毎日、1000件以上のアクセス、4000件以上の閲覧がある情報発信ブログ。花や有機農業・野菜作り、市民運動、行政訴訟など
てらまち・ねっと



07:31 from web
原発事故による汚染は、「稲わら」の汚染で全国展開。食物連鎖。いろんな食品で「実態の発見」が広がっていくのだろう。ところで、今晩のNHKスペシャルは⇒◆7月23日(土) 午後9時00分~/飯舘村 ~人間と放射能の記録~⇒http://bit.ly/o0DBCx
by teramachitomo on Twitter

コメント ( 0 ) | Trackback ( )




 原発事故による汚染は、「稲わら」の汚染で全国展開している。
 食物連鎖から考えれば当然といえば当然のこと。
 いろんな食品で「実態の発見」が広がっていくのだろう。

 ところで、しばらく前、原発の問題で精力的な番組を示したNHK。
 今晩は「NHKスペシャル|飯舘村 ~人間と放射能の記録~」。
      ぜひ見てみたい。

 ということで、今日は、原発との位置関係や、原発からの距離を簡単にわかるようにしたグーグルの地図2つにリンク。

   (このブログでは、画面の写真だけを記録。リンク先に飛んで、グーグルの地図で、拡大・縮小などして把握を)

 常識として原発との距離は認識しておこう。

人気ブログランキング→→←←ワン・クリック10点
3位あたり


  NHKスペシャル|飯舘村 ~人間と放射能の記録~

  2011年7月23日(土) 午後9時00分~10時13分
総合テレビ
飯舘村 ~人間と放射能の記録~



福島県飯舘村は人口約6000人。山あいの土地で農業や畜産業を営みながら人々は静に生活していた。ところが、東京電力福島第一原発の事故で暮らしは一変した。飯舘村は原発から30㎞以上離れていたため、当初は避難区域などに指定されず、住民は村に残った。しかし実際には、村の土壌は高濃度の放射能に汚染されており、人々は被曝することになった。さらに4月末には国によって計画的避難区域に指定された。村人たちは仕事と暮らしをすべて手放すという悲壮な決断を迫られたのだ。
 農作物の出荷停止。汚染状況の判明。村民に広がる被曝の恐れ。「自然と共存した村作り」を目指してきた菅野典雄村長も、村民の命や健康を守るため決意が揺らぐ。村を出るか、それとも残るか、村民は村の消滅のという極限の状況下で、何を考え、どう行動するのか。番組では震災発生から4か月間、飯舘村を定点観測し、「見えない敵」放射能との闘いを強いられた人々の姿を記録した。


    福島第一・第二原子力発電所からの距離|Fukushima Power Plant No.1 ←(リンク先に飛んで、グーグルの地図で、拡大・縮小などして把握を)

●福島第一・第二原子力発電所からの距離





    日本の原発所在地  ←(リンク先に飛んで、グーグルの地図で、拡大・縮小などして把握を)
  ●日本の原発所在地


東通原子力発電所
青森県下北郡東通村 1基   /ほか建設中1基・計画中2基
沸騰水型原子炉

青森県下北郡東通村 1基   /ほか建設中1基・計画中2基
沸騰水型原子炉
泊発電所
3基
加圧水型原子炉
3基
加圧水型原子炉
女川原子力発電所
3基
沸騰水型原子炉
3基
沸騰水型原子炉
大飯発電所
4基
加圧水型原子炉
4基
加圧水型原子炉
もんじゅ
1基
高速増殖炉
1基
高速増殖炉
東海第二発電所
1基
沸騰水型原子炉
1基
沸騰水型原子炉
柏崎刈羽原子力発電所
7基
沸騰水型原子炉
7基
沸騰水型原子炉
浜岡原子力発電所
3基   /ほか計画中1基
沸騰水型原子炉
3基   /ほか計画中1基
沸騰水型原子炉
志賀原子力発電所
2基
沸騰水型原子炉
2基
沸騰水型原子炉
敦賀発電所
2基   /ほか計画中2基
沸騰水型原子炉、加圧水型原子炉
2基   /ほか計画中2基
沸騰水型原子炉、加圧水型原子炉
美浜発電所
3基
加圧水型原子炉
3基
加圧水型原子炉
福島第一原子力発電所
6基   /ほか計画中2基
沸騰水型原子炉
6基   /ほか計画中2基
沸騰水型原子炉
福島第二原子力発電所
4基
沸騰水型原子炉
4基
沸騰水型原子炉
川内原子力発電所
2基   /ほか計画中1基
加圧水型原子炉
2基   /ほか計画中1基
加圧水型原子炉
玄海原子力発電所
4基
加圧水型原子炉
4基
加圧水型原子炉
伊方発電所
3基
加圧水型原子炉
3基
加圧水型原子炉
島根原子力発電所
2基   /ほか計画中1基
沸騰水型原子炉
2基   /ほか計画中1基
沸騰水型原子炉
高浜発電所
4基
加圧水型原子炉
4基
加圧水型原子炉
JCO東海村事業所

東海再処理施設



コメント ( 0 ) | Trackback ( )




07:41 from web
昨日のTVニュースで、「岐阜県大垣市の男性をウイルス保管容疑で逮捕」と流された。岐阜県警もやるじゃん、と思った。でも、よく聞くと 警視庁 だった。今日のブログに⇒◆ウイルス保管容疑で逮捕/「別の容疑で家宅捜索したら見つかった」・・・・ ⇒http://bit.ly/qoTVVR
by teramachitomo on Twitter

コメント ( 0 ) | Trackback ( )




 昨日のTVニュースで、「岐阜県大垣市の男性をウイルス保管容疑で逮捕」と流された。
 岐阜県警もやるじゃん、と思った。
  でも、よく聞くと 警視庁 だった。
 
 報道では、
   「ウイルスは男が作成したもので、児童ポルノを思わせるファイル名を付けてShareに流していたという。「Shareで児童ポルノを流しているユーザーをこらしめたかった」
 「警視庁はShareによる著作権法違反の疑いで男の自宅を家宅捜索した際、ウイルスが見つかったため現行犯逮捕した
」(itmedia)
 という。

 「このウイルスは、感染したパソコンのメモリーの空き容量に、約千個の画像などのファイルを書き込み、『ホームページを開きなさい』などと不正な指令を出し続けてパソコンを動かなくする。」(東京)

 という。
 警視庁が別の容疑で家宅捜索したら見つかった、という事の真偽はともかく、ウィルスは困ったもの。
 
 うちのパソコンは、共有ソフトなんてものは使わないから、今回の事件とは関係がないとしても、
 今まで、同じ画像がどんどん開き続ける、そんな症状は数回あった。
 それがパソコンの不調なのかウィルスなのかはよく知らないままに、その時は『あわてた』。

 ともかく、悪意に満ちた犯罪はなくして欲しい。

人気ブログランキング→→←←ワン・クリック10点
3位あたり


●ウイルス保管容疑で逮捕 作成罪、初の適用
        2011年7月21日 夕刊


 パソコンを機能不全にするウイルスを、ばらまく目的で保管したとして、警視庁サイバー犯罪対策課などは二十一日、不正指令電磁的記録保管容疑で、岐阜県大垣市八島町、無職川口靖博容疑者(38)を現行犯逮捕したと発表した。

 同課によると、逮捕は十七日。十四日に施行された改正刑法のコンピューターウイルス作成罪を全国で初めて適用した。

 逮捕容疑では、十七日、自宅のパソコンに正当な理由なく、ウイルスを保管したとされる。同課によると、川口容疑者はファイル共有ソフト「シェア」を使い、ウイルス入りのファイルを不特定多数がダウンロードできる状態にしていた。

 川口容疑者は「ウイルスをばらまくため持っていた」と容疑を認めている。同課は、このウイルスの感染で、少なくとも約千九百人が被害に遭ったとみている。

 このウイルスは、感染したパソコンのメモリーの空き容量に、約千個の画像などのファイルを書き込み、「ホームページを開きなさい」などと不正な指令を出し続けてパソコンを動かなくする。

 二〇〇七年から自分でウイルスを作り、昨春からばらまいていたとみられる。ウイルスに児童ポルノを思わせるタイトルを付けていた。「ファイル共有ソフトの利用者のモラルのなさに腹が立ち、警告を与えたかった。子どもに対する犯罪を憎んでいる」と供述しているという。


