Sunday Song Book Playlist

2009年03月08日 | Sunday Song Book

<03月08日プレイリスト>
[棚からひとつかみ]
LOVE GOES ON/山下達郎 "RARITIES" '02
JERRY'S BREAKDOWN/JERRY REED & CHET ATKINS "ME & CHET" '72
THAT'S THE BOY/DONNA LOREN [Unreleased] '65
REMEMBER ME BABY/THE CHIFFONS "MY SECRET LOVE" '70
LET ME KNOW/ROSCOE ROBINSON '68
MACARTHUR PARK~DIDN'T WE/LIZA MINNELLI "COME SATURDAY MORNING" '69
BREEZIN'/内田勘太郎 "マイ・メロディー" '98
色・ホワイトブレンド/竹内まりや "REQUEST" '87
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■内容の一部を抜粋
・近況
スケジュール上ではこの三日間が曲の締め切りとなっている。「サンデー・ソングブック」十数年の歴史の中で最もテンパってる数日だとか。今週も前倒しで録音している。ツアーの合間の収録で声が嗄れているという。今週の週末金・土は秋田と八戸公演。八戸は28年ぶりだとか。沖縄2日間と東京の追加公演が発表されて全50本となった。追加公演の情報はタツローさんのホームページに掲載されている。
http://www.smile-co.co.jp/tats/

・LOVE GOES ON
相変わらず曲のリクエストがばらけているそうだ。「LOVE GOES ON」は2002年のアルバム『RARITIES』に収められている。

・JERRY'S BREAKDOWN
昨年の12月にBMGからチェット・アトキンス関連のCDが発売された。その中から1972年に発売されたジェリー・リードとチェット・アトキンスのデュエット・アルバム『ME & CHET』の1曲目に収められている「JERRY'S BREAKDOWN」。左のガット・ギターがジェリー・リードで右がチェット・アトキンス。アルバム『ME & CHET』は1970年に発売されてグラミー賞を獲得した『ME & JERRY』の続編。昨年、2IN1『ME AND CHET & ME AND JERRY』で発売された。

・THAT'S THE BOY
今日いちばんのおすすめCDはイギリスのエース・レーベルからリリースされたバリー・マン/シンシア・ワイルのソングライター・コンビのコンピレーション・アルバム『GULITTER AND GOLD』。全26曲収録。その中から未発表の曲。ドンナ・ローレンはアイドル・シンガーだが1965年にレコーディングした「THAT'S THE BOY」は発売されなかった1曲。ロニー・ウォリスという女性シンガーが1965年に発売している。ライナーによるとレスリー・ゴアもレコーディングしたが発売されなかったという。作詞作曲はバリー・マン/シンシア・ワイル、プロデュースはスティーブ・ダグラス、アレンジはジャック・ニッチェ。キャピトルでのレコーディング。

・REMEMBER ME BABY
「このCD(『GULITTER AND GOLD』)は私のサンデー・ソングブックに沿って音源を選んだような気がします(笑)」とタツローさん。シフォンズのヴァージョンの「REMEMBER ME BABY」が収められていて、タツローさんの『ON THE STREET CORNER』の「REMEMBER ME BABY」はシフォンズのヴァージョンから起こしたアレンジだという。今回のライナーによるとシフォンズのヴァージョンは1963年にレコーディングされたものの、ずっとお蔵入りしていて1970年のアルバム『MY SECRET LOVE』でようやく日の目を見たのだとか。

・LET ME KNOW
ロスコ・ロビンソンはゴスペル出身でサザン・ソウルのハイトーンのシンガー。イギリスのソウルスケープというレーベルから『WHY MUST IT END』がリリースされた。「LET ME KNOW」は1968年の作品でタツローさんがいちばん好きな1曲。

・有名な人のサイン
リスナーから「誰か有名な人のサインを持ってますか?」という質問。
古くはヴェンチャーズ、フリー、ホリーズ、尾藤イサオさんとか持ってるそうだ。フリー、ホリーズは中学生、高校生の頃にもらったサインで、彼らはサインペンで書いていたので色が飛んでしまってもはや判別できないとか。唯一ヴェンチャーズだけはマジックだったので今でも黒々として残っているのだそうだ。なのでタツローさんは自分のサインを書くときはマジックインキでしか書かないという。

・MACARTHUR PARK~DIDN'T WE
ライザ・ミネリはA&Mで4枚アルバムを出している。この4枚を2枚に詰め込んだアルバム『THE COMPLETE A&M RECORDINGS』が発売された。キャピトル時代はほとんどスタンダードだがA&M時代はランディ・ニューマンとかピーター・アレンの作品というスタンダードじゃなくわりと'60年代の作品を中心に組んでいた。アレンジャーもニック・デカロとかでそうしたA&Mのにおいがぷんぷんする。「MACARTHUR PARK~DIDN'T WE」はジム・ウェッブ作品のメドレーで、ピアノはピーター・アレン。

・BREEZIN'
内田勘太郎さんの1998年のアルバム『マイ・メロディ』が2004年にリイシューされた。1曲目の「BREEZIN'」はタツローさんが好きな曲。沖縄のスタジオで一発録りだそうだ。昔からかけたかった曲だったとかでストックしてあったもの。今回初オンエア。

・色・ホワイトブレンド
もうすぐ春なのでリクエストに応えて。もともとは中山美穂さんに書いた曲。まりやさんのヴァージョンは1987年のアルバム『REQUEST』に収められている。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
03月15日は、レギュラー・プログラム「棚からひとつかみ」
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サウンドストリート・アーカイブス(3)

