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図書館の目的は新しい“型”の社会を作ることですよ

未唯へ。花粉のかかり始めはきついので、昼からずっと部屋で本を読んでいます。気になった本を2冊あげます。

『公共図書館の論点整理』016.2タム
 
 論点として取り上げられているのは、あまりにも論点のレベルが低すぎる。一応、自分としてのコメントをつけました。

 ・「無料貸本屋」論:本は内容が本質であり、個人が保有するものではない。レンタルビデオと比べても、図書館の方が優位性がある。
 ・ビジネス支援サービス:地方では図書館が知識のポータルです。町の活性化のためには必要不可欠です。
 ・図書館サービスへの課金:本が無料でありさえすれば、サービスに対しては有料でも構わない。
 ・司書職制度の限界:ホテルのコンシェルジェと同様で生半可なものを置く必要はない。市民の中の専門家が本への誘導を行う方が安定する。
 ・公共図書館の委託:市役所職員よりも、キッチリしたサービスができるので、委託の方が望ましい。
 ・開架資料の紛失とBDS:BDS(ブック・ディフェンダー・システム)とかICでの探査などは必須のセキュリティです。
 ・自動貸出機論争:システム化するかどうかは、いかに柔軟に対応できるかです。

図書館というものを武器にして、いかに新しい“型”にしていくかという、図書館の存在意味を問わないで、図書館を取巻く雑音レベルの人たちへの対応だけを考えています。図書館関係の人というのは、本当に図書館しか見ていません。

もう一冊は『理性の奪還』312.53ゴアです。「不都合な真実」のアル・ゴアが昨年書いた本の翻訳で、副題は「もうひとつの「不都合な真実」」です。アメリカはテレビが一方的に流す情報で市民の判断をコントロールしている。1日のうち4時間をその情報の下に置かれている。同じ時間を読書に費やす社会(私個人としては、フィンランド)とは大きな差が出ている。大統領選挙も30秒コマーシャルで決まってしまう。

メディアを支配するものが国民も支配し、大統領も支配している。民主主義を再生するためにはインターネットでしっかり結び付けられた市民社会しかない。最後に、アル・ゴアが主宰している「カレントTV」(www.current.tv)につなげていた。最後が我田引水になっていることもあり、「不都合な真実」ほど世間受けしないでしょう。だけど、正しいです。
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