警察庁 サイバー犯罪対策


●ウイルス保管容疑で男逮捕 改正刑法で初摘発
          2011年07月21日 16時09分
改正刑法で初の摘発。Shareユーザーに感染させる目的でウイルスを保管していた男がウイルス保管容疑で逮捕された。
 P2Pファイル共有ソフト「Share」ユーザーに感染させる目的でウイルスをPCに保管していたとして、警視庁は7月21日、不正指令電磁的記録保管容疑で岐阜県大垣市の無職の男(38)を現行犯逮捕したと発表した。

 ウイルス作成罪などを盛り込んだ改正刑法が14日に施行されて以来、初の摘発となる。

 警視庁によると、男は17日、他人のPCに感染させる目的で、ウイルスを自宅PCに保管していた疑いがある。ウイルスは男が作成したもので、児童ポルノを思わせるファイル名を付けてShareに流していたという。「Shareで児童ポルノを流しているユーザーをこらしめたかった」などと供述しているという。

 警視庁はShareによる著作権法違反の疑いで男の自宅を家宅捜索した際、ウイルスが見つかったため現行犯逮捕した。ウイルス自体の作成は改正刑法施行前だったため、ウイルス作成容疑は適用されなかった。


●ウイルス保管罪、初の適用…共有ソフトで拡散
      (2011年7月21日11時56分 読売新聞)
 他人のパソコンに感染させる目的で、コンピューターウイルスを不正に保管したとして、警視庁は21日、岐阜県大垣市八島町、無職川口靖博容疑者(38)を不正指令電磁的記録保管容疑で現行犯逮捕したと発表した。

 逮捕は17日。ファイル共有ソフトの利用者約2000人が、このウイルスに感染したとみられる。同庁によると、ウイルスの作成や保管などを禁じた改正刑法が今月14日に施行されて以降、摘発は全国初。

 発表によると、川口容疑者は17日、正当な理由がないのに、自宅のパソコンにウイルスを保管していた疑い。川口容疑者は、児童ポルノを連想させるタイトルのファイルにウイルスを入れ、ファイル共有ソフト「シェア」を使って、利用者にダウンロードさせていたという。調べに対して容疑を認め、「ファイル共有ソフトを使っている人間を懲らしめようと思った」などと供述しているという。

●コンピューターウイルス保管容疑で男逮捕 新設罪を適用
         2011年7月21日12時46分
 他人のパソコンに感染させる目的でコンピューターウイルスを保管したとして、警視庁は、岐阜県大垣市八島町、無職川口靖博容疑者(38)を不正指令電磁的記録保管容疑で現行犯逮捕し、20日発表した。不正指令電磁的記録保管罪は6月の刑法改正で新設され、同容疑での摘発は初めて。

 サイバー犯罪対策課によると、川口容疑者は他人のパソコンをウイルス感染させる目的で、17日午前9時40分ごろ、自宅のパソコン内にウイルスを保管していた疑いがある。このウイルスに感染すると、大量のファイルが自動的にコピーされるなどし、パソコンが機能しなくなるという。

 川口容疑者は昨年から約10回、児童ポルノを装ったファイル名で、ファイル共有ソフト「Share(シェア)」上にウイルスを流し、約2千人が感染した可能性があるという。同容疑者は「児童ポルノを流布するような人を懲らしめたかった」と供述しているという。

●ウイルス保管容疑:「サイバー犯罪の抑止につながる」の声
       毎日新聞 2011年7月21日
 コンピューターウイルスの被害が相次ぐなか、警視庁がウイルス保管罪を初適用した。20日にはパソコン内のファイルを勝手に上書きする「タコイカウイルス」事件で、東京地裁がハードディスクの機能が害されたとして器物損壊罪の成立を認めたばかり。ネット関係者からは「サイバー犯罪の抑止につながる」と期待する声が上がる。

 インターネット上で個人情報が流出する多くは、画像ファイルなどをダウンロードできるファイル交換ソフトが「暴露ウイルス」に感染した場合だ。コンピュータソフトウェア著作権協会(東京都文京区)によると、ファイル交換ソフトの利用者は昨年12月時点で、「シェア」が約13万台、「ウィニー」が約6万台。漫画や写真集などさまざまなデータファイルを装ったウイルスが多く確認されている。

 セキュリティー会社「マカフィー」の兜森(かぶともり)清忠さんは、「これまではウイルスを取り締まる条文が刑法になく、捜査が行き届かなかった」と指摘し、今回の摘発を「抑止力が期待できる」と評価する。

 改正刑法前のタコイカウイルス事件では、捜査当局は複数の適用法令を検討したすえ「苦肉の策」(捜査幹部)として器物損壊罪を適用した。しかし、今回の事件で問題となったウイルスは、ハードディスクを壊すわけではなく、該当しにくかった。ウイルス作成罪や保管罪は被害届も必要としておらず、捜査の大きな武器になりそうだ。【伊澤拓也】




コメント ( 0 ) | Trackback ( )




07:16 from web
核燃料サイクルから撤退する国が多い中で、日本は続けようとしている。ここのところ、過去の政府や推進者の側で虚構が作られていたことがいくつも報道されている。
少しずつ記録していきたい。⇒◆核燃料サイクルは断念方向へ動き出す ⇒http://bit.ly/p2HkjI
by teramachitomo on Twitter

コメント ( 0 ) | Trackback ( )




 
核燃料サイクルという 「使用済み核燃料」を再処理して プルトニウムとウランを取り出し、
 混合燃料を高速増殖炉などで燃焼し、さらにそこからプルトニウムとウランを取り出して利用しようという計画。

 計画から撤退する国が多い中で、日本は続けようとしている。
 実現性も膨大な費用がいることも無視している。

 ここのところ、過去の政府や推進者の側で虚構が作られていたことがいくつも報道されている。
 少しずつ記録していきたい。

 まず、従来の(もちろん、現在の公式なページ)政府の宣伝を見てから、現状を見、関連するいくつかを見ておく。
 国民世論からして、もう、日本で新たな原発を作ることは困難であることが明らかな状況の中で考えたい。

(関連・このブログのカテゴリー ⇒ 原発・高レベル放射性廃棄物地層処分問題)

人気ブログランキング→→←←ワン・クリック10点
3位あたり


 ●高速増殖炉と核燃料サイクル-1
ウランの有効利用と放射性廃棄物の低減を実現する

  >「もんじゅ」の役割 高速増殖炉と核燃料サイクル-1 | もんじゅフォーラム


ウラン資源を有効に利用する
原子炉から出てくる使用済燃料の中には、燃え残った(核分裂せずに残った)ウランや新たに生み出されたプルトニウムが含まれています。そこで、使用済燃料を再処理して、ウランやプルトニウムを取り出し、新しい燃料として再度、 原子炉で使うことを核燃料サイクルといいます。

高速増殖炉によってウラン238をプルトニウム239に効率的に変換し、高速増殖炉サイクルを実現することにより、ウラン資源をより有効に利用できます。

高レベル放射性廃棄物を減らす
高速増殖炉にはもう一つの優れた特長があります。使用済み燃料には、再利用できるウランやプルトニウムの他に、寿命の長い放射性物質(マイナーアクチニド*注)が含まれます。高速増殖炉では、これを一緒に燃やしたり、寿命の短い放射性物質に変換できます。このことから、高速増殖炉サイクルでは、高レベル放射性廃棄物の量や放射性毒性を低減させることができます。

「もんじゅ」はこのような高速増殖炉サイクルの実用化に向けた研究開発の中核として期待されています。

(注)マイナーアクチニド:
ウランより重いプルトニウム以外の元素(ネプツニウム、アメリシウム、キュリウム等)の総称。使用済燃料に含まれ問題となるものは、長期間放射線を出し続ける性質があります。


 ●解説11:日本の進路② 原子力立国計画
    資源エネルギー庁 

我が国のエネルギー戦略を紹介する「日本の進路」の第2回目は原子力立国についてです。原子力は、発電時に地球温暖化の原因となる二酸化炭素を排出しないクリーンなエネルギーであることに加え、少ない量で発電が可能であることや備蓄が容易なこと、燃料を一度装荷すると3~4年間は利用できること等から、エネルギーの供給安定性にも優れています。我が国は、安全確保を大前提に、エネルギー安全保障の確立と地球温暖化問題を一体的に解決する要となる原子力発電を基幹電源として推進し、「原子力立国」を目指しています。

