サウンドストリート・アーカイブス(3)

2009年03月07日 | Motoharu Radio Show

■サウンドストリート・アーカイブス
2009年3月5日(木) NHK-FM AM0:00 - AM1:00
ナビゲーター: 萩原健太

元春レイディオ・ショー 再放送
「特集ヒストリー・オブ・ロックンロール」 
DJ: 佐野元春

Playlist
[1987年2月9日(月)放送分]
It's My Party / Lesley Gore
Tell Him / The Exciters
My Boyfriend's Back / The Angels
The Rain, The Park And Othe Things / The Cowsills
Crying In The Rain / The Everey Broyhers
That'll Be The Days / Buddy Holly
Oh! Boy / Buddy Holly
Maybe Baby / Buddy Holly
Peggy Sue / Buddy Holly
It's So Easy / Buddy Holly
Crying, Waiting, Hoping / Buddy Holly
Raining In My Heart / Buddy Holly
Rave On / Buddy Holly
Who Put The Bomp(In The Bomp, Bomp, Bomp) / Barry Mann
Cool Jerk / The Capitiols
Groovin' / The Young Rascals
Can't Take My Eyes Off You / Frankie Vali

Sweet16 / 佐野元春
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■内容の一部を抜粋
・サウンドストリート・アーカイブス
NHK-FM40年記念特別番組。1978年から9年に渡り放送された「サウンドストリート」から厳選して4週に渡って放送される全20回シリーズ。
http://www.nhk.or.jp/fm/40th/index2.html

・元春レイディオ・ショー再放送
3月3日(火)から3月7日(土)の1週目は5夜連続で佐野元春がDJを担当した月曜日を再放送。
第三回は1987年2月9日(月)放送分「特集ヒストリー・オブ・ロックンロール」。

・オープニング・テーマ
「Tonight」のインストゥルメンタル・ヴァージョン。

・元春レイディオ・ショー・リコメンツ
この当時の「Good Old Songs特集」の前半は番組おすすめのオールディーズを紹介する「元春レイディオ・ショー・リコメンツ」のコーナーがあった。「It's My Party」はガール・シンガー、レスリー・ゴアのヒット曲で1963年NO.1を獲得した。続いてガール・グループ、エキサイターズの「Tell Him」。1960年代初期のアメリカでは多くの素敵なガール・グループが登場した。ロネッツ、クリスタルズ、シフォンズ、シャングリラス...。彼女たちは多くのスマッシュ・ヒット・レコードを残している。エキサイターズもそうしたグループのひとつで「Tell Him」は1963年全米チャート4位。エンジェルズの「My Boyfriend's Back」は1963年のNO.1ヒット。カウシルズの「The Rain, The Park And Othe Things」は1967年のヒット。日本では「雨に消えた初恋」という邦題で知られている。ポップ・ソングの中には雨を題材とした曲が多い。エバリー・ブラザーズの1962年のヒット「Crying In The Rain」もそのうちのひとつ。

・ロックンロール・ジャイアンツ特集
「Good Old Songs特集」のコーナーのひとつ。毎回、ロック・ヒストリーの中から1アーティストをピックアップしてレコードをまとめて紹介していた。今回取り上げられたのは1950年代のロッカー、バディ・ホリー。番組では以前1982年の12月の放送でバディ・ホリーのスペシャル・プログラムを組んでいる。バディ・ホリーは1959年2月3日に飛行機事故で他界した。「2月のロックンロール・ジャイアンツは是非、バディ・ホリーを」というリスナーからのリクエストがあった。

・バディ・ホリー
1936年、アメリカ・テキサス州の出身。十代の頃から学校の仲間たちとレコード作りをはじめ、そのレコードは地元のラジオ局のDJによって紹介されていた。バディ・ホリーはさらに自分の音楽的なキャリアを広げるために、ひとりのプロデューサーを訪ねていく。ノーマン・ペティ。後にバディ・ホリーのマネージャーとして、レコーディング・プロデューサーとしてバディ・ホリーのキャリアに大きく貢献した一人。「That'll Be The Days」は1957年、全米チャート3位、イギリスではNO.1ヒットとなった。バディ・ホリーがデビューした1950年代中頃は、ちょうどエルヴィス・プレスリーのデビューと同じ時期。音楽界にはROCK & ROLLというジャンルが誕生していた。このROCK & ROLLと呼ばれる新しいの音楽は当時の人々にとってはとても新鮮なものだった。ジャンプするリズムや恋人に向けられたストレートな内容の歌詞は当時のティーンネイジャーたちを激しく揺さぶった。バディ・ホリーはそうしたROCK & ROLL黄金時代を迎える中でエルヴィス・プレスリーと並んで初めてのロック・アイドル・スターとなった。

