ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

殺人犯

2011年04月25日 | ホラー・サスペンス・SF等の映画

 香港のサスペンス「殺人犯」を鑑賞しました。

 良くも悪くも香港映画らしさが満開でした。
 派手で、演出過剰で、血がドバーッと出て、主人公の感情表現が笑っちゃうほど大げさです。
 まずはこの香港映画らしさに違和感を持たずに観られるか、という点で大きく評価は分かれるでしょう。

 香港のエリート刑事は美しい奥様と可愛い男の子と豪邸に住む二枚目です。
 連続殺人を捜査中、彼は犯人と思しき人物に襲われて気絶。
 前後の記憶を失ってしまいます。
 先輩の刑事は背中にいくつも電気ドリルで穴を開けられた上にマンションの7階から突き落とされて瀕死の重傷。
 植物状態になってしまいます。
 警察はやがて、エリート刑事に疑いの目を向けます。
 苦しむエリート刑事。
 しかし苦しむほど、状況証拠は彼が犯人であることを示すのです。
 そして長まわしの謎解明の場面。
 そうなの?と驚きますが、あざとささえ感じさせる過剰な演出です。

 正直私はあまりの大芝居と過剰過ぎる演出に、呆気にとられたというのが感想です。
 まあ、力作なんでしょうけどねぇ。 

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世に争いの種は尽きまじ

2011年04月25日 | 社会・政治

 石川や 浜の真砂は尽きぬとも 世に盗人の 種は尽きまじ   石川五右衛門 

 盗人の種は尽きないと五右衛門は詠みましたが、世に争いの種が尽きることもないようです。

 世界遺産のヒンズー教寺院遺跡「プレアビヒア」周辺の国境未画定地域をめぐって対立するタイとカンボジアが、ここ数日国境付近で小競り合いを続け、両軍に死傷者が出ているそうです。
 カンボジアは悪名高いポル・ポト政権時代を経て、今は王政が復古し、仏教を奉じる立憲君主制国家。
 カンボジア憲法には、内政不干渉、紛争の平和的解決、永世中立が明記されています。
 タイは王を神聖不可侵とする憲法を持ち、日本の明治憲法との類似がみられますが、仏教を国教とし、国王を仏教の庇護者としています。

 同じ上座部(小乗)仏教を奉じる王国で、方や紛争の平和的解決を憲法に明記しながら、結局領土の話になると、銃火を交える仕儀に相なってしまうわけですねぇ。
 カンボジア王国に言わせれば、タイが侵略してきたから自衛のために戦ったので、憲法違反ではない、ということになるんでしょう。

 領土をめぐって当事国がナーバスになったりヒステリックになったりするのは、わが国の北方領土返還運動を見ても、韓国の竹島に対する感情的な対応を見ても、十分理解できます。

 1980年代にはフォークランド諸島をめぐって英国軍とアルゼンチン軍がガチンコ対決になりました。
 第二次大戦後、精強で現代的な軍隊を持った国家同士がまともに戦った最初で(今のところ)最後の戦争だったでしょう。

 真に真に、争いの種は尽きません。

 カンボジアのように、平和的な憲法を持っていたって、やる時はやっちゃうんですよねぇ。
 目の前に危険が迫った場合、法律談義をしている暇はなく、反撃せざるを得ないのは当然。
 国民の生命、財産が脅かされてなお、法律の条文に拘っているようでは、政治家として失格だし、そのような政治家を持った国民は真に不幸というものです。

 彼我に鑑みて、わが国とカンボジア王国に何ほどの差がありましょう。
 同じ立憲君主国家、同じ仏教国、同じような平和的憲法を持って、ここ20年は平和に暮らしてきました。
 そうであるならば、わが国が領土紛争に巻き込まれたとき、わが国がとるべき態度は結局のところ一つしかありません。
 つまり、やられたらやり返せ。
 おそらくわが国民はその時、頭に血が昇ってやれやれどんどん、という雰囲気になるでしょう。

 今震災を巡ってセンチメンタルな報道や過剰な自粛が横行し、震災復興とさえ言えばぐうの音も出なくなってしまうような雰囲気がわが国を包んでいるように。

 やれやれ。

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女性的男子

2011年04月25日 | 社会・政治

 マレーシアで、女性的とレッテルをはられた13歳から17歳の男子57人が、米海軍の新兵訓練を模したブートキャンプに参加させ、男らしい男子への矯正を図ったそうです。
 マレーシア政府、おバカさんですねぇ。

