新・遊歩道

日常の中で気づいたこと、感じたこと、心を打ったこと、旅の記録などを写真入りで書く日記です。

ニュウニュウ(牛牛) ピアノ・コンサート

2019年06月20日 | 音楽
アニメ『ピアノの森』でパン・ウェイのピアノ演奏をしたのがニュウニュウてす。
パン・ウェイはショパンコンクールでは優勝こそ逃しますが、ショパンのコンチェルト第1番の演奏と動画が素晴らしくて、本物をぜひ聴いてみたいと機会を伺っていました。https://www.acros.or.jp/data/events/10336/10336_1_l.jpg
ニュウニュウは6歳でデビュー、2018年にジュリアード音楽院を卒業した21歳の若きアーティストです。
ユンディ・リーもそうですが、中国の英才教育の必然かもしれません。

アニメではワルシャワ国立ハーモニー管弦楽団のピアノコンチェルトでしたが、今回はピアノ・リサイタルでメンデルスゾーン、ショパン、リスト、シューベルトでした。
ショパンの半音階の連続、美しい旋律、リズム。観客は酔いしれました。
弾き方がまた美しい!空いている片手を高く挙げ、リズムをとるかのように優しく優雅にゆっくりと回転します。初めて見る動きでしたが、慣れると細く白い手の動きまでが演奏に思えてきました。

席が前の方だったし、最後の曲が終わったときに隣り合わせの若い主婦に「立ちません?」と言うと「立ちましょう!」。立ち上がり拍手すると後ろの方でも立ち上がる人が増えてきました。
毎回スタンディグオベイションをためらっていましたが、横に若い人がいたからよかったです。
アンコールの度にスタンディグオベイションが増え、なんと5曲も。

最後のアンコールは「エリーゼのために」。会場には子供の姿もチラホラ見えたから、このサービスになったのかも。貴公子みたいだけど優しいんだな、とは私の感想。

若いお嬢さんの「この料金で申し訳ないみたい」という感想も聞こえます。指定席一律5000円ですから。
この観客の感動と応援はニュウニュウの今後にきっと励みになることでしょう。
NHKの「ららら♪クラシック」にも出演していましたが、日本が大好きというピアニストです。文化交流が国を繋いでいくことを祈っています。

隣の席の40代ぐらいの主婦は一曲が終わったあと遅れて入ってきました。急いできたのがわかる息づかいで。
薬指の指輪をチラリと見ながら、この時間に家族を置いて出てくるのは大変だったろう、それを認めた配偶者も子供もえらい!
この年代は子育てに追われてなかなかコンサートには行けません。良かった!と私までが嬉しくなりました。
終わったのが9時20分。途中買い物もせずに、家に帰りついたのが10時過ぎていました。夏場だからまだ安心の帰宅でした。
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