Motoharu Radio Show #154

2013年06月19日 | Motoharu Radio Show

2013/06/18 OnAir - 3rd. Week - 特集:『NO DAMAGE』第二回
01.Eurythmics:Sweet Dreams (Are Made of This)
02.Daryl Hall & John Oates:Maneater
03.The Police:Every Breath You Take
04.John Fogerty:Almost Saturday Night (with Keith Urban)
05.John Fogerty:Born On the Bayou (with Kid Rock)
06.佐野元春:ソー・ヤング
07.佐野元春:アンジェリーナ
08.佐野元春:彼女はデリケート
09.佐野元春:こんな素敵な日には
10.佐野元春:情けない週末
11.佐野元春:バイバイ・ハンディ・ラブ
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■内容の一部を抜粋
・1983年
「さて、1983年。今からちょうど30年前。みなさんはどのようにして過ごしてましたか? 今夜は1983年のレコードに注目してみます」と元春。

・Sweet Dreams (Are Made of This)
ユーリズミックスの1983年のヒット「Sweet Dreams (Are Made of This)」。

・Maneater
ホール & オーツ「Maneater」。

・Every Breath You Take
ポリスの「Every Breath You Take」。

・3PICKS!
「Motoharu Radio Show」では毎月番組推薦盤3枚のCDをピックアップしている。今月6月の「3PICKS!」はジョシュ・ラウズ『Happiness Waltz』、ヴァンパイア・ウィークエンド『Modern Vampires of the City』、そしてジョン・フォガティ『Wrote a Song Everyone』。どのレコードも心に響くよいソングライティングと素晴らしいサウンドがあると元春。この中から今週はジョン・フォガティ『Wrote a Song Everyone』。

・ジョン・フォガティ
ジョン・フォガティ。米国のバンド、クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァルのギタリスト、そしてシンガー。カリフォルニア州バークレーの出身。現在68歳。ソングライターとしても素晴らしい曲をたくさん書いている。2005年には優れたソングライターとしてその功績が認められるソングライターズ・ホール・オブ・フェイムに殿堂入りしている。またシンガーとしても素晴らしい。独特のシャウトするようなざらついた声。ロックンロールやブルースにはぴったりの素晴らしい声の持ち主。'60年代後半から'70年代にかけてクリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァルは当時多くのヒット・レコードを出した。'60年代後半から'70年代にかけてといえばヴェトナム戦争が激しくなっていた時期。ヒッピー文化の真っ只中という時代だった。ロック音楽も混沌としていた時代。ちょっと訳のわからないサイケデリックのサウンドが受けていた時代。そんな中ブルースやカントリーといったアメリカのルーツ音楽にこだわったクリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル。時代の中では異色の存在だったといえる。このバンドの魅力は何といってもソングライター、ジョン・フォガティの曲。「プラウド・メアリー」、「ダウン・オン・ザ・コーナー」、「バット・ムーン・ライジング」、「グリーン・リバー」そして「トラヴェリング・バンド」。1969年から1970年にかけてこの一年でなんと5曲のトップ10ヒットを持っていた。ジョン・フォガティ。その後、バンドは解散して一時、音楽界を引退していた時期もあったが、現在また表舞台に出て活躍している。そのジョン・フォガティが新しいレコード『Wrote a Song Everyone』を出した。クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル時代の曲を現代のミュージシャンたちとコラボレーションしている。デイヴ・クロール、キッド・ロック、ドウズ、ボブ・シーガー、そしてジェニファー・ハドソン。そうしたミュージシャンたちと素晴らしいセッションをしている。新しいレコード『Wrote a Song Everyone』から「Almost Saturday Night」はオーストラリア出身のカントリー歌手、キース・アーバントとのセッション。そして「Born On the Bayou 」はキッド・ロックとのセッション。2曲続けて。

佐野元春 : さて、1983年に出した僕のアルバム『NO DAMAGE』。今年はこのアルバムが出てちょうど30年目を迎えました。そこで今夜のMotoharu Radio Show。先週に続いてアルバム『NO DAMAGE』を特集します。先週もお話ししました。このアルバムが出た1983年。僕はニューヨーク、マンハッタンにいました。デビューして3年目でしたね。何か新しい刺激を求めて僕はニューヨークに行きました。その前にしばらく日本を離れるということで、旅立つ前の挨拶代わりに出したのがこのアルバム『NO DAMAGE』です。このアルバムが国内のチャートで1位になったということはニューヨークに行ってしばらくしてから知りました。うれしいという気持ちと同時に「ニューヨークでもっとすごいレコードを作るぞ」という、そんな気持ちになったのを覚えています。特集『NO DAMAGE』。まずはこの曲を聴いていただきたいと思います。当時、7インチ・シングルで出した「スターダスト・キッズ」という曲のB面に収録したのがこの曲のオリジナルです。その後、多少手を加えてアルバム『NO DAMAGE』に入れました。「ソー・ヤング」という曲ですね。この「ソー・ヤング」という曲。ソングライティングでいうとこの曲はライミングをたくさん使いました。韻を踏むというやり方ですね。英語と日本語を組み合わせてライミングは英語の単語を使って遊んでみました。"街のあちこちちで dynamite"、"くぐり抜けてきた lucky guy"、"息が詰まるほどhold me tight"、"教えてほしい no pain tonight" まぁ、そんな感じですね。曲の2番目、3番目のヴァースでもちょっと洒落たライミングをしているので、是非そこに注目していただけるとうれしいです。現在では特にヒップホップ、ラップのミュージシャンがごきげんなライミングをやってますけれども、おそらく当時国内の曲でここまで韻を踏んだ歌詞はなかったんじゃないかと思います。しかし、もしあるよということであれば、是非教えてください。僕も興味があります。ではアルバム『NO DAMAGE』からその曲を聴いてください。「ソー・ヤング」。