 女性的な男子とはそもそもなんでしょうか。
 性同一性障害で治療の必要がある子、オカマとかニューハーフと呼ばれる子、単になよなよしているだけの子、色々いると思いますが。
 この中で矯正可能なのは単になよなよしている子だけでしょう。

 マレーシアはイスラム教の国で、イスラム教では同性愛は重罪ですから、事前に犯罪者予備軍を矯正しようというのでしょうけど、これは絶対に不可能です。
 かつてはキリスト教も同性愛者を死刑にしたりしていましたが、これが無くなることはありませんでした。
 イスラム教国であるサウジアラビアの王子は、先ごろ英国で同性愛の相手だった召使を性的興奮を得るために暴行し、殺してしまいました。
 彼には英国で終身刑の判決が下りましたが、自国では同性愛一つで死刑でしょう。

 かつて第三帝国下では、同性愛者は精神障害者や知的障害者と一緒にガス室に送られました。
 しかし第三帝国突撃隊(SA)隊長のレームは少年を好む同性愛者でした。
 彼は長いナイフの夜と呼ばれるナチの大規模なテロ作戦で、射殺されてしまいました。

 今、先進諸国では、同性愛差別はいけないことになっています。
 同性同士の婚姻を認める国も増えてきました。
 多様性を認めるという観点から、素晴らしいことだと思います。

 しかし宗教がそれを固く禁じ、死刑までも導入しているということは、著しく世界の潮流に反するものと考えます。
 イスラム圏に生まれてイスラム教を捨てることは極めて困難でしょう。
 しかも性に目覚めるころ、自分の性欲の対象が同性でしかあり得ないと気付いたときの絶望はいかばかりでしょう。
 死をも覚悟して許されざる恋を求めるのか、性欲を抑えてイスラム社会に適応して生きていくのか。
 イスラム社会では難しいことを承知で、私は脱出を勧めます。
 オーストラリアのような同性愛者にとって天国のような国に、脱出するのです。
 それは幸福追求権の行使であり、人間には生まれながらに備わった権利です。  
 

長いナイフの夜 (集英社文庫)
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ポルノ代金

2011年04月25日 | 社会・政治

  興味深い調査結果を見つけました。
 世界の国々で、どれくらいポルノを見るためにお金を使うか、という調査です。
 わが日本国は惜しくも2位。
 昔から色の道を思想にまで高め、ポルノともいえる「源氏物語」を擁し、浮世絵春画オタク文化でもポルノを極めるわが国が1位をとれないとなると、さて1位はどこでしょう。

 正解はお隣、韓国です。
 韓国では1人当たり年間526.76ドル(約4万3000円)を使うと調査されたそうです。
 次いで日本が156.75ドル、フィンランドが114.70ドル、豪州が98.70ドル、ブラジルが53.17ドル、チェコが44.94ドル、米国が44.67ドルなどの順となったとか。

 それにしても韓国、ぶっちぎりの1位ですね。
 2位の日本に3倍以上の差をつけています。
 性犯罪に関しては、わが国では痴漢や盗撮など、マニアックな犯罪が過半数を占めるのに対し、韓国では強姦がほとんどだと聞きました。
 即物的というか、そのものずばりがお好みのようです。
 きっと韓国には草食系男子なんてごくわずかなんでしょうねぇ。

 わが国においては、若い男性ほど精子の量が少なく、精子の運動も活発ではなくなってきている、といつだかの新聞にありました。
 それが少子化に拍車をかけているのではないか、と分析していましたが、そうだとしたら原因は何なんでしょうね。
 ヨーロッパ諸国も軒並み日本と同じ傾向にあるそうです。
 一方アメリカは昔と変わらず、日本を除くアジアやアフリカでも精子の減少傾向は見られないとか。

 これ一つをもって民族衰退の兆候と断じることはできませんが、いやぁな感じです。
 しかしこれは非常に大きな問題かもしれません。
 治療といっても病気ではないし、セックスは極めて個人的な事柄なので、国家や行政が介入するわけにもいきますまい。
 子ども手当を出したって、そもそも妊娠しなければ話になりません。
 出会いの場を設けたって、男性の生殖能力が落ちているのだとしたら、簡単に少子化は止まらないでしょう。

 私としてはいやなんですが、移民を受け入れて、日本人との混血を勧めることも考えなければいけません。

 子どもを持たない私がこんなこと書いても説得力はないでしょうけれど。

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