2009年03月07日 | Motoharu Radio Show

■サウンドストリート・アーカイブス
2009年3月5日(木) NHK-FM AM0:00 - AM1:00
ナビゲーター: 萩原健太

元春レイディオ・ショー 再放送
「特集ヒストリー・オブ・ロックンロール」 
DJ: 佐野元春

Playlist
[1987年2月9日(月)放送分]
It's My Party / Lesley Gore
Tell Him / The Exciters
My Boyfriend's Back / The Angels
The Rain, The Park And Othe Things / The Cowsills
Crying In The Rain / The Everey Broyhers
That'll Be The Days / Buddy Holly
Oh! Boy / Buddy Holly
Maybe Baby / Buddy Holly
Peggy Sue / Buddy Holly
It's So Easy / Buddy Holly
Crying, Waiting, Hoping / Buddy Holly
Raining In My Heart / Buddy Holly
Rave On / Buddy Holly
Who Put The Bomp(In The Bomp, Bomp, Bomp) / Barry Mann
Cool Jerk / The Capitiols
Groovin' / The Young Rascals
Can't Take My Eyes Off You / Frankie Vali

Sweet16 / 佐野元春
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■内容の一部を抜粋
・サウンドストリート・アーカイブス
NHK-FM40年記念特別番組。1978年から9年に渡り放送された「サウンドストリート」から厳選して4週に渡って放送される全20回シリーズ。
http://www.nhk.or.jp/fm/40th/index2.html

・元春レイディオ・ショー再放送
3月3日(火)から3月7日(土)の1週目は5夜連続で佐野元春がDJを担当した月曜日を再放送。
第三回は1987年2月9日(月)放送分「特集ヒストリー・オブ・ロックンロール」。

・オープニング・テーマ
「Tonight」のインストゥルメンタル・ヴァージョン。

・元春レイディオ・ショー・リコメンツ
この当時の「Good Old Songs特集」の前半は番組おすすめのオールディーズを紹介する「元春レイディオ・ショー・リコメンツ」のコーナーがあった。「It's My Party」はガール・シンガー、レスリー・ゴアのヒット曲で1963年NO.1を獲得した。続いてガール・グループ、エキサイターズの「Tell Him」。1960年代初期のアメリカでは多くの素敵なガール・グループが登場した。ロネッツ、クリスタルズ、シフォンズ、シャングリラス...。彼女たちは多くのスマッシュ・ヒット・レコードを残している。エキサイターズもそうしたグループのひとつで「Tell Him」は1963年全米チャート4位。エンジェルズの「My Boyfriend's Back」は1963年のNO.1ヒット。カウシルズの「The Rain, The Park And Othe Things」は1967年のヒット。日本では「雨に消えた初恋」という邦題で知られている。ポップ・ソングの中には雨を題材とした曲が多い。エバリー・ブラザーズの1962年のヒット「Crying In The Rain」もそのうちのひとつ。

・ロックンロール・ジャイアンツ特集
「Good Old Songs特集」のコーナーのひとつ。毎回、ロック・ヒストリーの中から1アーティストをピックアップしてレコードをまとめて紹介していた。今回取り上げられたのは1950年代のロッカー、バディ・ホリー。番組では以前1982年の12月の放送でバディ・ホリーのスペシャル・プログラムを組んでいる。バディ・ホリーは1959年2月3日に飛行機事故で他界した。「2月のロックンロール・ジャイアンツは是非、バディ・ホリーを」というリスナーからのリクエストがあった。

・バディ・ホリー
1936年、アメリカ・テキサス州の出身。十代の頃から学校の仲間たちとレコード作りをはじめ、そのレコードは地元のラジオ局のDJによって紹介されていた。バディ・ホリーはさらに自分の音楽的なキャリアを広げるために、ひとりのプロデューサーを訪ねていく。ノーマン・ペティ。後にバディ・ホリーのマネージャーとして、レコーディング・プロデューサーとしてバディ・ホリーのキャリアに大きく貢献した一人。「That'll Be The Days」は1957年、全米チャート3位、イギリスではNO.1ヒットとなった。バディ・ホリーがデビューした1950年代中頃は、ちょうどエルヴィス・プレスリーのデビューと同じ時期。音楽界にはROCK & ROLLというジャンルが誕生していた。このROCK & ROLLと呼ばれる新しいの音楽は当時の人々にとってはとても新鮮なものだった。ジャンプするリズムや恋人に向けられたストレートな内容の歌詞は当時のティーンネイジャーたちを激しく揺さぶった。バディ・ホリーはそうしたROCK & ROLL黄金時代を迎える中でエルヴィス・プレスリーと並んで初めてのロック・アイドル・スターとなった。

・アラン・フリードの番組
ROCK & ROLLという言葉は当時人気のあった音楽番組のDJのアラン・フリードが曲を紹介するときに突然思いついた言葉だそうだ。後に縮められてロックンロールなんていわれて、この新しいジャンルの音楽を指す言葉になったという。1958年、アラン・フリードの番組にバディ・ホリーがゲストとして出演した珍しいテープを紹介した。

・Raining In My Heart
バディ・ホリーは1950年代後半になるとそれまで共に活動していた彼のサポート・バンド、ザ・クリケッツと別れ単身ニューヨークへと旅立つ。「Raining In My Heart」はロックンロール・アイドルからさらにバラード・シンガーへと活動の幅を広げていった1959年のヒット曲。

・飛行機事故
その1959年、バディ・ホリーはコンサートの移動中に飛行機事故で亡くなる。22歳だった。バディ・ホリーのソングライティングのスタイルは後のロック・アーティストたちに与えた影響は大きかったようだ。自分で曲を書き、演奏するという現在では当たり前となったスタイル。ロック・スターであると同時に偉大なロック・クリエイターでもあったバディ・ホリー、彼はこのジャンルの先駆者的な存在として今でも多くの人たちに愛されている。 

・Who Put The Bomp(In The Bomp, Bomp, Bomp)
「Good Old Songs特集」の後半はオールディーズ・リクエスト・コーナー。「Who Put The Bomp(In The Bomp, Bomp, Bomp) 」はバリー・マンの1961年のヒット曲。共作者はジェリー・ゴフィン。邦題は「シビレさせたのは誰」。この年、シンシア・ワイルと結婚した。後にふたりはソングライター・コンビとして成功した。1959年から1970年にかけて50曲近いトップ100ヒットを手掛けている。

