DVDで「ジェニーズ・ボディ」を観ました。
砂漠の地下25メートルに巨大な空洞があるらしいことを突き止めた科学者グループが砂漠に巨大な掘削施設と基地を作り、25名がそこに滞在して作業を進めます。
しかしある時から基地と連絡がとれなくなり、警備会社の社員が一人四駆で基地に向かいます。
そこで見たのは、二つの遺体と、科学者が残したメッセージテープ。
科学者は、空洞にたどり着いたら邪悪な物をよみがえらせてしまった、甘い嘘にだまされるな、といった意味のことを言っています。
そして基地に現れる謎の美女。
男だけのはずなのに、なぜ美女が?
女は男の名前で登録した科学者である、と主張します。
そしてここは危険だから早く逃げよう、と。
しかし無線で警備会社の指示を仰ぐと、生存者が他にもいる可能性があるから残って探せ、とのこと。
やがて警備員を幻覚が襲います。
過去の忌まわしい出来事が繰り返し彼を襲い、苦しめます。
美女はドレスアップしてディナーに誘い、彼を誘惑します。
単なる幻覚なのか、美女は何者なのか、謎は深まります。
そして軍が応援に駆けつけたとき、全ては明らかにされるのです。
期待しないで観たわりにはよくできていました。
なかなかの秀作です。
パキスタンで6人の男が1人の女を集団レイプした事件で、1人のみ終身刑、残り5人は無罪との判決が出ました。
新聞を読むと、私たち日本人には理解不能な事態が出来していたことがわかります。
その女を集団レイプすることを決めたのは、村議会。
実行犯は議会の命令に従ったとのこと。
レイプ後、女は裸で村を歩かされたそうです。
その理由は、彼女の弟が敵対する部族の女と恋仲になったからだとか。
目には目を、というイスラム教の教えでしょうか。
それにしても村民の利益を守るべき村議会が村民の女を辱めるなんて、ありえない話です。
男女差別とかいう以前の問題です。
文化や歴史が違えば価値観も違い、価値観の多様性を認めようというのは、人類が到達した叡智ですが、価値観の違いで許してはいけない行為もあると思います。
名誉殺人とか、今回のレイプ事件がそれにあたるでしょう。
そういえば数年前、インドでカーストが違う少女を誘惑したとかで、少年が殺害されるという事件が起きました。
そういう世界に住んでいれば当然なのかもしれませんが、何も殺すことはありますまい。
私たちの世界はまだ闇の中に在るようです。
昨夜は「サバイバル・イン・ザ・ルーム」を鑑賞しました。
味も素っ気もないタイトルからは想像できない、濃い内容のショッキング・ホラーでした。
ある女が、車の事故で田舎道で立ち往生してしまいます。
通りかかったトラックに助けられますが、その運転手がとんでもないやつだったのです。
納屋に閉じ込められ、あと30日の命と告げられます。
納屋には女の死体がごろごろしています。
食事に呼ばれていくと、そこには口を縫い付けられ、ジュースを飲む女の姿が。
あんなことをされてはたまらないと、30日目、ついに女は決死の抵抗を試みるのです。
出色なのは、殺人鬼はトラック運転手だけではなかったこと。
監禁された女もまた、邪悪な殺人鬼だったのです。
持ち前の邪悪さで、女はトラック運転手に復讐し、ついでに口を縫い付けられた女にも非道を働きます。
この手の映画で、被害者も邪悪な存在だった、というのは少ないと思います。
観て損はない作品です。
http://www.whv.jp/database/database.cgi?cmd=dp&num=11315