「原子力政策大綱」(2005年10月閣議決定)では、(1) 2030年以降も総発電電力量の30%~40%程度という現在の水準程度かそれ以上の供給割合を原子力発電が担うことを目指す、(2) 使用済燃料を再処理し、回収されたプルトニウム等を有効利用する核燃料サイクルの推進、(3) 高速増殖炉の2050年頃からの商業ベースでの導入を目指す、などの基本的方針が定められました。この基本的方針等を踏まえて、2006年8月には、原子力を推進する確固たる政策枠組みと具体的なプランを示した「原子力立国計画」が策定されました。

我が国は原子力発電の燃料となるウラン資源の100%を輸入に頼っており、輸入先は、カナダとオーストラリアが7割を占めています。そのため、供給源の多様化を図っていくことが重要です。また、ウラン価格が高騰する中、安定供給を確保するための戦略的な資源外交も重要です。その成功例が、世界第2位のウラン資源埋蔵量を誇るカザフスタンにおける資源外交です。2006年8月の小泉総理(当時)のカザフスタン訪問時の両国間の合意を踏まえ、2007年4月には、甘利経済産業大臣が官民合同ミッションを同行して同国を訪問し、我が国の高度な技術力(核燃料加工技術、原子炉プラント技術)を活かした日本型資源外交を展開しました。24件に及ぶ合意の結果、我が国のウラン総需要量の約3~4割に当たる権益を確保しました(従来は我が国需要量の1%)。

また、ウラン資源を有効に利用するため、再処理により使用済燃料からプルトニウムなどを分離回収・再利用する核燃料サイクルを推進することとしています。まずは、使用済燃料の再処理によって回収されるプルトニウムを軽水炉で利用するプルサーマルを着実に推進するなど、核燃料サイクルの確立に向けて政府一体となって取り組みます。さらに、より一層のウラン資源の有効利用を図ることができる高速増殖炉サイクルについては、2025年までの実証施設の実現と2050年より前の商業炉の導入を目指しています。
・・・・



●核燃料サイクル【かくねんりょうさいくる】
       核燃料サイクル とは - コトバンク
..知恵蔵2011の解説.
使用済み核燃料を再処理してプルトニウム(Pu)とウラン(U)を抽出し、そのPuと濃縮度を調整したUを混合し焼結した混合酸化物(MOX)燃料を高速増殖炉などで燃焼し、さらにそこからPuとUを抽出して利用するもの。原子力利用国の多くが核燃料サイクル路線を進めていたが、要となる高速増殖炉が技術的に難しく経済的にも割高で、核不拡散上も問題が大きいため、ロシアを除く欧米諸国は1990年代までに相次いで撤退、直接処分(ワンススルー)路線に転換した。余剰のプルトニウムを減らす目的で、MOX燃料を軽水炉で燃やすプルサーマル(pluthermal)が前面に登場し、欧州の約30の原発で実施中。日本は、95年の高速増殖原型炉「もんじゅ」の事故で高速増殖炉の開発が中断、プルサーマル計画も相次ぐ事故不祥事で一時暗礁に乗り上げた。2006年3月に佐賀県が同計画に初めて同意、直後に青森県の六ケ所再処理工場も本格試験に入った。しかし、核燃料サイクル路線への批判も根強い。
( 飯田哲也 環境エネルギー政策研究所所長 )



●菅首相、もんじゅ存廃「予断なく議論」=原発コスト、事故踏まえ再計算
      時事 (2011/07/20-12:38)
 菅直人首相は20日午前の衆院予算委員会で、高速増殖炉もんじゅ(福井県敦賀市)の存廃について「核燃料サイクルを従来の計画に沿って進めるのか、見直すのか、予断なく議論すべきだ。これから本格的な議論を始めたい」と述べた。みんなの党の江田憲司氏への答弁。
 首相が先に表明した「脱原発依存」に関し、江田氏はもんじゅ開発と、その前提となる使用済み核燃料再処理の中止を明言するよう要求。これに対し、首相は「長期のエネルギー計画との関係もある」と述べるにとどめ、エネルギー政策全体の見直しの中で検討すべきだとの認識を示した。
 また、首相は福島第1原発事故を踏まえ、原発のコスト設定を見直す方針を表明した。政府はこれまで同コストを1キロワット当たり5~6円程度とし、火力や自然エネルギーより安いと説明してきたが、首相は「原子力はかなり高いもので再計算しなければならない」と指摘。海江田万里経済産業相は「検証結果は公表する」と述べた。

●核燃料サイクル:推進後退 「技術維持に限定」--原子力委予算方針
            毎日新聞 2011年7月20日 
 内閣府原子力委員会(近藤駿介委員長)は19日、12年度の政府予算案編成に向けた原子力関係予算の基本方針をまとめ、関係省庁に通知した。使用済み核燃料を再処理して利用する核燃料サイクル計画やその柱である高速増殖原型炉「もんじゅ」について「技術基盤の維持に必要な取り組みに限って実施すべきだ」などとし、「本格運転に向けてのステップを着実に進めるべきだ」と明記した前年度の方針から大きく後退した。

 基本方針は省庁が概算要求する原子力研究開発予算の配分を決める土台となる。拘束力はないが、原発事故を受け、原子力政策の推進機関としては異例の見解となった。

 方針では福島第1原発の廃炉に向けた技術の研究開発や原発の安全対策を重視し、被ばくした住民や作業員の長期的な健康管理体制の整備が必要とした。

 その上で、原子力を推進するための研究開発について「(継続しない場合)国益を損ねると考えられるものに限って継続する」と言及した。【八田浩輔】

●原子力委、核燃サイクル大幅後退 12年度予算方針決定
        2011/07/19 18:33 【共同通信】
 国の原子力委員会(近藤駿介委員長)は19日、2012年度の原子力関係予算について、東京電力福島第1原発事故の対策を強化する一方、核燃料サイクルなど従来の研究開発は「継続しないと国益を損ねるものに限り継続する」と、大幅に後退させる基本方針を決定した。

 従来の「着実に進める」との方針からは様変わりしており、今後の原子力政策に大きな影響を与える可能性がある。

 基本方針では核燃料サイクルに加え、同サイクルの中核施設で燃料にプルトニウムを使う高速増殖炉についても当面の間は「技術の維持や国際貢献のために必要な取り組みに限って実施するべきだ」とした。



●みんなの党、核燃料サイクル即時廃止の方針決定
      カナコロ 2011年7月19日
 みんなの党の江田憲司幹事長(衆院8区)は19日の会見で、核燃料サイクルや高速増殖炉の即時廃止を同党の方針として決定したと発表した。

 同党は「脱原発依存」を党の方針として掲げている。江田氏は、菅首相の脱原発表明を「思いつき」と批判した上で、「われわれは将来原発をなくすという明確な目標を置くので、(使用済み燃料を再処理して使う)核燃料サイクルはなくていい。ましてや、高速増殖炉でさらなるプルトニウムを量産する必要もない」と述べた。

●衆議院議員・河野太郎――虚構の核燃料サイクルで日本の原子力政策は破綻(1)
          投資・経済・ビジネスの東洋経済オンライン 11/06/15 | 16:18
 東京電力福島第一原子力発電所の事故はいまだ収束が見えない。情報は混乱し、収束のメドは立たず、菅直人・民主党政権は国内外からの厳しい批判にさらされている。

 自由民主党政権が推進してきた日本の原子力政策に対し、党内から疑問を呈し、臆せず批判を続けてきた河野太郎衆議院議員に話を聞いた。

──日本の原子力政策の何が問題だったのか。

 私は「反原発の河野さん」と言われる。日本における原子力の議論では、「原発推進派」と「反原発派」に色分けされている。それではいけないと私は言ってきたつもり。私の主張は「反原発」ではなくて、「反核燃料サイクル」。日本の核燃料サイクルの議論は破綻している。

 まず、仮に高速増殖炉ができたとして、高濃度の放射性廃棄物をどう処理するのかという問題がある。

 原子炉自体が40年で廃炉になり、ウランの可採年数が70~80年しかないのに、300年もモニタリングするのか、10万年後の人類に「そこを掘るな」って何語で書くんだと、昔はこんな議論もまじめにしていた。

放射性廃棄物の処理は未解決の大問題

 高濃度放射性廃棄物を日本で処理できないということ。これは国民を上げて議論するべき最重要問題だ。それなのに、経済産業省はこっそりモンゴルへ捨ててくるという話を進めていた。経産省と、この計画が始まった後の経産大臣は、国民に対する背信行為を問われる。経産省にはこの問題を扱う権利がない。

 処分問題をまじめに議論すべきだと指摘してきたが、歴代の経産省(旧通商産業省)の担当課長は「2038年からやります」といってきた。「その頃あんたはいるのか」「いや退官していると思います」という話だった。処分方法が決まっていないのだから、核のゴミの量を減らすことを考えるべきで、14基増やせ、ということ自体が間違っている。