・Cool Jerk
アトランティック・レーベルからリリースされたキャピタルズのただ1曲のヒット。当時は曲のタイトルがそのままダンスの名前になった。

・Groovin'
1960年代中盤、ニューヨークを活動の中心にしていたヤング・ラスカルズのヒット。

・Can't Take My Eyes Off You
「君から目が離せないんだ」と歌われるフランキー・ヴァリの1967年のNO.1ヒット。

・エンディング・テーマ
この当時の「Good Old Songs特集」のエンディング・テーマはザ・トランプスの「Tramps Disco Theme」。

・解説
アメリカのオールディーズの歩みといったものを正確に伝えてくれるDJというのは、例えば大瀧詠一とか山下達郎とか、自らがミュージシャンという人が多かったという。逆に言うと音楽に深くはまり込んでいる人がミュージシャンにもなってしまうという時代だった。音楽の歴史にもひじょうに詳しく、伝統に対するリスペクトというものをきちんと持って音楽史を語れるミュージシャンの最後が佐野元春だったんじゃないかと萩原健太。今のミュージシャンがラジオで喋ることはライヴ・ツアー先で起こった面白い出来事で、その合間に最近の曲をかけるというパターンになっているそうだ。ラジオのDJとして活躍している人がちゃんと音楽の歴史を語る役割を担わなければならないのに、なかなかそういう番組もラジオで聴けなくなっているんだという。

・Sweet16
バディ・ホリー特集にちなんで。佐野元春はかつて「僕がめがねをかけているのはバディ・ホリーに影響を受けているんだ」と話していたことがあった。「Sweet16」はファッションだけではなく、佐野元春がサウンド面で影響を受けた曲。「Peggy Sue」のドラムのパターンを取り入れている。1992年のアルバム『Sweet16』のタイトル曲。

・NHK青春ラジカセ
サウンドストリートは昨年放送開始30年を迎えた。「NHK青春ラジカセ」というウェブサイトで番組録音テープの一部を公開している。
http://www.nhk.or.jp/my-fm-days/

・サウンドストリート21
最終日曜日をのぞく毎週日曜日午後11時からはミュージシャンが月代わりでパーソナリティを務める「サウンドストリート21」も放送している。
http://www.nhk.or.jp/ss21/
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サウンドストリート・アーカイブス(2)

2009年03月05日 | Motoharu Radio Show

■サウンドストリート・アーカイブス
2009年3月4日(水) NHK-FM AM0:00 - AM1:00
ナビゲーター: 萩原健太

元春レイディオ・ショー 1985年8月5日(月) 再放送
「ビルボードHOT100特集」 
DJ: 佐野元春

Playlist
[1985年8月5日(月)放送分]
Pop Life / Prince & The Revolution
People Get Ready / Jeff Beck & Rod Stewart
I Got You Babe / UB40 With Chrissie Hynde
No Lookin' Back / Micheal McDonald
Money For Nothing / Dire Straits
Tight Connection To My Heart / Bob Dylan
Shame / The Motels
And She Was / Talking Heads
Can't Get There From Here / R.E.M.
Maybe I'm Lovin' / Melaney
You're Only Human / Billy Joel

New Age / 佐野元春
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■内容の一部を抜粋
・サウンドストリート・アーカイブス
NHK-FM40年記念特別番組。1978年から9年に渡り放送された「サウンドストリート」から厳選して4週に渡って放送される全20回シリーズ。
http://www.nhk.or.jp/fm/40th/index2.html

・元春レイディオ・ショー再放送
3月3日(火)から3月7日(土)の1週目は5夜連続で佐野元春がDJを担当した月曜日を再放送。
第二回目は1985年8月5日(月)放送分「ビルボードHOT100特集」。

・オープニング・テーマ
「元春レイディオ・ショー」のオープニングは「So Young」のインストゥルメンタル・ヴァージョン。
ちなみに「サウンドストリート・アーカイブス」のオープニング・テーマはBooker T. & The MG'sの「Groovin'」。
クロージング・テーマは佐野元春ウィークということで「ガラスのジェネレーション」。

・50分間
今回1985年8月5日(月)の放送時間は50分。前日の1983年の再放送分は45分だった。

・ビタミン、プロテイン、水泳
佐野元春の夏の生活は「ビタミン、プロテイン、水泳」の3つに明け暮れているという。

・ビルボードHOT100特集
アメリカの音楽業界誌「ビルボード」の最新チャートを参考にして選曲。100位に入ってないチャート圏外の曲からも選曲することがあるらしい。「いい曲だったらばできるだけ早くみんなに紹介したいと思っているので、100位に入ってなくても決してびっくりしないでください。その曲1ヶ月後ぐらいには必ずチャートに入ってるはずです」と佐野元春。
「ビルボードHOT100特集」は毎月第一週目のプログラムだった。二週目は「グッド・オールド・ソングス特集」、三週目は年々変わり「Songs In The Albums」、「インターナショナル・インディーズ特集」、四週目は「リクエスト特集」、五週目はエクストラ・ウィークでゲストを迎えたり特集を組んだりしていた。

・Pop Life
プリンス&ザ・レボリューションのアルバム『Around The World In The Day』からのシングル・カット・ナンバー。シーラ・E.やタイムのメンバーが新たに結成したファミリーの情報も紹介していた。

・People Get Ready
ジェフ・ベックとロッド・スチュワートがインプレッションズの曲をカヴァー。久しぶりに出会ってレコーディング。「持つべきものは友だち、そんな感じです」と佐野元春。二人は1960年代半ばにブルース・ロック・バンド「ジェフ・ベック・グループ」として活動していた。他にメンバーは後にストーンズに加わるロン・ウッドがいた。

・I Got You Babe
イギリスのレゲエ・バンドUB40が1960年代にヒットしたソニー&シェールの曲をクリィッシー・ハインドとカヴァー。

・No Lookin' Back
「"振り返らずに"そんなふうに言ってますが、マイケル・マクドナルドの活動をちょっと振り返ってみますと」と佐野元春。
1970年代にアメリカ西海岸の音楽シーンに与えた影響はとても大きいものがあるとか。後期ドゥービー・ブラザーズの音楽的リーダーとして、レコード・プロデューサーとして何枚もヒット・レコードを作った。ジャズとロックとラテン・ミュージックをごちゃ混ぜにしたマイケル・マクドナルドのサウンドは「未だに楽しめる」と佐野元春の友だちが言ってるとか。

