<03月15日プレイリスト>
[ほぼリクエスト特集]
DOWNTOWN/シュガー・ベイブ '75
I'M A MAN/THE SPENCER DAVIS GROUP '67
SHE WAS NEVER MINE/THE CASCADES '64
INSTIGATING/THE WHATNAUTS '73
NATIVE NEW YORKER/FRANKIE VALLI "LADY PUT THE LIGHT OUT" '77
THE PARTY'S OVER/RAY ANTHONY & HIS ORCHESTRA
ドリーミング・デイ/山下達郎 '76
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■内容の一部を抜粋
・近況
全国ツアーは32本、約2/3を消化したとか。先週の週末金・土は秋田と八戸公演。しかし、前倒しで番組を収録しているため「やっているはず」としか言えないそうだ。3月は東京に帰ってレコーディングをやって、またツアーに出かけるというスケジュール。その合間に番組の収録をするので、「体調はいいですけれど頭の中が疲れます」とタツローさん。いよいよツアーは後半戦に入り、今週の金・土は長野、大宮公演。ツアーのスケジュール、追加公演の情報はタツローさんのホームページに掲載されている。
http://www.smile-co.co.jp/tats/
・ほぼリクエスト特集
レコーディングに入ったので時間に余裕があるようで昨日、一昨日とハガキのチェックができたそうだ。なのでほぼ全部リクエストに応える「ほぼリク特集」。
・DOWNTOWN
3月21日に大瀧さんのナイアガラ・レーベルから『TATSURO FROM NIAGARA』がリリースされる。これは1970年代の終わりに当時のレコード会社が勝手に出したもので、つい最近まで正式のナイアガラのカタログではないとされてきた。内容はタツローさんがナイアガラ・レーベルに残した10曲をアルバム化したもので、ほかでも聴ける音源ばかり。LPのジャケットも文字だけだった。しかし今回、ナイアガラ・レーベル30周年記念のアーカイヴ・シリーズで正式カタログで復活となった。シュガーベイブの音源でタツローさんがリード・ヴォーカルを取っているものと、『ナイアガラ・トライアングル VOL.1』の音源、それにボーナス・トラックが3曲付いて全13曲。
「DOWNTOWN」はシュガーベイブの1975年のデビュー・シングル。唯一のシングル。
・I'M A MAN
リスナーからのリクエストはシカゴの「I'M A MAN」だったが、タツローさんは勘違いしてオリジナルのスペンサー・デイヴィス・グループをかけてしまった(笑)。「I'M A MAN」はスペンサー・デイヴィス・グループのスティーヴィー・ウィンウッドが書いた曲。1967年、全米10位、全英9位。後にシカゴがカヴァーした。
・SHE WAS NEVER MINE
オールディーズものの音楽雑誌「レコード・コレクターズ」の「私の収穫この一枚」に毎年寄稿しているタツローさん。今年はカスケーズの「SHE'LL LOVE AGAIN」。これでカスケーズの音源はコンプリートになったという。リスナーから聴かせてほしいというリクエストがあったが、いわゆるコレクターズ・アイテムで、曲はあまりおもしろくないそうだ。なのでタツローさんがカスケーズの最高傑作だと思う「SHE WAS NEVER MINE」を、別のリスナーからのリクエストでかけた。1964年にCRCというインディーから出たものの未だCD化されてない。曲はリード・シンガーのジョン・ガモウが書いている。
・フェンダーのストラップ
ツアーでタツローさんと佐橋さんが同じフェンダーのストラップを使っている。リスナーからその理由が知りたいという質問があった。二人ともフェンダーのギターを使用しているのでストラップが同じになったのは単なる偶然。フェンダーのギターにはフェンダーのストラップがいちばんいいのだそうだ。昔から使っていて今も使っているとか。
・INSTIGATING
ホワットノーツはニュージャージのいわゆるスウィート・ソウルの範疇に入るヴォーカル・グループ。1973年の名唱。
・NATIVE NEW YORKER
超常連さんから曲名だけのリクエスト。たぶんオデッセイのヴァージョンにリクエストしたものだと思われるが、「オデッセイはかけません」とタツローさん。フランキー・ヴァリの1977年のアルバム『LADY PUT THE LIGHT OUT』が2in1でCD化された(『OUR DAY WILL COME / LADY PUT THE LIGHT OUT 』)。その中に「NATIVE NEW YORKER」のカヴァーが収められている。プロデューサー、アレンジはチャーリー・カレロ。チャーリー・カレロはタツローさんのアルバム『CIRCUS TOWN』のプロデューサー。ミックス&エンジニアは若き日のボブ・クリアマウンテン。「NATIVE NEW YORKER」はスティーブ・ガットが叩いているのでスタッフのリズム・セクション。
・THE PARTY'S OVER
レイ・アンソニーの「THE PARTY'S OVER」はかつて荻昌弘さんが解説する映画番組のエンディングで使われていたという。現在は廃盤となって聴くことができないというリスナーからのリクエスト。レイ・アンソニーはトランペット・プレイヤー。1940年代終わりから1950年代にかけて活躍した。いわゆるシャンペン・ミュージックと呼ばれるムード・ミュージック。
・ドリーミング・デイ
3月21日リリースの『TATSURO FROM NIAGARA』から。初回限定は三方紙ボックス入り。大瀧詠一さんのライナー付き。アルバム・カバーは中山泰さん。
■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係
■今後の予定
03月22日は、引き続き「ほぼリクエスト特集」