 もう一つの問題は、高速増殖炉の実用化はできないということ。50年までは少なくともダメで、仮に技術ができても、実用可能性は疑問視されている。現実にあまり増殖しないという説があり、ある人が「日本の金利ぐらい」と(笑)。プルトニウムを燃やして出てきたものを再処理するときの効率性も、「まだどこもやっていないからわかりません」と言う。


 これだけ高速増殖炉には疑問符が付くのに、なぜ再処理工場でさらにプルトニウムを取り出すのか。すでにプルトニウムは日本に45トンある。

 ところが、結局2兆円をかけて青森県・六ヶ所村に再処理工場を造った。これによって毎年プルトニウムが8トン出るという。こんな支離滅裂な計画があるか、と批判したら、東京電力の常務が来て、「河野さんの心配はよくわかるが、六ヶ所はそう簡単に稼働できません」と言う。

 現実にトラブルで18回延期され、本格稼働はまだできていない。つまり、電力会社には六ヶ所を本格稼働する気はないが、核燃料のプールとして使いたいだけ。使用済み核燃料を原発のプールから移さないと、原発が止まってしまうからだ。一方、青森県側からは「うちはゴミ処理場じゃない。工場を稼働させろ」との声が出る。そこで本格稼働はできませんが、まね事はしますという話になった。
   ・・・・・(略)・・・

●核燃料サイクル、官僚に慎重論 もんじゅ事故前の証言録
        朝日 2011年7月21日3時4分
 核兵器に使われるプルトニウムの大量保有につながる核燃料サイクルについて、旧通商産業省や科学技術庁の幹部が1991年、膨大な経費がかかることや日本の核武装に対する国際社会の警戒感を招くことを理由に慎重論を唱えていたことが分かった。

 原子力政策の重鎮で原子力委員を務めた故・島村武久氏が、原子力にかかわった政治家や学者らを招いた研究会に出席した当時の担当官僚の証言録に残されていた。核燃料サイクルの中核を担う高速増殖炉「もんじゅ」の事故前で、政府が研究開発を奨励していた時期に証言されたものだ。

 90~93年に通産省資源エネルギー庁技術課長だった谷口富裕氏は、核燃料サイクルについて「全体的展望、戦略に欠け、経済的に引き合わない」と指摘。プルトニウムの大量保有につながるため、「政治的には(各国が)日本に警戒心を高めている中でうまくいくわけがない」と語った。

 今は東工大特任教授の谷口氏は、朝日新聞の取材に「高速増殖炉を進める建前論と電力ビジネスの実質論がかみ合っていないと心配だった」と話す。担当省庁の幹部が疑問を持ちながら見直しが進まなかった理由について「技術的、客観的事実より、それまでの経緯や立場が大事になってしまう傾向がある」と、原子力行政の体質に問題があったとの認識を示した。

 同じ時期に科技庁核燃料課長を務めていた坂田東一氏は研究会で、政府の原子力委員会の専門部会について「核燃料サイクルありきだった。(是非論を)1回議論しかかったが、そこまでいくと収束できない。だから姑息(こそく)だが(議論をやめた)」と証言した。

 のちに文部科学事務次官となった坂田氏は取材に「国家を挙げて進めてきた。担当課長にとって(継続は)大前提だった」と説明。「世界でプルトニウムに厳しい目が注がれていることにもっと注意を払うべきだと思っていた」と語った。



コメント ( 0 ) | Trackback ( )




06:52 from web
インターネットで天気の予測など調べたら、「Yahoo! 天気情報」 が便利そうだった。雨雲の10分ごとの現況と動きのデータ。6時間後までの予測や連続したアニメも。ブログに⇒◆気象情報/とりあえず、分かりやすい 「Yahoo!天気情報
」 ⇒http://bit.ly/roMUi8
by teramachitomo on Twitter

コメント ( 0 ) | Trackback ( )




 昨日、雨の中で畑仕事を14時過ぎまでこなした。
  あと、インターネットで天気の予測など調べてたら、米軍の提供する情報などもあった。
 他に、民間のビジュアルな図もあった。(これらは、後でリンク)
    ( 日本の公的機関の比較は昨日のブログ ⇒ ◆「気象庁」と「気象協会」の台風情報の比較  )

 いろいろと見た中で、 「Yahoo! 天気情報」 が便利そうだった。
 その中でも、当面、わかりやすいのは雨雲の現況と動きのデータ。
 10分ごとの実況(雨雲ズームレーダー)があり、変化が見やすい。
 6時間後までの予測や連続したアニメーションもある。

 それぞれの地域や事情に対応して利用しやすい情報が手に入るようになった、そんな印象。

 まず、今朝の様子を5時と6時で記録。
            ・・・この間に水田や畑を見て回った。

  今朝  5時       ⇒     今朝  6時  
  ⇒  


2011年7月20日5時


2011年7月20日6時



人気ブログランキング→→←←ワン・クリック10点
3位あたり



Yahoo!天気情報
   下記写真は昨日17時の予想図。 最新はリンク先を。

 ● Yahoo!天気情報

    ◆ 台風情報 / 日本広域の進路予想

     ★雨雲ズームレーダー 
           10分ごとの実況(雨雲ズームレーダー




雨雲の将来予測 / 6時間後まで

6時間後予測




●国立情報学研究所 (NII)
       米軍(アメリカ海軍)台風情報
   Joint Typhoon Warning Center (JTWC)
アメリカ・ハワイの米軍合同台風警報センター(JTWC)が発表する台風情報です。この台風情報は、本来は米国の政府機関による利用を意図した情報ではありますが、一般の人々もアクセスすることができます。通常は6時間おきに情報を発表します。なお、このサイトの台風情報の時刻表記は協定世界時(文中表記はUTCではなくZ)となっていますので、日本時間に直すには時差の9時間をプラスして下さい。
なお、最近はアクセス数増大のためか、上記サイトにアクセスできない時間帯も増えていますが、その場合でも個別の台風の経路図には直接アクセスできることもあります。


  ◆ Joint Typhoon Warning Center (JTWC)

★  TC Warning Graphic



      追記41:アメリカ軍台風進路予想図についての追記
・・このような意見によって米軍台風情報の利用が広まると、日米双方にとって好ましくない状況になるかもしれません。米軍サイトには余分な負荷がかかり、本来の目的に反する利用が多数を占める状況となるからです。
実はネット上でも「米軍サイトは精度が高い」という意見をよく目にします。これは本当でしょうか?定量的な比較が手元にないのであくまで印象ではあるのですが、少なくとも気象庁の予報はキメが細かく、微細な動きもうまく予報しているケースが目につきます。逆に米軍予報の方は、大雑把で粗っぽいような印象もあります。まあ、米軍台風情報は軍事情報だから対外公表する時にわざと精度を落としているのだ、という可能性もゼロではありませんが、わざわざそうする理由はないでしょう。なんといっても米国政府もこれを利用しているのですから。
また以前ならば、米軍予報の方が5日予報で予報期間が長いという利点もあったのですが、気象庁でも5日予報が始まりましたので、その意味でも米軍予報を利用する価値は薄れました。今となってはあえて積極的に米軍予報をチェックする意義はないかもしれません。それでも、複数の情報源から情報を入手して総合的に判断するということも場合によっては必要で、そうした目的に利用するのが適切な利用方法だと思います。


 Joint Typhoon Warning Center (JTWC)



●バイオウェザー/お天気情報 - 台風情

   ◆バイオウェザー/お天気情報 - 台風情報


今夜に四国接近へ
大型で強い勢力の台風6号は、高知県足摺岬の南海上を北上していて、今夜には四国沿岸に接近または上陸するおそれがあります。台風の動きが遅く、大雨・暴風・高波が長時間続きますので厳重に警戒してください。
[2011/07/19 08:11 更新]



コメント ( 0 ) | Trackback ( )




15:54 from web
暑さをやわらげ、畑を潤す台風。久しぶりの雨。予想進路からすると、この辺りは、たぶん、あまり荒れない雰囲気。済ませておきたい野菜の管理があるから、朝からカッパを着て畑へ。先ほど上がって、遅めの昼食⇒◆「気象庁」と「気象協会」の台風情報の比較⇒http://bit.ly/n2vCix
by teramachitomo on Twitter

コメント ( 0 ) | Trackback ( )