・Money For Nothing
ダイア・ストレイツは8年前(1985年当時)にロンドンで結成された。マーク・ノップラーはボブ・ディランの声とアルバート・キングのギター・スタイルを持つ男と評されているとか。レコーディング・アーティストとしてデビューする前はヨークシャ・イブニング・ポストという新聞でロックの評論家をやっていたという経歴。それと同時に大学では講師として文学を教えていたとか。

・Tight Connection To My Heart
ボブ・ディランのアルバム『Empire Burlesque』からのシングル・カット・ナンバー。当時、ディランはこの曲のPVを作るために来日したとか。佐野元春にも出演依頼があり2,3秒のシーンを撮影したものの、最終段階でカットされてしまったとか。撮影現場で昔からのアイドルだったディランと一言二言会話を交わすことができてよかったが、佐野元春の役が落ちぶれた場末のロック・スターだったことがただひとつ気にくわなかったことだったそうだ。

・Shame
モーテルズの「Shame」。「どこかで聞いたことのあるタイトル」と佐野元春。

・And She Was
トーキング・ヘッズの曲はリスナーからリクエスト。

・Can't Get There From Here
サンフランシスコを拠点とする先鋭的にレーベル「IRS」からのグループとR.E.M.を紹介。

・ライブエイド
ライブエイドの映像を収めたホーム・ビデオが発売中止になったという話題の紹介。「ライブエイドはニュー・メディアを使ったはじめての巨大な音楽イベントだった」と佐野元春。

・Maybe I'm Lovin'
メラニーの曲。特にコメントはなかった。

・You're Only Human
ラスト・ナンバーはビリー・ジョエルのニュー・シングル(1985年当時)。

・解説
萩原健太による番組解説。1985年といえばライヴエイド。ベネフィット・コンサートの形を作ったコンサート。日本でも24時間生中継された。佐野元春も日本での放送に出演した。全米チャートが世界を支配していた黄金期のいちばん最後が1985年頃ではないかと萩原健太。

・New Age
「New Age」はニューヨークでレコーディングしたアルバム『Visitors』に入ってた曲でシングルとしてもリリースされた曲。

・NHK青春ラジカセ
サウンドストリートは昨年放送開始30年を迎えた。「NHK青春ラジカセ」というウェブサイトで番組録音テープの一部を公開している。
http://www.nhk.or.jp/my-fm-days/

・サウンドストリート21
最終日曜日をのぞく毎週日曜日午後11時からはミュージシャンが月代わりでパーソナリティを務める「サウンドストリート21」も放送している。
http://www.nhk.or.jp/ss21/
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サウンドストリート・アーカイブス

2009年03月04日 | Motoharu Radio Show

■サウンドストリート・アーカイブス
2009年3月3日(火) NHK-FM AM0:00 - AM1:00
ナビゲーター: 萩原健太

元春レイディオ・ショー 1983年7月18日(月) 再放送
「ニューヨークから 独立記念日リポート」 
DJ: 佐野元春

Playlist
[1983年7月18日(月)放送分]
The 59th Street Bridge Song(Feelin' Groovy) / Harpers Bizarre
California Girls / The Beach Boys
4th Of July, Asbury Park / Bruce Springsteen
Here Comes The Night / David Johansen
The Cutter / Echo & The Bunnymen
Postcard Fantasy / 大橋純子
Red Cab To Manhattan / Stephen Bishop

スターダスト・キッズ / 佐野元春
Tonight / 佐野元春
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■内容の一部を抜粋
・サウンドストリート・アーカイブス
NHK-FM40年記念特別番組。1978年から9年に渡り放送された「サウンドストリート」から厳選して4週に渡って放送される全20回シリーズ。
http://www.nhk.or.jp/fm/40th/index2.html

・元春レイディオ・ショー再放送
3月3日(火)から3月7日(土)の1週目は5夜連続で佐野元春がDJを担当した月曜日を再放送。
第一回は1983年7月18日(月)放送分「ニューヨークから 独立記念日リポート」。

・The 59th Street Bridge Song(Feelin' Groovy)
ファースト・ナンバーはハーパス・ビザール。ポール・サイモンの作品からニューヨークを歌った曲をカヴァー。1967年、全米チャート13位。ハーパス・ビザールは1960年代中期のソフト・ロック・グループ。ドゥービー・ブラザーズのプロデューサーとして活躍したテッド・テンプルマンがリーダーシップを取っていた。

・独立記念日
7月4日はアメリカの207回目の独立記念日だった。少し暑かったけれど朝から気持ちのいい天気に恵まれたそうだ。ブロードウェイではパレード。メーシーズやブルーミングデイルといったデパートでは独立記念日の特別大セールをやっていたという。

・California Girls
独立記念日のアトランティック・シティではビーチボーイズがコンサートをやったとテレビが伝えている。その模様を録音したテープでニュース・キャスターが観客の女の子にインタビューしている。彼女は「ビーチボーイズはアメリカのシンボルのようなグループだ」と話している。「California Girls」はその日のコンサートのオープニング曲。オリジナル・ヴァージョン。

・イーストリバー花火大会
独立記念日、マンハッタン島の東に流れるイーストリバーでは夜になると花火大会が行われた。佐野元春はいちばん眺めのいい30丁目のルーズベルト・ドライブというハイウェイに立ってレポート。「日本の建国記念日が僕らにとってどういう意味があるのかシリアスに考え込んだ夜でもありました」と言って佐野元春はレポートを締めくくっている。

・4th Of July, Asbury Park
「サンディ、今夜はリトル・エデンの上に花火の雨が降ってるよ」という出だしのブルース・スプリングスティーンの曲。

