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てらまち・ねっと



 石原産業による愛知県知事の撤去命令の処分取消を求める行政訴訟を突然に起こしたのは先日21日。
 もともとフェロシルトをリサイクル認定して問題の板印意拡大の発端となった三重県。しかし、三重県知事や行政にその責任の自覚が見えないことは昨年来指摘してきました。
 先の4月、5月の知事会見をみても、一連のフェロシルトの撤去の遅れ、三重県内の遅れについても、愛知県内の遅れについても、石原産業を擁護するかのような発言が続いています。
 加えて、三重県内の処分場で少しでも多量に引き取って、回収の促進に努めようとする姿勢は感じられません。
 石原産業を呼んで、岐阜県土岐市で開いた 3月25日の集会 でも、各地のフェロシルト撤去促進への三重県の積極的な行動を求めることが強く期待され決議されました。

 これらの状況認識から、 兼松さん と相談して、この際だから、愛知県知事も三重県知事ももっと頑張ってという意味で、三重県知事を訴えようかと・・・
 でも、石原さんみたいに裏をかいて突如として訴える、なんてことはしないので、こうやって予告。
 それで、今日は、急遽、訴状案作り・・・

● 知事「早急な撤去要求」 フェロシルト撤去問題
     5月23日中日
 土壌埋め戻し材「フェロシルト」の撤去に絡み、石原産業(本社大阪市)が愛知県を提訴した問題で、野呂昭彦知事は22日の定例会見で「愛知県(瀬戸市幡中町)の事案については、全量撤去は現実的ではない状況だと聞いている。私どもは現実的に可能な状況の中で、早急な撤去を求めていく」と述べ、措置命令に基づき期限内の全量撤去を求める愛知県との違いを強調した。(沢田敦)
 野呂知事は「例えばトラックで運び出す場合、大変な台数になって大気汚染も生じ、周辺住民の環境に影響が出る」と指摘。「県内は、当初計画の期限の8月末の全量撤去は困難ではないかと思う。最大限努力させ、現実的な修正計画を提出させたい」と述べた。愛知県瀬戸市の現場で取りざたされる封じ込め策については、県内では「検討していない」とし、従来通り全量撤去を前提に対応する方針を示した。
 フェロシルトをめぐっては、愛知県は廃棄物処理法に基づく措置命令を出し期限内の撤去を求めているが、県は措置命令を出していない。県内は亀山市辺法寺町といなべ市藤原町で撤去作業が始まっていない。

●三重県知事会見 平成18年4月18日会見から
     於 プレゼンテーションルーム

(質)昨日、愛知県で現地からの撤去以外に、その場でコンクリートで固めて処理をするとか、そういう学識者の方の案が出たことに対して神田知事さんがあくまでも全量撤去を進めるということでご発言された。例えば三重県で撤去が進まないということで、現地から撤去する以外に何か別の方法を検討されるようなことも考えのか、あくまでも全量撤去という形で進められるのか。
(答)愛知県のことについてとやかくコメントすることはできないが、三重県においては今は回収必要量が36万トン、そのうち既に回収されているのが3月末で約5.6万トン。これは順次この回収をやっていくということで石原産業に指導を強く行っている。まだ回収作業が始まっていないいなべ市藤原地区につきましては、地権者との協議が上手くいっていないので、回収が始まっていない。それから亀山は、今、地元亀山市のほう努力し、できるだけ早く回収作業に入れるようにしたい。三重県としてはこれまでの方針のように、順次早急に回収を行っていくように石原産業に強く要請をしている。

(質)あくまでも全量撤去というか、全量回収ということでよいか。
(答)愛知県のそういったことについては知らないし、その学者の人がどういう立場の人か、どういうふうにおっしゃったのか私としてはまだ聞いていない。

(質)亀山の遅れの理由は何か。
(答)亀山もやはり地権者やそういうところとのいろいろな話し合い。亀山市もいろいろと入り、ずいぶん話し合いを積極的に進め、まもなく回収に入のではないかという期待をしている。