 暑さをやわらげ、畑を潤す台風・・・という感じ。
 久しぶりの雨。
  とはいえ、災害も心配。
 
 台風の予想進路からすると、この辺りは、たぶん、あまり荒れない雰囲気。
 今朝から雨。
 でも、ちょうどいい雨なので、済ませておきたい仕事、野菜の管理があるからカッパを着て畑へ行こう。

 ブログは、「気象庁」と「気象協会」の台風情報の比較。 

 (翌日7月20日追記  ◆気象情報いろいろ/とりあえず、分かりやすい 「Yahoo!天気情報」 )

人気ブログランキング→→←←ワン・クリック10点
3位あたり

●気象庁 | 台風情報
    気象庁 | 台風情報
風5日進路予報は、72時間後も引き続き台風と予想される台風に対して、04時30分頃、10時30分頃、16時30分頃、22時30分頃に発表します。台風が5日後までに熱帯低気圧または温帯低気圧に変わると予想される場合には、4日後までの予報を発表します。
台風の中心が予報円に入る確率は70%です。







●台風情報(台風6号・日本付近) - 日本気象協会 tenki.jp
台風6号

         台風情報 台風6号・日本付近
2011年7月19日9時30分発表 大型で強い台風6号は、19日8時には足摺岬の南約120kmにあって、北へ毎時20kmで進んでいます。中心気圧は955hPa、中心付近の最大風速は40m/sです。この台風は、19日18時には室戸岬の西南西約90km、20日6時には徳島県付近へ達するでしょう。21日3時には八丈島の西約130km、22日3時には関東の南東へ進むでしょう。台風周辺海域及び進路にあたる海域は猛烈なシケとなり、台風が接近する地域は、暴風や大雨に厳重な警戒が必要です。次回の台風情報は、7月19日10時30分の予定です





コメント ( 0 ) | Trackback ( )




08:55 from web
昨日のブログで「3日前に行ったイブキさんの頂上で"(カワラ) ナデシコ"を一輪だけ見つけた」と書いた。今朝は、4時過ぎに起きて畑の水やりの確認。家に戻ってから、サッカーの中継を見た。⇒◆「なでしこ世界の頂点に」/・サッカー女子W杯 ⇒http://bit.ly/oVxHIf
by teramachitomo on Twitter

コメント ( 0 ) | Trackback ( )




 昨日のブログで「3日前に行った伊吹山の"頂上で (カワラ) ナデシコ"を一輪だけ見つけた」と書いた。
 ・・・今朝は、4時過ぎに起きて畑の水やりのスプリンクラーの確認。
 家に戻ってから、サッカーの中継を見た。

 勝つことは期待したけど、まさか、アメリカに勝つとは思えなかった。
  ・・・・でも、粘り強く、粘り強く・・・勝ってしまった。
      おめでとう、だ。

 ところで、昨日は、猛暑の中、終日、畑仕事。
  10数年前は78キロまで行ってしまった体重。
   7.8年前からダイエットを意識してきた。
   1か月ほど前は、68キロだった。
  ここのところ、食事も気を付け、生活も節制。
  昨日は、(酷暑での仕事もあるけど)、50グラム刻みのヘルスメーターの表示が「65.55キロ」になった。

 20数年間にダイエットしていて「64キロ台」を記録したことがあったけど、それに近い数字だから、20数年ぶりと言える。
 もう少し、「内臓脂肪」を減らそうと思っている。  

人気ブログランキング→→←←ワン・クリック10点
3位あたり


●なでしこ世界の頂点に、PK戦を制しW杯初優勝
            ロイター 2011年 07月 18日 06:30 JST
 大飯原発1号機が手動停止、関西の電力不足懸念高まる 南米選手権でアルゼンチンが4強入り逃す、PK戦で惜敗 インタビュー:原発国有化の議論、時期早い=細野担当相 トヨタ自動車、宮城県にエンジン新工場を建設へ  [フランクフルト(ドイツ) 17日 ロイター] サッカーの女子ワールドカップ(W杯)ドイツ大会は17日、フランクフルトで決勝を行い、日本は延長戦2─2で迎えたPK戦の末に米国を下し、初優勝を果たした。
 「なでしこジャパン」の名で知られる日本代表にとって、W杯と五輪を通じて国際大会初のメダルは最高の金色となった。

●なでしこ世界一…女子W杯、PK戦で米下す
         2011年7月18日07時05分 読売新聞)
 サッカー女子W杯決勝で米国を下し、優勝トロフィーを掲げる沢=ロイター サッカーの第6回女子ワールドカップ(W杯)ドイツ大会は17日午後8時45分(日本時間18日午前3時45分)から、フランクフルトで決勝が行われ、初の決勝進出を果たした日本代表(なでしこジャパン)が、3大会ぶり3度目の優勝を目指した世界ランキング1位の米国をPK戦(3―1)で破り、悲願の初優勝を果たした。

 日本は69分に後半投入のモーガンに先制されたが、81分に宮間がゴールを決めて同点に追いつき、延長戦に突入した。

 104分、ワンバックのゴールで勝ち越されたが、延長戦後半の117分、沢が飛び込んで右足で決め、再び試合を振り出しに戻し、2―2でPK戦に入った。

 日本が国際サッカー連盟(FIFA)主催大会で優勝するのは、男女を通じて初めて。世界ランキング4位で6大会連続出場の日本は、これまでベスト8が最高成績だったが、今大会は、準々決勝で3連覇を狙ったドイツを破ると、準決勝でスウェーデンに快勝。決勝でも、過去3分け21敗と1度も勝ったことのなかった米国を初めて破った。

 沢は今大会の最高殊勲選手(MVP)に選ばれるとともに、通算5得点で得点ランキング1位に輝いた。

●なでしこ世界一=PK戦、米国倒し偉業-沢MVP、得点王・サッカー女子W杯
           時事 2011/07/18-06:52
 【フランクフルト時事】サッカーの第6回女子ワールドカップ(W杯)ドイツ大会は17日(日本時間18日)、当地で決勝が行われ、日本代表「なでしこジャパン」が世界ランキング1位の米国を2-2からのPK戦で3-1で破り、初優勝した。五輪3度、W杯6度目の出場で念願の世界一。日本のスポーツ史を塗り替える偉業を遂げた。
 日本は後半24分に先制されたが、同36分に宮間あや(岡山湯郷)が同点ゴール。延長前半14分にワンバックのゴールで勝ち越された後も、同後半12分、沢穂希(INAC)が決めて再び追い付き、PK戦に持ち込んだ。過去21敗3分けの米国戦に初勝利。
 沢は今大会5点目で、得点王を獲得。大会最優秀選手(MVP)に選ばれた。
 世界ランキング4位の日本は今大会、1次リーグを2勝1敗で通過すると、準々決勝で3連覇を狙ったドイツを倒し、準決勝でスウェーデンに逆転勝ち。初の決勝進出で一気に頂点に立った。米国は3大会ぶり3度目の優勝を逃した。
 日本女子はW杯で1995年大会のベスト8、五輪は2008年北京大会の4位が過去最高。昨年のU-17(17歳以下)W杯では準優勝している。 

●沢が得点王&MVP獲得!延長後半12分に同点弾…女子W杯
    スポーツ報知 -(2011年7月18日06時51分 スポーツ報知)
 ◆女子W杯 ▽決勝 日本2―2米国=PK3―1=(17日・フランクフルト) 女子W杯で初優勝した日本の主将MF沢穂希が、通算5得点で得点王と大会MVPを獲得した。日本は1―2の延長後半12分にセットプレーからMF沢が押し込んで同点に追い付いた。PK戦ではGK海堀が好セーブを連発し、日本が頂点に立った。

 起死回生の同点弾だ。苦しかった展開で、日本女子サッカーを引っ張り続けた主将の力が、土壇場で輝いた。1―2の延長後半12分。宮間からの左CK。ニアサイドに詰めていた沢は、ゴールに背を向けながら右足アウトサイドでゴールを決めた。「最後まであきらめず戦った結果。最後まで走り続け全力を出せた」勢いを取り戻した日本は、PK戦でも優位に立って、FIFAランク1位の米国を下した。

 表彰式で優勝トロフィーを掲げる沢の顔は、最高の笑顔だった。

 沢穂希「(優勝は)信じられない。最後まであきらめず戦った結果。最後まで走り続け全力を出せた。世界一を目標にしてきたけど、現実がまだ受け止められない。(自身のW杯出場)5回目で結果を残せた。日本に金メダルを持って帰ります」