・Here Comes The Night
ニューヨークに来てからいくつかのライヴを見たという佐野元春。その中からニューヨーク・ドールズからソロとして独立したデイヴィッド・ヨハンセンのライヴをレポート。リッツというダンスクラブ。かなり広い体育館のようなスペースにステージとダンスフロア、そして簡単な食事ができる場所があり、その中でいちばん目立っているのがステージの後ろ一面に広がっている巨大なビデオ・スクリーン。ステージをやってないときはビデオ・アーティストたちが自由に作ったプログラムがいつもながされているそうだ。デイヴィッド・ヨハンセンはニューヨークがホームグラウンドということもあって盛大な拍手で迎えられていたという。アンコールに4回も応えていてコンサートが終わった後はバンドもオーディエンスもみんなへとへとという状態だったという。ライヴで披露された曲の中から「Here Comes The Night」。オリジナル・ヴァージョン。

・The Cutter
ニューヨークに来てから見たライヴのひとつ。エコー&ザ・バニーメンはイギリス・リバプール出身の4人組グループ。ライヴではパーカッション、ヴァイオリン、コントラバスを加えた編成だったという。ライヴが行われたのはペパーミント・ラウンジというダンススポット。リッツと同じようにあちこちにビデオ・モニターがあり、プロモーション・ビデオがながれていたとか。店に来た女の子たちはビデオを見ながら踊っていたという。ライヴがはじまったのは夜中の2時過ぎ。佐野元春はその時間にはもう眠たくなっていたそうだがなんとか起きていたそうだ。「The Cutter」は新しい12インチ・シングルから。リスナーのリクエスト。

・Postcard Fantasy
レコーディングのためにニューヨークを訪れた大橋純子にインタビュー。場所はウエスト45丁目のセレブレーションというスタジオ。佐野元春と大橋純子は初対面だったそうだ。当時デビューして9年目。レコーディングしていたアルバムのタイトルは『Point Zero』。「Postcard Fantasy」は1982年のアルバム『黄昏』収録曲。

・Red Cab To Manhattan
ラスト・ナンバー「Red Cab To Manhattan」は当時、映画『トッツィー』の中で使われた「It Might Be You」がヒットしたスティーヴン・ビショップの曲。

・スターダスト・キッズ
萩原健太による番組解説。萩原健太にとってラジオ初出演が佐野元春の「サウンドストリート」だったという。1984年に音楽評論家を呼んでアルバム『Visitors』を評論するアルバム特集の中で佐野元春と対談したそうだ。それがきっかけとなり担当ディレクター湊さんに見初められてラジオ番組の構成をする仕事を紹介してもらうようになったという。
「スターダスト・キッズ」はコンピレーション・アルバム『No Damage』(1983年)に収められるためオーバー・ダビングし仕上げられたヴァージョン。

・Tonight
「Tonight」はニューヨークでレコーディングし最初にシングルとしてリリースされた曲。

・NHK青春ラジカセ
サウンドストリートは昨年放送開始30年を迎えた。「NHK青春ラジカセ」というウェブサイトで番組録音テープの一部を公開している。
http://www.nhk.or.jp/my-fm-days/

・サウンドストリート21
最終日曜日をのぞく毎週日曜日午後11時からはミュージシャンが月代わりでパーソナリティを務める「サウンドストリート21」も放送している。
http://www.nhk.or.jp/ss21/

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新番組スペシャル・トーク 佐野元春×大貫妙子

2009年03月03日 | 佐野元春 Radio Days

■新番組スペシャル・トーク 佐野元春×大貫妙子
2009年3月1日 NHK-FM PM6:00 - PM6:50(生放送)
DJ: 佐野元春、大貫妙子
http://www.nhk.or.jp/fm-blog/200/16406.html

Playlist
What The World Needs Now Is Love / Jackie De Shnnon
Ruby Tuesday / The Rolling Stones
懐かしい未来~longing future~ / 大貫妙子
Both Sides, Now / Joni Mitchell
帰って来たヨッパライ / フォーク・クルセダーズ
君が気高い孤独なら / 佐野元春
Voyage / 大貫妙子
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■内容の一部を抜粋
・新番組
佐野元春は3月31日(火)から毎週午後11時から放送する「元春レイディオ・ショー」を23年ぶりに担当する。
大貫妙子は4月28日(火)から毎月最終火曜午後11時から「大貫妙子 懐かしい未来」を担当する。

・生放送
佐野元春はこれまでほとんど生放送に出演してないので緊張しているとのこと。大貫妙子は何度か生放送をしていたことがあるとか。「佐野さんが目の前にいてくれるのでちょっと安心」と大貫妙子。二人は佐野元春がアルバム『COYOTE』を発表したとき、別の放送局の大貫妙子のレギュラー番組にゲストで出演したのが初対面だったとか。「すごく楽しかったです」と佐野元春。大貫妙子は佐野元春の噂をいろいろと聞いていたらしい。「いろいろ話に尾ひれ背びれがついてるんですよね」と佐野元春。「会ってみたらすごいナイスガイなんですよね(笑)」と大貫妙子。

・NHK-FM
大貫妙子はテレビでNHKが開局した年に生まれたそうだ。でも情報を得るのはテレビよりもラジオだったとか。「僕たちミュージシャンにとってFMというのは重要なメディアだった。テレビは家族で見るものだがラジオは1対1のコミュニケーションなので温かみがあっていいなと思う」と佐野元春。

・What The World Needs Now Is Love
ハル・デイヴィッド/バート・バカラック作品。昨年、バート・バカラックの日本公演があり、大貫妙子は聴きに行って楽屋でサインをもらったそうだ。佐野元春はライヴ・ツアー中だったので行けなかったとか。
「What The World Needs Now Is Love」は佐野元春の選曲。実はジャッキー・デシャノンのヴァージョンではなくてエイミー・マンのヴァージョンをかけたかったそうだが音源が見つからなかったという。

