は信頼できる。そういう人は、将来の自分の立場をいつも実感している人ですから、約束や契約を守ってくれる。自分たちの組織を守ってくれる。法律も守ってくれる。そういう人々が集まってしっかりした社会ができる。

将来の自分を守るということは、仲間との信頼関係を守ることです。人間としてはそうすることがまともです。そうすることがまったく正しい。しかし、こういうことをすることは、動物としては、かなりおかしな行動です。人間以外の動物は、今、目の前に感じられる物事しか考えない。それがふつうです。

拝読サイト:アラサーアラフォー

拝読サイト:Perfume『GAME』/レトロフューチャーな女の子の「カワイイ」パワー

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