●沢主将の直訴が躍進きっかけ/女子W杯
    日刊スポーツ[2011年7月15日8時14分]
 ヘディングでゴールを決める沢(撮影・PIKO)<女子W杯:日本3-1スウェーデン>◇準決勝◇13日◇ドイツ・フランクフルト

 なでしこジャパンが女子W杯ドイツ大会準決勝でスウェーデンに勝利し、W杯、五輪ではA代表として日本サッカー界史上、男女含めて初の決勝進出を果たした。

 沢穂希主将(32=INAC)の主張が、大躍進の原動力となった。08年北京五輪で銅メダルを逃して帰国した後、沢ら代表メンバーは、当時の犬飼基昭・日本協会会長の食事会に招かれた。その席で沢は、女子サッカーの厳しい現状を報告し、協会のバックアップを要求した。

 技術で互角でも、体格で勝る欧米に苦戦する現状を打開するには、普段から体格の大きい相手と一緒にプレーするのが一番の解決策だった。当時は、簡単に挑戦できなかった。男子と違い女子はビジネスとして成り立ちにくく、代理人が付かず、海外のクラブを探すのは難しかった。月給20万円以下では、異国で生活するのが難しかった。

 食事会の席で沢は、全選手を代表して犬飼会長に「協会としてチームを探してほしい。また生活面でバックアップしてほしい」と要求した。犬飼会長は「なんとかする」と約束し、特別予算として1500万円を確保し、ドイツ在住で元浦和監督のブッフバルト氏とアドバイザー契約を結び、チーム探しを一任した。

 その制度で、複数の選手が海外に渡った。体格差の恐怖は徐々に埋まり、今は互角に渡り合えるまで成長した。今大会前に沢は犬飼氏に「頑張ります。見ててください」とメールを送った。同氏は「大会を楽しんでね」と送り返したという。


●沢、TVキング!50番組が出演オファー!
          (2011年7月18日06時00分 スポーツ報知)
 女子ドイツW杯で「なでしこジャパン」を初のメダル獲得に導いたMF沢穂希主将(32)=INAC=が、帰国後“TVジャック”することが17日、分かった。INAC関係者は「テレビのオファーが50件以上来ている」と明かし、沢が承諾すればすべて出演する可能性があるという。またFW丸山桂里奈(28)=千葉=、FW川澄奈穂美(25)=INAC=、DF鮫島彩(24)=ボストン=のビジュアル系トリオには、複数のマネジメント会社が熱視線を送っていることも判明した。

 15歳の初招集から18年間も代表を引っ張ってきた沢が、帰国後は引っ張りだこになる。INAC関係者は、沢個人に対するテレビ番組の出演オファーが50件を突破したことを明かし「8月は予定が詰まるのでお断りするかもしれませんが、本人がOKすれば全部受けるつもりです」と続けた。

 なでしこイレブンは19日に帰国し、都内のホテルで“メダル披露会見”を行う。日本協会関係者によると、会見前にはテレビ各局の個別インタビューが予定されている。もちろん一番人気は沢で、帰国日だけで10番組以上を“はしご”する可能性もある。沢は日ごろから女子サッカー普及のため積極的にメディア露出を行っており、フィーバーは望むところだ。

 さらに複数の出版社からは自伝執筆のオファーが。サッカー界ではインテルDF長友佑都の「日本男児」、ヴォルフスブルクMF長谷部誠の「心を整える。」など数十万部を売り上げる本が続出。男の子にまじって苦労を重ねながら栄光をつかんだ沢の人生を振り返れば、ベストセラーは間違いないはずだ。

 INACはリーグ戦で24日に丸山の千葉と、31日にはMF宮間あやの岡山湯郷と対戦するが、チームの公式サイトはアクセス殺到でつながりにくい状態が続くなど注目度は大幅アップ。なでしこ宣伝部長として、メダリスト対決もアピールする。



コメント ( 0 ) | Trackback ( )




08:37 from web
先前、気分転換と熱さを避けるために伊吹山に行ってきた。花盛りには、まだ、10日から半月ほど早いけれど、さすが"宝庫"だけあっていろんな花が咲いていた。"頂上"には"ナデシコ"も咲いていた。それらの写真⇒◆満開直前の伊吹山/さわやかで爽快⇒http://bit.ly/pK2A7O
by teramachitomo on Twitter

コメント ( 0 ) | Trackback ( )




 3日前、気分転換と熱さを避けるために伊吹山に行ってきた。
 高山植物の花盛りには、まだ、10日から半月ほど早いけれど、さすが"宝庫"だけあっていろんな花が咲いていた。

 "頂上"には"カワラナデシコ"も咲いていた。
   一輪だけ見つけた
      明日の朝のサッカーの試合じゃないけれど・・・

 ともかく、まぶしいけどすがすがしい大気は、下界とは違う。
 帰路は池田温泉でリラックス。

  ・・・きょうは、酷暑の中、畑仕事の約束。
 昨日、菜種カスと米ぬヌカを散布したところをトラクターで起こして、そのあと畝立て。
 折からの台風の雨を期待しつつ、とはいえ、どうも、岐阜あたりは、あまり雨が降らない気配もある。
 スプリンクラーでたっぷり散水してから、透明ポリで畝をすっぽりと包む作業。
  1か月以上、こうして放置することで、"草の種を退治"するとともに"土づくり"をする仕組み。
 
 真夏が、暑ければ暑いほど効果的、という皮肉さ。

 今、この作業をやっておけば、秋は、種まきをするだけで、場所づくりも、草取りも何もいらない。

人気ブログランキング→→←←ワン・クリック10点
3位あたり

カワラナデシコ
(どの写真をクリックすると拡大。写真右下あたりのクリックでさらに拡大)


キバナノレンリソウ


ニッコウキスゲ



    


ヤマホタルブクロ
  


イブキジャコウソウ
    


キンバイソウ
  


クサフジ
  



もうしばらくすると山の一面を明るく覆う シモツケソウ
     


ニッコウキスゲ
  


カラマツソウ   


・・ウド  


ウツギ
  


イブキトラノオ 


ギボウシ 


バイケイソウ 




コメント ( 0 ) | Trackback ( )




 電力の需給の予測が揺れている。
 東電の新社長・西澤氏は、先日の就任会見で
  「需給の安定を図る形で、そのときの状況をみて、余力があって西の地域が厳しいのであれば、
   相互に調整しあって、日本全体の安定供給に寄与できれば」
 と語ったという。

 余裕がある発言で、真意について波紋を呼んだ。
 ところで、東電は「埋蔵電力」の購入に積極的ではないともいわれる。
 おなじころ、経済産業省は「埋蔵電力」はあまりない旨を集計。

 しかし、原発を推進してきた官僚が、「原発は不可欠」とのデータを覆さないように配慮していることはあり得る話。 
 いずれ、事実が明らかになる。

 今日のブログの最後は、原発がいかに儲かることか、そのあたりを指摘する記事などを記録する。
 物事はトータルに考えたい。

人気ブログランキング→→←←ワン・クリック10点
3位あたり

●他社から融通困難 電力供給下方修正 東電、8月末
           産経biz 2011.7.2 05:00
 東京電力は1日、8月末の電力供給見通しを、5月時点から60万キロワット減少の5560万キロワットに下方修正した。福島第1原発事故で定期検査を終えた各地の原発の再稼働が困難になり、他社からの融通電力を除外したため。最大電力需要見通しの5500万キロワットはかろうじて上回るものの余力はわずかで、暑さとともに電力需給の厳しさが増している。
 東電は7月末の供給見通しを5680万キロワットと、5月時点から160万キロワット引き上げた。被災した広野火力発電所(福島県広野町)の復旧前倒しなどで220万キロワット、自家発電の余剰電力購入積み増しで40万キロワットを上乗せする一方、西日本からの応援として当て込んでいた100万キロワットは断念した。

 ただ、8月の供給見通しは、柏崎刈羽原発(新潟県柏崎市)の2基が点検入りすることで、余力は60万キロワットに減少。この日会見した藤本孝副社長は「非常に厳しい状況だ。節電のPRを最大限やっていく」と述べた。
 また東電は、電気料金を割り引くかわりに電力使用を制限する大口顧客との調整契約で、320万キロワット分を確保したと発表。余力を作り、東北電力へ最大140万キロワットの融通ができるよう努めていく方針を示した。

●電力不足どこへ?東電社長「西へ融通検討」
       報道ステーション 2011年7月13日 (水)
 東京電力の西澤社長が13日、就任後初めて単独インタビューに応じ、意外な実態が明らかになった。現在、電力不足だとして、企業や個人に電力の使用制限を求めているが、東電管内では、供給が需要を上回っている。一方、関西電力だが、現在11基ある原発のうち、すでに4基が停止。さらに来年2月まで6基が定期検査に入る。