・サウンドストリート
1978年から8年5ヶ月に渡ってNHK-FM夜10時から放送していた番組。当初のDJは松任谷正隆、甲斐よしひろ、渋谷陽一といったトップ・アーティスト。佐野元春は1981年から1987年までサウンドストリート月曜日のDJだった。'80年代は火曜日のDJが坂本龍一、木曜日が山下達郎というレギュラー陣。お互いの曜日にゲスト出演したことはあったものの、実際横の繋がりはなくて、ほとんど会うこともなかったという。大貫妙子はアルバムのプロデューサーが坂本龍一だったため、ニュー・アルバムが出る度にゲストとして呼んでもらったという。山下達郎の日にゲストとして行った記憶はないようだ。
佐野元春のサウンドストリートの思い出は1年間ニューヨークから番組を届けていたことだという。当時マンハッタンのダウンタウンの入口、20丁目とレキシントンのあたりに住んでいたそうだ。すぐ近くにアーヴィン・プラザというライヴ・ハウスがあって、ローカル・バンドの演奏を録音して、翌週に番組でかけてもらうということをしていたという。それがいちばん楽しかったそうだ。
そのサウンドストリート「元春レイディオ・ショー」が新しくはじまる。当時聴いてくれていたリスナーにももちろん聴いてほしいが、また新しい意識を持った音楽リスナーにも聴いてもらえたらいいなとそんなふうに思っているそうだ。

・懐かしい未来
大貫妙子はこれまでいろいろな放送局でレギュラー番組を持っていたが、音楽をカテゴリーで分けるのが好きではないので、ノンジャンルで音楽をかけていたそうだ。番組でかける曲は時間をかけて全部自分で選曲するとか。
「懐かしい未来」は昨年8月23日に特集番組として生放送された。
http://blog.goo.ne.jp/sitedoi/e/6a6b76aae627c60421d8fb0e8bfff4e9

環境問題やエコについて取り上げる番組だったが、そうした話題よりもゲストの坂本龍一 , 高城剛(今話題の人)がどんなライフ・スタイルを送っているのかを訊いたところ、番組への反響が大きくてNHKから賞をもらったそうだ。好評だったおかげで新番組の依頼があったとか。新番組では大貫妙子が注目しているアーティストや、環境や日本のために活動している学者や専門家に出演してもらい、これからのライフ・スタイルについてゆっくりと語り合う番組にしたいそうだ。

・Ruby Tuesday
二人の番組が火曜日に放送されるので火曜日にちなんだ曲を佐野元春が選曲。

・懐かしい未来~longing future~
新番組「大貫妙子 懐かしい未来」のテーマ・ソング。
昨年6月にNHKテレビで「SAVE THE FUTURE」という番組を三日間に渡り放送した。そのイメージ・ソングで「SAVE THE FUTURE」ではチベット民族の中国人alanが歌った。
「懐かしい未来」というのは過去へのノスタルジーではなく、「未来に懐かしい」という精神的なもので、未来に取り戻したいものがあるということだそうだ。坂本龍一が曲を書いてプロデュースし、大貫妙子が作詞した。なんと二日で歌詞を書いたという。

・山下達郎
新番組「大貫妙子 懐かしい未来」の第一回(4月28日)ゲスト。大貫妙子は前日の2月28日にNHKホールで行われた山下達郎のコンサートを聴きに行ったそうだ。「長いって有名なんだけれど3時間全然長くなかったです。喋りがちょっとお説教臭かった(笑)。ふふふ。でもステージでも喋りきれないことがあると思うので、存分に喋っていただこうと思ってます」と大貫妙子。

・Both Sides, Now
2000年のオーケストラ・ヴァージョン。大貫妙子の選曲。「物事を表側から見たり反対側から見たり。でも人生って私にはまだわからないわ」という内容だとか。

・帰って来たヨッパライ
元フォーク・クルセダーズの北山修がこの春から毎週月曜日夜11時から「北山修のレクチャー&ミュージック」という新番組をはじめる。その番宣をかねたメッセージが届けられた。臨床心理学、精神分析学、セックス、笑い、別れなどをテーマにしてゲストとともに語り合う番組だとか。第一回(3月31日)はクィーンの音楽を取り上げているという。「帰って来たヨッパライ」はフォーク・クルセダーズの代表曲。

・君が気高い孤独なら
2007年に発表された佐野元春の最新アルバム『COYOTE』から配信限定シングル。
佐野元春のファンというと30代、40代が中心。若い頃はラジオと親しんでいた世代だが、今は聴きたいラジオ番組がないと言うのだそうだ。また、彼らは仕事や子育てに忙しくて何を聴いていいのかわからないと思ってるそうだ。新番組としてはじまる「元春レイディオ・ショー」ではそんな彼らに何かプレゼントする感じで音楽を選んでみたいと佐野元春は思ってるという。そして新しい試みとしてロックンロール音楽と環境を同じ階段の上にのせて何か語れないかと思ってるそうだ。環境について活動しているNPOをサポートするようなコーナーを予定しているそうだ。

・Voyage
大貫妙子が2007年に発表したアルバム『Boucles d'oreilles(ブックル・ドレイユ)』から。

・サウンドストリート・アーカイブス
NHK-FM40周年の記念番組として「サウンドストリート・アーカイブス」が1ヶ月間オンエアされます。
http://www.nhk.or.jp/my-fm-days/

「NHK青春ラジカセ」に寄せられたテープの中から選りすぐり全20回。ナビゲーターは萩原健太さん。

■サウンドストリート・アーカイブス
3月3日(火) - 3月28日(土) 20回シリーズ NHK-FM

佐野元春の「元春レイディオ・ショー」は5夜連続放送でオンエア。
6年間の放送の中から以下のプログラムが再放送となります。

・元春レイディオ・ショー再放送
 3月3日(火) - 3月7日(土)
 AM0:00 - AM1:00

3月3日(火)前0:00~1:00(月曜深夜) 
「ニューヨークから 独立記念日リポート」 1983年7月18日(月)放送分

3月4日(水)前0:00~1:00(火曜深夜)
「ビルボードHOT100特集」 1985年8月5日(月)放送分

3月5日(木)前0:00~1:00(水曜深夜) 
「特集ヒストリー・オブ・ロックンロール」 1987年2月9日(月)放送分 

3月6日(金)前0:00~1:00(木曜深夜) 
「リスナーが選ぶ1985年マイ・ベスト・レコード特集」 1986年1月27日(月)放送分

3月7日(土)前0:00~1:00(金曜深夜)
「最終回 ボーイズ特集」 1987年3月16日(月)放送分
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アラフォー ~あの日聞こえてきた音楽は・・・今も輝いている~