・ソー・ヤング

・GreenPeople
環境問題に取り組むユースたちを紹介するレポート「GreenPeople」。毎週このコーナーでは環境を巡る社会活動を通じて様々なアクションを起こしている人たちを紹介。このコーナーの協力はNHKの環境特集番組「エコチャンネル」。
http://www.nhk.or.jp/eco-channel/

今週はNPO法人「もく(木)の会」。身体と環境にやさしい家作りを目指して集まった女性建築士ネットワーク。国産の木材に注目しシック・ハウスや日本の森林の抱える問題に取り組んできた。

・アンジェリーナ

佐野元春 : アンジェリーナ。この曲は一枚目のアルバム『BACK TO THE STREET』に入れた曲。僕のデビュー曲でもあります。1983年に出したアルバム『NO DAMAGE』。今年はこのアルバムが出てちょうど30年目を迎えたということで、今夜のMotoharu Radio Show。先週に続いてアルバム『NO DAMAGE』を特集しています。アルバム『NO DAMAGE』、このアルバムはひとことでいうと僕の初期のベスト・アルバムですね。それまで出した『BACK TO THE STREET』、『HEART BEAT』、そして『SOMEDAY』。この3枚のオリジナルに加えてシングルのB面、そして未発表の曲を収録したのが『NO DAMAGE』です。3枚目に出したアルバム『SOMEDAY』。このアルバムは幸運なことにベスト10ヒットしたんですが、1枚目と2枚目、アルバム『BACK TO THE STREET』と『HEART BEAT』ですね。これは大したヒットではありませんでした。まぁ、正直に言ってデビューしたのはいいけれども、せいぜいもってもアルバム3枚くらいですね、メインストリームの音楽と全然違うことやっていたので、そう長続きはしないんじゃないかと思っていました。それだったら思い通りのことをやろうということで、初期の3枚のアルバムを纏めて自己流のグレーテスト・ヒッツを作ろう、そんなことを考えて作ったのがこの『NO DAMAGE』というアルバムでした。まぁ、それまで大したヒットもしなかったし、レコード会社も渋い顔してるし、こうなったらやけのやんぱちだ、そんな若干投げやりな感じもありましたね。それが功を奏したのかわかりませんけれども、このアルバム『NO DAMAGE』はヒットしてチャートで1位となりました。ひとつ残念だったのはそのことを日本でではなく海外で知ったということです。そういうことであればバンドと一緒に祝杯をあげたかった。そんな気持ちでしたね。Motoharu Radio Show。『NO DAMAGE』リリース30周年目の特集続いてます。

・彼女はデリケート

佐野元春 : アルバム『NO DAMAGE』リリース30年目の特集続いてます。このアルバムを作ったときひとつ工夫してみたのはアルバムのアートワークでした。アルバムが出た1983年当時、僕はちょっと不満に思っていたのはアルバム・ジャケットのデザインでした。当時、国内のアルバムで僕自身、いいなと思うアルバム・デザイン、それほどありませんでした。そこで『NO DAMAGE』。このアルバムでは自分でやってみようと思いました。アルバムのアートワークはとても楽しかったですね。友人のフォトグラファーと一緒にちょっと風変わりな写真をいっぱい撮りました。それをコラージュして作ったのがアルバム『NO DAMAGE』のジャケットです。フロント・カバーは僕の頭の上に大きな岩がぶら下がってるという、何とも超現実的なイメージとなりました。当時、レコード会社はずいぶん苦情を言ってました。もうちょっとわかりやすいフロント・カバーを期待していたのだと思います。しかしアルバムは幸運なことにヒットしました。今では誰もがあのアルバム・ジャケット、ユニークでいいよねと言ってくれます。妥協しないでよかったなと思いました。Motoharu Radio Show。『NO DAMAGE』リリース30年目の特集。音楽に戻って「こんな素敵な日には」そして「情けない週末」2曲続きます。

・こんな素敵な日には
・情けない週末

佐野元春 : さて最近うれしいことがありました。僕の初期のライヴを記録したドキュメント、フィルム『NO DAMAGE』というドキュメントがあります。当時、全国で公開されたフィルムなんですけれども。これ不思議なことについ最近までそのフィルムの原盤が行方不明でした。関係者に聞いたり、あちこち探したんですが、なかなか見つかりませんでした。ところがよく調べてみたら、これがなんとレコード会社の倉庫の奥深いところにあったということです。さっそくふたを開けて、当時アナログで撮ったものですからデジタルに変換して音と映像をリマスタリングしました。映像のマスタリング、プラス5.1サラウンドですね。'80年代のフィルムがたぶんいい感じで現代的によみがえっているのではないかと思います。そしてこのフィルム『NO DAMAGE』が近いうちに全国の映画館で上映されるという、そんなニュースを聞きました。これは僕もとても楽しみです。今年は『NO DAMAGE』リリース30年目。番組では先週、今週2週に渡ってアルバム『NO DAMAGE』を特集しました。特集最後はこの曲。この曲は当時沢田研二さんに提供したその曲のセルフカヴァーですね。曲は「バイバイ・ハンディ・ラブ」。

・バイバイ・ハンディ・ラブ

・番組ウェブサイト
「番組ではウェブサイトを用意しています。是非ご覧になって曲のリクエスト、番組へのメッセージを送ってください。待ってます」と元春。
http://www.moto.co.jp/MRS/

・次回放送
7月2日火曜日、夜11時。
コメント (2)
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