これらがすべて再稼働できなければ、10基が止まることになる。このことに対し、西澤社長は「需給の安定を図る形で、そのときの状況をみて、余力があって西の地域が厳しいのであれば、相互に調整しあって、日本全体の安定供給に寄与できれば」と語った。融通する余力があるならば節電を和らげることはできないのかとの問いに対し、「協力いただいている皆さんのご期待にこたえて、きちんと計画停電なしにしっかり果たしたい」と答えた。

東電は、7月末には供給力が事故直後の1.8倍の5680万キロワットまで回復する見通しだ。被災した火力発電所の復旧などが主な要因だが、そのなかには自家発電からの供給、いわゆる“埋蔵電力”がある。埋蔵電力は、全国各地に点在している。自家発電は東電管内だけで1600万キロワットあるというが、東電が実際に購入しているのは、約160万キロワットに留まる。

東電が埋蔵電力の購入に消極的という見方もあるという指摘について、西澤社長は「そこは交渉して確保していきたいと思っている。現場があたっているが、目いっぱいのところにきている」と述べた。埋蔵電力については政府も注目している。経済産業省は、さらに期待できる埋蔵電力を聞き取り調査の結果、約120万キロワットと試算したが、菅総理は、その結果に納得せず、再調査を命じている。

●今年の夏は計画停電心配ない? 電力使用制限令が効果発揮
      J-CASTニュース2011/7/13 15:00>

今夏の計画停電は避けられそうな見通しが強まってきた。
2011年7月1日から始まった大口需要家に対する電力制限が効果を発揮したことが大きく、「停電なしで乗り切れるメドがつきつつある」という見方も出て来た。

予想供給余力は約6%から約18%まで上昇
大口需要家に15%節電を求める電力使用制限令の発動期間中、東電は気温の推移やこれまでの節電効果を踏まえ、需給見通しを毎週見直して公表する。

7月8日に、7月9~15日の予想最大電力の平均を、当初の5050万キロワットから4360万キロワットまで引き下げた。供給力は電源復旧工程の見直しで20万減の5330万キロワットとなったが、予想供給余力は約6%から約18%まで上昇した。
例えば、2011年7月5日(32.3度)は最大4349万キロワット、7月4日も東京都心で最高気温34.4度を記録したが、4387万キロワットにとどまった。

また、梅雨が明けて初めての平日7月11日、東京都心は最高気温33.8度で、最大電力4594万キロワットを記録した。一方2010年の梅雨明け後の平日7月20日は最高気温34.5度で、最大電力は5726万キロワット。10年の場合は夏休みに入った影響があるとしても、節電の効果は大きいのははっきりした。


東電副社長「夏場乗り切るメドつきつつある」
こうした状況を踏まえ、マスコミ報道にも楽観的な見通しが登場するようになった。日本経済新聞の7月12日付け朝刊によると、東京電力の藤本孝副社長は同紙のインタビューに対して、「同じ気温でみた場合に10~15%程度電力使用量が減り、夏場は乗り切れるメドがつきつつある」と語った。

東電は7月末の供給力を5680万キロワット、8月末の供給力を5560万キロワットと見込んでいる。
東電管内の使用制限令は9月22日まで。大口需要家の節電強制が続くため、7月末~8月末も継続した節電が期待できる。2010年の最大電力実績は7月23日の5999万キロワット。仮に15%の電力削減ができたとすれば、5099万キロワットとなり、供給余力は約10%確保できる。

東電は7月16日以降の予想需要について、現在は5500万キロワットに据え置いているが、藤本副社長は日経に対し、「節電が着実に実施されれば、需要の見通しを見直す」としており、今後の下方修正も考えられる。
もっとも日経の報道について東電は、「藤本副社長の発言については確認していない。電力の需給は依然厳しく、皆様のご協力をお願いしている状況」と話している。

●生保大手3社、2500億円資本増強を決定
        読売 2011年7月6日 読売新聞 
 日本生命、明治安田生命、住友生命の3社は5日、企業の株主総会にあたる総代会を開き、3社合計で2500億円に上る資本増強を決めた。2012年3月期から、保険金の支払い余力を示す「ソルベンシーマージン比率」が厳格化されるため、財務基盤を強化する。3月に約1000億円を資本増強した第一生命保険を含め、生保上位4社の増強額は計3500億円になる。

 株式会社の資本金に相当する基金について、日生は1000億円、明治安田は500億円、住友は1000億円をそれぞれ積み増す。上位4社以外では、富国生命保険も200億円の基金増額を決めた。

 一方、明治安田の総代会では高松泰治副社長が、保有する東京電力株について「追加の評価損が発生する可能性もある」と述べた。日生の小林一生常務執行役員は、東電への追加融資を巡り「具体的な要請はない」と述べた。

 日本生命、明治安田生命、住友生命の3社は5日、企業の株主総会にあたる総代会を開き、3社合計で2500億円に上る資本増強を決めた。2012年3月期から、保険金の支払い余力を示す「ソルベンシーマージン比率」が厳格化されるため、財務基盤を強化する。3月に約1000億円を資本増強した第一生命保険を含め、生保上位4社の増強額は計3500億円になる。
 
株式会社の資本金に相当する基金について、日生は1000億円、明治安田は500億円、住友は1000億円をそれぞれ積み増す。上位4社以外では、富国生命保険も200億円の基金増額を決めた。
 
一方、明治安田の総代会では高松泰治副社長が、保有する東京電力株について「追加の評価損が発生する可能性もある」と述べた。日生の小林一生常務執行役員は、東電への追加融資を巡り「具体的な要請はない」と述べた。

●自動車の「木金」休業で余力…中部電が関電に融通へ
    産経 2011.7.14 11:57
 電力不足が全国的に懸念される中、15%程度の節電を要請している関西電力が中部電力に余剰電力の緊急融通を要請していることが14日、分かった。関電は今月末までに原子力発電所が定期検査入りし、計6基の原発が稼働しなくなる見通し。電力の供給量を確保するため、他の電力会社の協力を強化することにした。
 中部電は、浜岡原発が停止後、火力発電を増強して今月から8月の供給余力を6~7%に引き上げる。また自動車業界の一斉休業で、木・金曜に供給力に余裕が生まれる。この分を関電に融通する。
 一方、関電は今月、中国電力から35万キロワット分の電力融通を受けることになっている。

●"埋蔵電力"は幻? 原発1基分のみ 116万キロワット...首相、根拠なき安定供給
      産経 2011年7月15日
 菅直人首相が13日の会見で打ち出した「脱原発依存」の危うさが早くも露呈した。菅首相は今夏や今冬の電力需要を賄えるめどがついたと表明したが、その根拠となっているのが企業などが保有する自家発電設備のフル活用だ。ところが経済産業省の調査では新たに供給できる余力は、新型原発1基分の116万キロワットしかないことが分かった。菅首相はさらなる「発掘」を指示しているが、大幅な積み増しは困難な状況だ。

 首相は13日の会見で「国民の生活に必要な電力供給は政府の責務」と胸を張った。その頭の中には“埋蔵電力”による供給力の上積みがあるようだ。
 今月上旬に首相は、稼働可能な自家発電設備の調査を経産省に指示。だが、会見の前に報告されていた結果は、とても首相を満足させる内容ではなかった。

 調査によると、沖縄を除く全国3141カ所の自家発電の総出力は今年3月末現在で5373万キロワット。このうち、すでに電力会社に販売している卸電力事業者の設備が1928万キロワット分を占めるほか、電力会社と売電契約を結んでいる工場などの設備も約260万キロワット分ある。
 残りは約3200万キロワットだが、自社工場などで大半を使用しているほか、すでに廃止になっていたり、電力網に接続されていなかったりする設備が多く、新たな供給余力はわずか116万キロワットしかなかった。

 それでもあきらめきれない首相は再調査を命令。
経産省は聞き取りを行った事業者を含め、自家発電を認可した全3千社にファクスなどでアンケートを送付した。
 しかし、これ以上の発掘は困難とみられる。
 東京電力では、すでに自家発電を持つ企業から160万キロワットを買い取っているが、「電力使用制限令で企業も自家発電への依存を高めており、難しい」(藤本孝副社長)としている。
 情報機器などの冷房に大量の電力を使うデータセンターの運営会社も「そもそも自家発電は緊急時に備えた電源で電力会社に売ることは想定していない」(担当者)と困惑する。