2009年03月02日 | 佐野元春 Radio Days
■FM40ラジオデー『アラフォー ~あの日聞こえてきた音楽は・・・今も輝いている~』
3月1日(日) NHK-FM AM0:00 - AM5:00(生放送)
http://www.nhk.or.jp/fm-blog/200/15938.html

出演: 山本シュウ、新垣里沙(モーニング娘。)、吉井和哉、宇治田みのる

・佐野元春からのメッセージの抜粋
BGM: 悲しきRadio

NHK-FMをお聴きのみなさん、こんばんは。佐野元春です。そしてNHK-FM放送開始40年おめでとうございます。僕は小さい頃ラジオが好きでラジオに接してきた時間も長かった。そこで思うのはやはりラジオは友だちだということですよね。そこによい音楽があり、よいDJがいれば何か僕を励ましてくれるよね、そういう存在。それがラジオだと思います。でそれこそがラジオが持っている潜在的な力だと思うんですよね。個人に訴えかけることができる。そこに愛とか友愛とか情というものがもしあるとすれば、それに越したことはない。僕がラジオに求めるのはそういうことです。

なんといっても1981年から6年間、NHK-FMサウンドストリート「元春レイディオ・ショー」という名前で番組を担当していました。83年に自分のレコード制作するためにニューヨークに行きました。約1年間行ったわけですけれども、その間も番組のほうは絶やしたくないということで、僕のほうから無理を言いまして、海外で番組を制作して、それを東京に送る、そしてNHKから発信ができないかっていう相談をして。これは大変でした。僕、マンハッタンに生活しながら街の音を録り、そして当時街で流行っていたレコードを購入し、番組制作には、ちょっと専門的な話になるんですけれども、キューシートという言ってみればラジオ制作の設計図といったようなものがあるんですけれどもね、その設計図を書いてそれらを全部東京の制作ディレクターに送って、でその設計図通りに組み立ててくれる。そうすると番組になるので(笑)、それを放送して下さいと。そんなやり方もしてました。ですのでやること成すことはじめてのことばかりで、迷うこともありましたけれども、どうにか83年の1年間はニューヨークからの番組を届けることができた。これはとても思い出に残ってますね。

残念ながら80年代はその6年間で番組を閉じることになりましたけれども、それから20数年ぶりにこうしてまた「元春レイディオ・ショー」、この名前のまま番組を再開することができる。これほど僕うれしいことはないです。当時あの番組を聴いていた本当にたくさんのリスナーの人たちとも、また心震わせあいたいし、また世代ではなくね、新しい時代の音楽リスナー、新しい感覚を持った現代の新しい世代の音楽リスナーとも心震わせあいたいなと今そんなふうに思っています。

シュウくん、朝5時までの生放送がんばってください。

・メッセージを聞いた山本シュウの発言
BGM: Someday

佐野元春さんはね、僕何回も会ってるけどね、目の前にいるのに違う空間にいるような人だからね(笑)。本当に音楽宇宙人という感じで、ファンの人たちが聞いたら「なんちゅう表現や」と言われるかもしれませんけどね。ただひじょうに語り口調はクールな感じ、落ち着いた感じするけど、実はメラメラと熱い熱いロック・キッズやからね。このギャップがたまらん。いろんな助言もくれるしね、なんでも。

・約束の橋
リスナーからのリクエスト。1989年のシングルをリミックス、ヴォーカルを録り直して1992年に再リリース。チャート4位を記録した佐野元春最大のヒット。




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NHK-FM40周年の記念番組として「サウンドストリート・アーカイブス」が1ヶ月間オンエアされます。
http://www.nhk.or.jp/my-fm-days/

「NHK青春ラジカセ」に寄せられたテープの中から選りすぐり全20回。
ナビゲーターは萩原健太さんだということです。

■サウンドストリート・アーカイブス
3月3日(火) - 3月28日(土) 20回シリーズ NHK-FM

佐野元春の「元春レイディオ・ショー」は5夜連続放送で今夜からオンエア。
6年間の放送の中から以下のプログラムが再放送となります。

・元春レイディオ・ショー再放送
 3月3日(火) - 3月7日(土)
 AM0:00 - AM1:00

3月3日(火)前0:00~1:00(月曜深夜) 
「ニューヨークから 独立記念日リポート」 1983年7月18日(月)放送分

3月4日(水)前0:00~1:00(火曜深夜)
「ビルボードHOT100特集」 1985年8月5日(月)放送分

3月5日(木)前0:00~1:00(水曜深夜) 
「特集ヒストリー・オブ・ロックンロール」 1987年2月9日(月)放送分 

3月6日(金)前0:00~1:00(木曜深夜) 
「リスナーが選ぶ1985年マイ・ベスト・レコード特集」 1986年1月27日(月)放送分

3月7日(土)前0:00~1:00(金曜深夜)
「最終回 ボーイズ特集」 1987年3月16日(月)放送分

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Sunday Song Book Playlist

2009年03月01日 | Sunday Song Book

<03月01日プレイリスト>
[棚からひとつかみ]
LOVE SPACE/山下達郎 "SPACY" '77
EARTH ANGEL/THE VOGUES "MEMORIES" '69
YOU BABY/THE RONETTES "PRESENTING THE FABULOUS RONETTES" '64
I DON'T REALLY CARE/L.V. JOHNSON '81
ROCK'N'ROLL TRAIN/AC/DC "BLACK ICE" '08
I FEEL GOOD ALL OVER/STEPHANIE MILLS "IF I WERE YOUR WOMAN" '87
うれしくてさみしい日/竹内まりや "EXPRESSIONS" '08
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■内容の一部を抜粋
・近況
また番組を前倒しで録音している。昨日、今日とNHKホールでライヴ、2回目の東京公演だが全く様子がわからないという。ちゃんとできてるはずだとタツローさん。全国ツアーのスケジュールはタツローさんのホームページに掲載されている。
http://www.smile-co.co.jp/tats/