(質)どこでもつれているのか。
(答)そういうわけではない。

(質)フェロシルトの産廃税の取扱いについて。
(答)産廃税は三重県としては産廃税そのものを産業廃棄物が中間処理ないしは最終処分場に持ち込まれた場合には、徴収するということになっている。条例に基づきまして、そういう状況があれば税の申告をしていただき納付を受ける。そのルールで全て対応していく。

(質)現実問題、かなり全量撤去というのは難しい状況になっていると思う。県として何か修正計画を出させたりとか違う方策を石原産業の方に考えるように伝える、そういったことはされないのか。期限内というか8月までは到底無理で、少々遅れてもちょっと難しい状況だと思う。
(答)とにかく一刻も早くということ。石原産業に係る処分場のいわゆる持ち込む先の確保の問題もあるかも知れないし、また地元の地権者等の理解、特に要請があって普通だと思うが、地権者との話がうまく行かないというようなことも、これも支障が出てくる一因になりる。

(質)石原の方から修正計画は出ているのか。
(答)聞いていない。
(答:環境森林部)出ていない。

●三重県知事会見 平成18年5月22日会見から
     於 プレゼンテーションルーム

(質)昨日、石原産業が愛知県に対し、瀬戸市にあるフェロシルトの撤去命令を取り消すように提訴をした。率直なご感想と、もしそういうことが三重県にあった場合、どのようにお考えになるか。
(答)愛知県の事案については、現実的に全量撤去という方法を考えたときに、例えばトラックでの運び出しは大変なトラックの台数になることで、大気汚染だとか周辺住民への環境の逆影響、そういうことも出るというような、少し現実的でないという状況もあるように聞いている。今の段階では、例の愛知県の瀬戸市の幡中町の事案以外については、石原産業は自主撤去の方針には変わらないという。この撤去量については、フェロシルトが販売された量に土砂等を混ぜて、2倍、3倍の量として使っていたり、それから境界線の所は土砂ももちろん余分に取らなければならないというようなことがある。そんなことから、全体の撤去量というものは相当多くなって、現実として多くせざるを得ない、多くなっている。とにかく最大限努力をさせて現実的に撤去計画、これは可能な状況の中で早急な撤去を求めていかなければいけない。

(質)現実的でないとは、石原がトラックを動かすことによって大気汚染の被害があるとかいう主張、そのことに対して現実的でないということか。
(答)そうではなく、撤去期限は撤去命令のもとで出されているがなかなか現実的に撤去が難しい。

(質)他の地域は三重県内を含めて、一応予定どおり全面撤去するという石原産業の言われていることを知事は信じられてるということか。
(答)三重県内においても、亀山市、いなべ市の事案、これは着手が非常に遅れてきている。近々、撤去が開始されるとは聞くが、当初計画の撤去期限である8月末までの撤去というのは、三重県においても物理的に困難ではないか。現時点では、最大限努力をした上で、現実的な撤去計画、修正計画を提出させるということであろう。

(質)それは瀬戸のように封じ込めのような、そういうことも含めて可能ということか。
(答)いや、そういう検討をしているとは聞いていない。

(質)石原産業が、言ってみれば出してきた撤去計画に間に合わないから、逆に提訴してやれと、「逆ギレ」みたいなところがあると思う。そういう石原のやり方に対してどう思われるか。
(答)愛知県の事例、ご指摘のとおりの状況なのかどうか、判断つきかねる。

(質)愛知県の方は、撤去が現実的に無理なら提訴の前に話し合いをすればいいのに、という。そうではなくていきなり提訴というのは、それについてはどう思われるか。
(答)それもよく分からない。ただ、愛知県の方ではいろいろ現実的な方法について、県も含めていろんな協議が行われつつあるということはちょっと聞いていたが、詳しいことは分からないし。私の方から答えられることではない。