 全国54基の原発のうち35基が停止し、稼働中の原発も定期検査で次々に停止していくなか、1基分の余力では“焼け石に水”だ。
 「特別会計の埋蔵金にも十分に切り込めなかった。まして電気など出るわけがない」
 大手エネルギー会社の首脳は、安定供給のめどもなく、“脱原発”にのめり込む首相にこう吐き捨てた。

●原子力“低コスト神話”覆すシンプルな計算法
東電のウラ側、原発の儲かるカラクリ【2】

      プレジデント 2011年7.4号
「原発の発電コストが安い」ことは、政府と電力会社の説明を報じてきた新聞によって“常識”化されてきた。
       ジャーナリスト 藤野光太郎=文 PANA、AP/AFLO=写真
 福島の災厄にピリオドを打てぬ政府。だが、国の新たなエネルギー戦略案には、重要な柱の一つとして「原子力」が明記されている。なぜか──その謎を解くには電気事業法に加え、とある省令の掘り起こしが必要だ。

「原発がなければ電力が不足する」という不安が巷に蔓延している。震災後の計画停電の経験が刷り込まれ、新聞やテレビが、まるで「原発がなければ停電だぞ」と脅迫するかのように報じているからだ。事実はどうか。

写真を拡大
電力の使用状況(東電サービスエリア内)/今夏の需給見通し(5月13日現在)

東京電力のHPには、連日の需給状態を示す「電力の使用状況グラフ」が掲載されている(上図参照)。6月5日のピーク時供給力は4020万kW。これに対する予想最大電力は3240万kW。平均して500万kW、供給力が需要を上回っている。別ページに掲載された「今夏の需給見通しと対策について」の第三報(5月13日付)には、同社が弾き出した夏の電力需給予測値が表示されている(下図参照)。7月末と8月末の需要はいずれも5500万kWだが、供給力はおのおのそれを上回る5520万kWと5620万kW。昨年7月23日のピーク時供給力は5999万kW。今年ピーク時の需要をそれよりも500万kW低い水準で見通しを立てた理由として、「震災による生産減少と顧客の節電協力」を挙げている。

しかし、実はこの供給力には「稼働停止中」または「稼働抑制中」の火力発電所や水力発電所の余力が一部しか含まれていない。原子力の専門家である京都大学原子炉実験所助教の小出裕章氏は、長年の調査研究をもとに、「原発は総発電量の2割程度にすぎないため、原発を停止しても、未使用の火力発電が稼働すれば、そのポテンシャルは3割の余力を残す」と断言している。小出氏に限らず、原発による電力供給が他の電源で代替可能であることを主張する専門家は少なくない。

火力を抑制して原子力のみに力を入れる理由として、電力業界や政府は「石油は限られた資源であるため、いずれ枯渇する。また、CO2を排出するため地球温暖化を促す」と説明してきた。

しかし、オイルメジャーが発信源である原油の確認埋蔵量情報は価格操作を目的とした演出であり、その予測を額面通りに受け取るわけにはいかない。事実、「石油は今後30年でなくなる」と喧伝された1970年代のオイルショックからすでに40年近くを経過した現在でも、世界各国で新たな油田発掘が報告されている。

火力に対する原子力の優位性を論証するためのCO2排出に関する比較も、事実に基づいているとは言い難い。東電傘下の企業に勤務するエネルギー濃縮の専門家は、「原子力は投下エネルギーの8割強が濃縮工程に偏っている。石油火力のCO2排出量が原子力より多いといっても、それは多分15~16%程度」という。「8割強」という数字には、核廃棄物の処理と保管に要するエネルギー分は含まれていない。

そもそも、原子力発電は石油に依存する技術である。原発で使う石油製品はガソリンや灯油同様、原油精製で得られる連産品の一つであって、原油から個別に取り出すことはできない。多くの製品が生産される中で、それらを一定の比率で取り出し、精製・加工して現在の石油文明が形成されている。そのため、原発の増加に応じて石油採掘を減らせば、すべての連産品も目減りすることになる。原発を推進しても、石油消費を大量に減らすことはできないのだ。このように、「原発は是が非でも必要」とする主張には、隠れた要素や意図的な誤解が多すぎる。
プレジデントロイター

●「原発の発電コストが安い」ことは、政府と電力会社の説明を報じてきた新聞によって“常識”化されてきた。
     プレジデント 2011年7.4号
      ジャーナリスト 藤野光太郎=文 PANA、AP/AFLO=写真
 「原発の発電コストが安い」ことは、政府と電力会社の説明を報じてきた新聞によって“常識”化されてきた。数え上げればきりがないが、最近の紙面にもその一例がある。「どうなる 東電料金値上げ/燃料費など全面転嫁なら2割」と銘打った5月15日付毎日新聞の記事では、Q&A形式の本文でこのように解説している。

「コストの安い原発を火力に切り替えると、液化天然ガス(LNG)などの燃料費が年1兆円増える可能性がある。こうした燃料費の増加分を機械的に転嫁すると、料金が現行より16%上昇すると政府は試算している」「東電の場合、火力への切り替えによる燃料費増加分と負担金を機械的に全面転嫁すると、合計で料金が2割近く上昇し、東電管内の家庭の平均料金は月6390円(5月)から7500円程度にはね上がる計算だ。東電以外の電力会社も数%の値上げとなる」

電力会社が料金を値下げする場合は届け出でよいが、値上げする場合は経産省の認可が必要だ。所管部署は同省の資源エネルギー庁内にある。同庁は2004年に発電コストのデータを発表している。原子力と石油火力がそれぞれ1時間に一kWを発電するための単価は、例えば80%の設備稼働率で比較した場合、次のような対比となる。

 ▼原子力=5.3円
 ▼石油火力=10.7円

 この発電単価は、図の電気事業連合会が公表した金額と同じだ。この数値で比べれば、原子力の発電コストは石油火力の約半分。確かに格安だ。
しかし、これは環境経済学を専門とする立命館大学教授の大島堅一氏が検証した「実績値」によってすでに覆されている。大島氏は電力会社の有価証券報告書で、70年から約40年間の営業費用を電源ごとに計算し、おのおのの発電量で割った数字で実際の発電単価を弾き出した。実にシンプルで説得力のある発想だ。実績値をもとにしたこの計算で原子力と火力の発電単価を比較するとこうなる(詳細前ページ下表)。

 ▼原子力=10.68円
 ▼火力=9.9円

写真を拡大
2019年には電力量の41%を原発に!/原子力発電のコスト、実は高い

この実績値計算が説得力を持つのは、主眼を国民の側に置いて原発の開発・立地に伴う国の財政支出をコストに算入し、「エネルギーに対してこれまで国民が負担した費用は結局いくらなのか?」を明らかにしようとした点にある。そうした金額を捨象して公表された数字は、国民にとって無意味である以上に偽装的・隠蔽的でもある。
「この数字には原発事故被害への補償費用は含まれていません。もし、それも算入すれば、原発の発電コストは莫大な額になります」(大島氏)


しかし、政府は依然としてエネルギー政策の柱から原発を外そうとはせず、原発推進路線を真っ向から批判する新聞もない。一部の学者は相変わらずその必要性を強弁し、すでに立地された自治体のなかには、住民が危険にさらされることを承知で、なおも存続と誘致の意向を示す首長さえいる。

紙幅の都合で詳述できないが、第条第項3政府の最深部で実権を握り政治家を操るのは官僚である。原発の維持・推進は、巨額の予算確保と省益、天下り先の安定をもたらす。また、新聞やテレビ、一部の雑誌などメディア各社には、年間で莫大な広告料が投じられる。仲介するのはもちろん大手広告代理店だ。一部の学者には多額の研究費や名誉職が準備され、個人的に籠絡されたメディア関係者にも同様の“待遇”が用意されている。立地した自治体には、悪名高き「電源三法」の巨額交付金が流れ込む。交付金目当ての自治体がさらなる交付金を得るために原発の増設を要求し、それが悪循環となって原発の地域密集を促してきた。

電力会社はこれらすべてのニーズを賄い続ける必要がある。鍵を握るのはやはり電力会社だ。
原発推進には官僚と政治家の権力発動が最も重大ではあるが、多くの金は電力会社を経由して四方に流れ出す。いくらあっても足りないだろう。だが、電力会社自身は原発の推進を止めようとはしない。

それは、電力会社が長年の間、途方もない「金」を生み出す制度に守られ続けてきたからである。


コメント ( 0 ) | Trackback ( )



« 前ページ 次ページ »