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おかしな問題Ⅱ─国保料の大幅値上げに根拠なし

2008年06月24日 | 市議会
 手元にある厚生委員会資料(追加)によれば、「国保会計は、少なく見積もっても約1億5千万円の赤字が見込まれる」と、「国保保険料を据え置いた場合の影響について」(平成20年6月議会)の文書に記述されています。つまり1億5千万円の赤字になるから、今年度にこの1億5千万円分の負担を市民に押しつけ、国保料を大幅値上げするというものです。しかし、今年度は後期高齢者医療制度が実施され、国保会計の歳入・歳出項目が大幅に変更されるため、不確定な要素が例年より多くあると思いますが、「少なく見積もっても」とほぼ断定的に赤字額を見込んで議会に提案しています。
 昨年の6月議会に国保料のうちの介護分約1400万円の値上げ議案が提出された際に、私は質疑で「19年度国保会計の実質収支の見込み」をたずねたました。市当局の答弁は「医療費の支出等の不確定な要素が多いため、見込み額の算出はできませんけれども、国保会計が赤字にならないよう収納率の向上や医療費の適正化に鋭意努力したい。」と答弁しています。
 今回は、なぜ1億5千万円と赤字額を見込めるのでしょうか。確かに医療費の支出増は予想され、現行のまま国保料を据え置いた場合は赤字になることは確実かもしれませんが、昨年は「できない」といい、今年は「1億5千万円の赤字」を「算出」しています。当局の恣意的なご都合主義によるものでしょうか。オカシナ話しです。
 ちなみに、5月末に提出された19年度国保会計の決算見込みは、歳入歳出差引額で23,787千円の黒字。実質単年度収支でも21,761千万円の黒字会計です。基金積立金は19年度末で17,967千円。19年度の国保料は値上げしなくてもよかったわけです。
 ついでにもう一点いえば、「国保会計はて厳しいと」いい、「1億5千万円の赤字になる」といいながら、平成20年度国保会計予算案には予備費として5000万円も計上しています。以前は1千万円ほどの予備費の予算計上でした。
 厚生委員会の審議では、「来年度(21年度)は値上げはしない」と当局は発言しているそうですが・・・。国保会計の予算・見込み額は、どうやら市当局のさじ加減が大きく、恣意的な要素、政治的な思いが強く影響するのでしょう。これもオカシナ問題です。
 

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