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玉野医療センターへの第2期中期目標(案) パブリックコメント提出

2024年09月10日 | 玉野市政
 地方独立行政法人 玉野医療センター 第2期中期目標(案)に対するパブリックコメントの提出期限が昨日9月9日(月)に締め切られた。
 私は、パブリックコメント(意見書)を提出した。
 第2期中期目標の期間は、令和7年4月から令和11年3月までの4年間。
 玉野市として、市立の公的病院である「玉野医療センター」(法人)に対して、中期目標を策定し、この目標の達成に向けて「不断の努力」求めている。特に「経営基盤の強化、良質な医療サービスの提供、市民の安心を支える地域医療の拠点病院として、市民の期待に応えられる」公的病院となるよう玉野医療センター・法人に求めているものである。

 私の意見書の要旨は⇒
「在宅医療」の項で、新たに「在宅療養支援病院として、24時間体制で緊急対応できる体制を整備し、安心して自宅で療養生活が送れるよう在宅療養環境を支援すること。」が掲げられている。療養型病床の関係も含め、具体的にはどのように取り組まれるのか。

「地域との交流」の項では、市民に開かれた公立病院(公的医療機関)として、市民向け公開講座等の開催や市民アンケートの実施、市民・患者等との意見交流会の開催など、市民参画、市民参加の視点を中期目標に明記するよう求めるが、どのように考えられているのか。

「外部評価等の活用」とは、どのような方法で評価を受けるのか。

理事長をはじめ役員を先頭にした経営・業務改善への指導的役割と責任は大きく、中期目標にはこの点を明記し強調すべきである。また、職員の経営への参画意識を高める意識改革が求められると思うが、中期目標ではこれらの点を明確にすべきではないか。どのように考えられているのか。

前文では、「…医療を取り巻く環境はより一層厳しい状況になっており安定的な経営基盤の確立が喫緊の課題と言える。」と記載している。また、「持続可能な経営基盤の確立」が課題として記載されている。不採算医療や政策的医療等への市負担となる(基準内)「運営費負担金」は必要であり、これらを除き経常収支比率100%以上を目標とするよう明記すべきと思うが、どのようにされるのか。
また、新病院建設費の借金償還分を含めた法人負担と市負担についてはどのように考えているのか。減価償却費が増額となっても、「安定的で、持続可能な経営基盤」の確立に必要な重点目標や財政指標を示すよう求めるが、どのようにされるのか。

地域医療を支える、地域の拠点病院として市立の公的医療機関は将来にわたって必要である。職員一人ひとりが公的病院の使命と役割を自覚し、誇りをもって働くことができ、市民の期待に応え得る公的病院となることが求められている。法人として、公的病院としての役割と使命、職員の誇りと自覚を促すための取り組みを中期目標に明記すべきと思うが、どのようになされるのか。

第2期中期目標の達成のため、玉野医療センターに対して具体的な中期計画の策定や進捗管理を求めると思うが、中期目標にこの点を明記すべきではないか。

第2期中期目標に対応した具体的な第2期中期計画の策定と公表はどのようにされるのか。第2期中期計画(案)はパブリックコメントをされるのか。

第2期中期目標には具体的な指標はまったく示されていません。市民へのパブリックコメントを実施する以上、市として中期目標達成のために重要な幾つかの指標は記載すべきではないか。他市においては「救急搬送応需率」、「医師1人1日当たり診療収入(常勤換算)」、「経常収支比率」、「営業費用対医業収益等」等の指標(水準)を記載しているところもある。市として最低限の重要な指標は明記しなければ、この中期目標では極めて分かりにくく、評価もできないと考えるが、どのようにされるのか。
以上である。

 一部に的を射ない質問・意見等も記載しているが、第2期中期目標(案)へのパブリックコメントとして提出した。
 玉野市(市長)が、「玉野医療センター」・法人に令和7年度から10年度までの4年間の中期目標を示し、公的病院・法人は、その目標達成に邁進することが求められている。
 しかし、経常収支比率等の幾つかの重要指標が示されていないため、曖昧な側面も強く、課題がある。また、経営の効率性を強めすぎると、職場環境・労働条件が悪化し、職員が誇りを持って働く環境が低下する側面もある。
 結局、地方独立行政法人化しても、以前の玉野市民病院であっても、市長と病院の経営陣が常に緊張感をもち、市民のための公立病院として、より良い病院運営・経営を進めることが強く求められている。
 来年、令和7年1月には新病院が完成するが、病院統廃合で弱体化する医療体制の問題など、今後の課題は極めて大きい。
 




 




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