(質)亀山、いなべを始め、8月までの撤去は現実的には不可能という、困難だということだが、現実的な撤去計画はいつまでとお考えか。
(答)時期は分からない。ただ、この2つの地域は特に地権者との交渉がなかなか進まなかったというような状況。したがって、早く着手できればかなり撤去は進んできた、もう既に進んできているはずであったわけだが、まだこれからだから、物理的にそれは期限内にということは無理な状況にある。

(質)知事は、愛知県の撤去命令というのは少々無理があったということか。
(答)私の方から、それについて論評することはできない。

(質)三田処分場の受入量だが、以前も「今後のことを考えて検討する」と言われた。今いろんな所で間に合わないことが分かってきて、何か変化はあるか。
(答)三田処分場でも、受け入れに限りがある。それから搬入方法だとかそういうことを考えると、今、現実的にやっているのが、その能力いっぱいという状況なのかなと思う。


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 山県市のテレビ局における公金の横領事件。
 昨日5月24日 に続いて、2日目の新聞です。市長の「お詫び」にもリンク。

 ・・・なぜ氏名を公表しないのか、市長ら処分が甘すぎる、金を返したら済むのか、二度と起きないようにしてくれ、他のところでもあるのではないか、毎年チェックしているのではないのかそれが何年もなんて、上司も知っていたのではないか、HP見てますよ・・・
 声が寄せられています。
 それらは、私に対しても向けられたものでもあると受け止めるようにしています。

 ● 分かりやすい他の自治体の公表基準の例
      厚木市・職員の懲戒処分に関する公表基準の改正について
 12月1日から懲戒処分(免職、停職)を受けた職員の氏名を公表するよう厚木市職員の懲戒処分に関する公表基準を改正します
・・・免職処分事案及び故意又は重大な過失による事件・事故のうち社会的な影響が大きな事案での停職処分は、実名公表とする。・・・公表は、処分後速やかに記者へ資料提供及び厚木市ホームページへ掲載することとし・・・・

 ● 平均的な例
      千葉県・職員の懲戒処分等に関する公表基準の制定について
 公務員倫理の確立と綱紀保持のより一層の徹底を図るため、懲戒処分等を行った場合は、原則として公表することとし、もって職員の公務員としての自覚を促し、不祥事の未然防止等に資することを目的として公表基準を制定し、今後はこの基準に則り対応する。
・・・社会的影響の大きな事件(収賄、横領、飲酒運転による交通事故等)に係る処分については、所属、氏名も公表する・・・・方法は、県ホームページへの掲載及び報道機関への発表又は資料提供により行う。


 05.24 中日
(写真をクリックすると拡大。写真右下あたりのクリックでさらに拡大)


 05.24 岐阜   05.24 読売


   山県市のWebページ  (リンクが切れるといけないので、全文を下記に記録)
市民の皆様に心からお詫び申し上げます
-市職員公金等横領事件-

 合併して4年目、市民の皆様による「参画と協働」のもと、「山県市をさらに住みよいまちにしたい」という願いを共有しながら「安らかで快適な21世紀の住みよいまちづくり」に努めているとき、今回の有線テレビ局職員(2人)による公金等横領事件は『極めて残念で許しがたく』その責任者として心から市民の皆様にお詫び申し上げます。
 特に、地域情報化計画に基づき市全域への光ファイバーによる有線テレビ網の整備を行い、有線テレビ放送やインターネットサービス、IP電話サービスなどを提供する事業を推進していただけに、有線テレビ局において加入金等900万円余りの横領が発生したことは大変遺憾であります。
 職員(2人)は5月23日付けで懲戒免職、関係監督職員には厳しい懲戒処分を科すとともに、市長及び助役については6月定例会に給与の減額条例を提案します。
 なお、公金等の管理体制については厳しく点検し、二度とこうしたことを起こさないシステムづくりと体制確立に全力で取り組むと共に、綱紀粛正と倫理観の醸成に努め、市民の信頼回復に不退転の決意で臨んで参る所存でございます。
 また、有線テレビ事業につきましては、今後とも有線テレビやインターネットなどのサービス向上に努めてまいりますのでご理解をお願いいたします。

                      山県市長 平野元

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