ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

102歳の自殺

2011年04月15日 | 社会・政治

 福島県飯館村に住む102歳のおじいちゃんが、今月12日、自殺したそうです。

 やるせないですねぇ。

 102歳まで生きて、もう先は長くないだろうに自ら命を絶つなんて。
 病死や老衰死だったら、紅白饅頭を配って長寿を祝う葬式になるはずだったのに、おじいちゃんの葬式は、暗い影を落とすものになってしまいました。

 飯館村といえば、計画的避難地域に指定された村。
 菅総理は発言を否定していますが、戻れるのは10年後になるか20年後になるかわからない、という趣旨の発言をしたと報道された地域です。

 102歳のおじいちゃんが10年も20年も避難しろと言われれば、それは死に場所を求めて彷徨えというようなもの。
 慣れ親しんだ故郷の村で最後を迎えたいと思っても不思議ではありません。

 広島でも長崎でも、原爆投下直後は50年間草一本生えない、と噂されましたが、両市の人々は投下の数日後から活動を再開し、戦後の復興も目覚ましいものでした。

 今回の原発事故がいくら重大だといっても、広島・長崎への原爆投下に比べれば、はるかに軽いものです。
 それを、10年住めないだとか20年住めないだとか根拠のないことを言うのは、しかもそれが誤りであることは、住民の気持ちを逆なでするものでしかありません。

 リーダーシップを発揮できないどころか、自ら風評被害の根源になっているような人を総理大臣に仰いでいる今のわが国は、誠に不幸であると言わざるをえません。

 菅総理は、一生懸命やっている、と言います。
 それはそうでしょう。
 一生懸命やるのはあまりに当然のこと。
 ただし、一生懸命やっても、結果を伴わなければ、何もやらないか、あるいは何もやらないより悪いこと。
 
 あらゆる組織に、やる気だけは満々だけど、なぜかそのやる気が空回りして周りに迷惑をかけ、結局何もしないで座っていてもらうのが一番良い、という人が一人や二人いるものです。

 菅総理も鳩山前総理もそういうタイプなのではないかと想像します。

 逆に、なんだかぼうっとしているやる気のない人だと思わせておいて、いざとなると鮮やかな仕事をする人がいます。
 能ある鷹、というやつでしょうか。

 102歳のおじいちゃんの無念の思いに報いるためにも、能ある鷹を見つけてリーダーに据えてほしい、と切に願います。

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TATARI

2011年04月15日 | ホラー・サスペンス・SF等の映画

 昨夜、心霊ホラー「TATARI」を観ました。

 かつて数々の狂気じみた実験治療が行われていた精神病院。
 火事で閉鎖され、今は廃墟と化しています。
 ここへ五人が招待されます。
 招待の報酬は100万ドル(約1億円)。
 条件は、夜明けまで生き残ること。

 当初、遊園地経営者で多くのお化け屋敷やジェットコースターを手掛けた男が妻の誕生日を祝うために開いたホラー・ナイトかと思わせます。

 しかし、遊園地経営者が仕掛けていないはずの方法で惨劇が次々と起こり、裏でビデオカメラを見ながら仕掛けを操っていた助手が顔をえぐられて殺されているのを発見した遊園地経営者は、元精神病院の建物が邪悪な存在であると気付き、ゲーム参加者とともに生き残りをかけて奮闘します。
 途中、妻の不倫が発覚したり、妻が不倫相手を刺し殺したり、邪悪な存在とは関係のないエピソードも語られます。
 それにしても、元精神病院の所有者で、祖父がその病院の経営者だったという青年の怯えようは失笑をかうほどです。 

 映画の印象としては、CGを多用しすぎており、しかもそのCGが造形的に奇妙で、恐怖感を感じません。
 邪悪なものの謎もそのままで消化不良の感じです。
 続編があるということなので、続編を観てみようと思います。

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復興構想会議と復興実施本部

2011年04月15日 | 社会・政治

 一体いくつ臨時の組織を作るのでしょうね。

 復興構想会議が動き始め、復興実施本部の設置を決めました。
 これまでにも、20にも及ぶ対策会議やらなんちゃら委員会やら、その日菅総理が懸案だと思ったことに関する組織を作ってきました。
 菅総理のオツムは容量が小さいようで、いくつもの案件を抱えながらそれぞれに的確に指示を飛ばす能力に欠けるため、専門家を集めて議論させ、その結論を自らの決断にしたいようです。
 しかし喜劇的なことに、作ったはいいけどその会議が開かれていなかったり、機能していなかったりするとか。

 ニュース映像をみると、復興構想会議、やたらと人数が多いのですね。
 しかも多くは学者だとか。
 学者というのは知識はあっても実務に疎く、自説を滔々と語って議論にならなかったりするものです。
 手足を持っている各省庁の代表が話し合わなければ、結局何も進みません。
 政治主導は結構ですが、膨大な人数を抱え、数々のノウハウを持った役人をうまく使わずして復興はなりません。

 政治主導という幻想にいつまでもとりつかれて官僚機構の知恵に耳を貸さなければ、被災した方々への背信行為とさえ言えます。

 震災直後、私は菅総理が豹変し、強引な手法で震災復興に強力なリーダーシップを発揮することを期待しました。

 しかし結局、菅総理は役人や東京電力に当たり散らし、責任逃れと政権の延命に汲々とするばかり。
 鳩山前総理はできもしないことを沖縄に約束した上にその約束を反故にし、国民から失笑をかって退陣しました。
 菅総理は失笑どころではすみません。
 石をもって官邸を追われる姿が目に浮かぶようです。

 ことここに至っては、もはやこれまでと覚悟を決めて、後はよきに計らえと言って隠居し、後進に道をゆずるのが上策というものでしょう。
 リーダーの資質一つで、物事は劇的に変化するものです。

 
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