・アラン・フリードの番組
ROCK & ROLLという言葉は当時人気のあった音楽番組のDJのアラン・フリードが曲を紹介するときに突然思いついた言葉だそうだ。後に縮められてロックンロールなんていわれて、この新しいジャンルの音楽を指す言葉になったという。1958年、アラン・フリードの番組にバディ・ホリーがゲストとして出演した珍しいテープを紹介した。

・Raining In My Heart
バディ・ホリーは1950年代後半になるとそれまで共に活動していた彼のサポート・バンド、ザ・クリケッツと別れ単身ニューヨークへと旅立つ。「Raining In My Heart」はロックンロール・アイドルからさらにバラード・シンガーへと活動の幅を広げていった1959年のヒット曲。

・飛行機事故
その1959年、バディ・ホリーはコンサートの移動中に飛行機事故で亡くなる。22歳だった。バディ・ホリーのソングライティングのスタイルは後のロック・アーティストたちに与えた影響は大きかったようだ。自分で曲を書き、演奏するという現在では当たり前となったスタイル。ロック・スターであると同時に偉大なロック・クリエイターでもあったバディ・ホリー、彼はこのジャンルの先駆者的な存在として今でも多くの人たちに愛されている。 

・Who Put The Bomp(In The Bomp, Bomp, Bomp)
「Good Old Songs特集」の後半はオールディーズ・リクエスト・コーナー。「Who Put The Bomp(In The Bomp, Bomp, Bomp) 」はバリー・マンの1961年のヒット曲。共作者はジェリー・ゴフィン。邦題は「シビレさせたのは誰」。この年、シンシア・ワイルと結婚した。後にふたりはソングライター・コンビとして成功した。1959年から1970年にかけて50曲近いトップ100ヒットを手掛けている。

・Cool Jerk
アトランティック・レーベルからリリースされたキャピタルズのただ1曲のヒット。当時は曲のタイトルがそのままダンスの名前になった。

・Groovin'
1960年代中盤、ニューヨークを活動の中心にしていたヤング・ラスカルズのヒット。

・Can't Take My Eyes Off You
「君から目が離せないんだ」と歌われるフランキー・ヴァリの1967年のNO.1ヒット。

・エンディング・テーマ
この当時の「Good Old Songs特集」のエンディング・テーマはザ・トランプスの「Tramps Disco Theme」。

・解説
アメリカのオールディーズの歩みといったものを正確に伝えてくれるDJというのは、例えば大瀧詠一とか山下達郎とか、自らがミュージシャンという人が多かったという。逆に言うと音楽に深くはまり込んでいる人がミュージシャンにもなってしまうという時代だった。音楽の歴史にもひじょうに詳しく、伝統に対するリスペクトというものをきちんと持って音楽史を語れるミュージシャンの最後が佐野元春だったんじゃないかと萩原健太。今のミュージシャンがラジオで喋ることはライヴ・ツアー先で起こった面白い出来事で、その合間に最近の曲をかけるというパターンになっているそうだ。ラジオのDJとして活躍している人がちゃんと音楽の歴史を語る役割を担わなければならないのに、なかなかそういう番組もラジオで聴けなくなっているんだという。

・Sweet16
バディ・ホリー特集にちなんで。佐野元春はかつて「僕がめがねをかけているのはバディ・ホリーに影響を受けているんだ」と話していたことがあった。「Sweet16」はファッションだけではなく、佐野元春がサウンド面で影響を受けた曲。「Peggy Sue」のドラムのパターンを取り入れている。1992年のアルバム『Sweet16』のタイトル曲。

・NHK青春ラジカセ
サウンドストリートは昨年放送開始30年を迎えた。「NHK青春ラジカセ」というウェブサイトで番組録音テープの一部を公開している。
http://www.nhk.or.jp/my-fm-days/

・サウンドストリート21
最終日曜日をのぞく毎週日曜日午後11時からはミュージシャンが月代わりでパーソナリティを務める「サウンドストリート21」も放送している。
http://www.nhk.or.jp/ss21/

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