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3.1 社会観察 7/7

 (つづき)

3.1.4 社会全体を把握

 社会に向かうには理念と武器が必要です。やはり、私の拠り所はサファイア循環です。

 元々、サファイアの考えは、EUでの環境問題のスタンスのThink Globally, Act Locallyから始まりました。EUはヨーロッパの混沌として世界を、一つの観点で整理しようとしている。

 そのなかで、GlobalとLocalの位置づけです。<存在>と<無>を考えた時も、自分がグローバルになると、同時にローカルになります。社会現象は重層化しているので、相対的にGlobalとLocalになります。

 EUの行動基準はThinkとActを分けているのがヨーロッパらしい。ナチの発生過程で、Thinkが疎外された。その反省も含んでいるのでしょう。分けて考える、本質が見えてくる。

 社会を見るのに使った、もう一つの武器は複雑性です。これも社会学から生まれた概念です。

 複雑性は20年前からアプローチしています。複雑性は社会学の常識です。自信を持って、ロジック展開していきましょう。社会は、個人の単なる集まりには還元しきれない、独自のアイデンティティをもっている。社会学者は、社会というものも、互いに役割が異なる、多くの細胞の相互依存からなる、複雑なシステムと考えます。つまり、社会を複雑なネットワークとして捉える。

 政治も「複雑性」の考え方をしないと、ダメになります。本来、味方にすべき「地方自治」と軋轢を生じています。グローバルがローカルを支援するためには、複雑性の考え方で、キャッチボールの姿勢が必要です。
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