ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

診察

2011年04月23日 | 精神障害

 今日の夕方、診察がありました。
 診察は二週間に一度。
 もう一年以上、寛解状態にあるので、診察というより世間話です。
 それでも、私の主治医は診察なしで薬だけ処方するとか、3分診療ということはありません。
 最低10分は、たとえ世間話であっても、私の表情や口ぶりを観察しているようです。
 初診の時は一時間以上時間を割いてくれました。
 精神科医としての矜持なのでしょう。
 最強の抗うつ薬として知られたリタリンは、どんな患者であっても処方しない、と言っていましたっけ。
 リタリンは覚せい剤に近いということで、禁止薬物になってしまいました。
 主治医の面目躍如です。

 リワークに通っていたころ、リタリンを処方されたことがある、という人がいました。
 リタリンを飲んで電車に乗ったときはとてつもなく落ち込んでいたのに、車中で気分が良くなり、目的の駅で降りたらじっとしていられなくてスキップしながら会社に向かった、と言っていました。
 それだけに、効果が切れるとまた激しい落ち込みに襲われるそうです。
 覚せい剤中毒の患者が禁断症状を起こすと激しく覚せい剤を求めるのと同様、リタリンを常用しているとリタリンが切れると禁断症状を起こすそうです。
 今は禁止されたとはいえ、そんな薬が抗うつ薬として認可されていたとは驚きです。

 歌舞伎町では患者が欲しがるままにリタリンを処方していた医者が逮捕されましたね。
 患者というのは真っ赤な大嘘で、単に合法的にドラッグを手に入れたかっただけでしょう。

  そういうわけで、私は主治医を深く信頼しているのです。

リタリンを飲むなら、知っておきたいこと
田中 康雄,John S. Markowitz,Lindsay DeVane,山辺 克実
花風社
リタリンをこえて―効用と限界
原 仁,篁 倫子
文教資料協会

 

 

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2011年04月23日 | 文学

 せっかくの土曜日の朝、雨が降っていますね。
 気温はけっこう高いようですが、雨が降るとどこへも行く気が起きません。

 
花は散り その色となく ながむれば むなしき空に はるさめぞ降る

 「新古今和歌集」に見られる式子内親王の和歌です。

 桜の花は散ってしまい、その気色を眺めていると、空から春雨が降ってきて、さらに虚しい気分になってしまいました、というほどの意かと思います。

 桜はもうとっくに散った今朝の雨の気分にぴったりです。
 今日のような日は、古今の書物をひも解いて、古人を友としてひと時の慰めを得るのが良いようです。

 それとも、大好きな怖い映画でも借りてきましょうか。

新古今和歌集〈上〉 (角川ソフィア文庫)
久保田 淳
角川学芸出版
新古今和歌集〈下〉 (角川ソフィア文庫)
久保田 淳
角川学芸出版

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