・棚からひとつかみ
全国ツアー中だが曲書きの仕事が入ってきた。「心ここにあらずという感じでございまして。ここはどこ、私は誰?(笑)」とタツローさん。スケジュールがタイトになってきたので今週は「半分棚つか、半分リクエスト」。

・LOVE SPACE
タツローさんの曲へリクエストが多数寄せられているがバラけているという。今日は1977年のセカンド・アルバム『SPACY』から「LOVE SPACE」。

・EARTH ANGEL
ボーグスは1960年代に大変活躍した白人4人組のヴォーカル・グループ。いわゆるバーバーショップ・スタイルに属するグループ。レターメン、ボーグス、アソシエイションも広義の意味ではそうした声質を持つ。「EARTH ANGEL」はペンギンスのドゥーワップのカヴァー。1969年のアルバム『MEMORIES』からシングル・カットされ全米42位。アーニー・フリーマンのアレンジ。

・YOU BABY
エステル・ヴェネットが亡くなった。ロネッツのリード・ヴォーカルだったロニー・スペクター(ヴェロニカ・ヴェネット)のお姉さん。ロネッツは黒人女性3人組でこの姉妹と従兄弟でヴォーカル・グループを結成していた。「YOU BABY」は1964年のアルバム『PRESENTING THE FABULOUS RONETTES』に収められている。今やロックンロールのスタンダード・ナンバー。バリー・マン/シンシア・ワイルの名作。

・目玉焼きに何をかけるか?
目玉焼きに醤油をかけるのかソースをかけるのかで夫婦でもめたというリスナーの質問。山下家はケチャップだとか。タツローさんはときどき醤油をかけるそうだ。山下家ではすき焼きのつくり方、最初の段取りで未だにもめるのだという。

・I DON'T REALLY CARE
L.V. ジョンソンはシカゴの黒人シンガー、ソングライター、ギタリスト。十代の頃はブルース・ギタリストとして名が通るようになり、タイロン・ディヴィスのバンドでギタリストになった後、レコーディングを手掛けるようになった。1981年にICAというインディ・レーベルから出したシングル「I DON'T REALLY CARE」がいい曲で、タツローさんはずっと探していたという。ようやく最近手に入れたとか。全米ソウル・チャート51位。

・人間ドッグ
リスナーからの質問で「人間ドッグに行ったことはありますか?」。タツローさんはもう10数年前から行ってるそうだ。しかし、数年前に行ってた人間ドッグが辞めてしまったので、しばらく行ってないとか。ツアーが終わったら行ってみようと思っているそうだ。

・ROCK'N'ROLL TRAIN
リスナーからAC/DCの昨年出たニュー・アルバム『BLACK ICE』は「音が腰高に聴こえた」というハガキが届いた。タツローさん自身はアナログでしかAC/DCを聴く気になれないとかでCDは持ってないそうだ。いろんなところでニュー・アルバム『BLACK ICE』のカスタマー・レビューを読むと重低音が不足しているとか書かれているらしい。AC/DCはオール・アナログ・レコーディングを行っているが、マスターはデジタルなのかもしれない、とタツローさん。デジタル・マスターからCDにして、アナログもそれでカッティングしているから若干のデジタルの腰高が否めないと。いっそのこと全部アナログ・マスターからカッティングすればいいのだろうけれど、そうすると今度は配信で音圧が他のに比べかなわないことになる。こういうところでデジタルの弊害が出てきているのだという。デジタルのメディアでプログレッシングしているので本当の意味でのボトム・エンドが不足しているが、演奏のグルーヴはちゃんとしているそうだ。ハード・ロック、ヘヴィメタはデジタルには合わないとタツローさん。番組ではタツローさんが買ったアナログ盤を放送用にボトム・アップして、昔みたいなAC/DCの音にトライしてきた音源をかけた。

・TATSURO FROM NIAGARA
今年のナイアガラ・レーベル30周年アーカイヴ・シリーズのリイシューは『TATSURO FROM NIAGARA』。当時年間契約枚数を消化するため無理矢理出されたアルバムだが、この度めでたく正規盤として出すことになったそうだ。番組は前倒しで録音しているため資料が届いてなく、サンプル盤もタツローさんのところにはまだない。手元に来てから番組で紹介する予定だとか。

・雑誌「BRUTUS」3月1日号
「BRUTUS」3月1日号の特集 “なにしろラジオ好きなもので。” に、タツローさんが「サンデー・ソングブック」について触れたコメントが掲載されている。
http://magazineworld.jp/brutus/657/

・声の調子
ライヴ明けで声が嗄れているというのは、ライヴの打ち上げで飲んで東京に帰ってきて番組を収録しているので嗄れているという意味だとか(笑)。ライヴは大丈夫とタツローさん。

・回文
小学校の授業で回文をやっているのだというリスナーからのハガキを読んで。「肉の多い大乃国」とか「オレと森本レオ」とかそういうのですね、とタツローさん。バンドのメンバーは回文が好きな人が多いのだとか。開演直前の舞台の袖で回文作って笑いながらステージに出て行くとか信じられないことをときどきやっているのだという。

・I FEEL GOOD ALL OVER
ユニヴァーサルでステファニー・ミルズのCDリイシューが盛んに行われているとか。ステファニー・ミルズといえば1980年代後半のアンジェラ・ウィンブッシュの名曲が好きだとタツローさん。「I FEEL GOOD ALL OVER」は1987年の全米ソウル・チャート1位で、ニック・マルティネーニのプロデュースが光っているとか。ステファニー・ミルズはゴスペル出身でほとんどゴスペル・ソングと変わりないそうだ。

・うれしくてさみしい日
リスナーからのリクエスト。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
曲書きの仕事があるため来週も「棚つか」。曲書きは3月の中旬に完パケとなるそうだ。そうすると3月の後半からエリー・グリニウィッチのソング・ライター特集、もしくは10年前のモータウン特集のアーカイヴ放送を予定しているそうだ。
03月08日は、レギュラー・プログラム「棚からひとつかみ」
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