Sunday Songbook Playlist

2007年04月29日 | Sunday Song Book

<04月29日プレイリスト>
[ロジャー・ニコルス特集 Part 2]
みんなひとり/竹内まりや "DENIM"05月23日発売ニュー・アルバム
IT'S HARD TO SAY GOODBYE/CLAUDINE LONGET "LOVE IS BLUE" '68
TO PUT UP WITH YOU/THE SAND PIPERS "SOFTLY" '68
I CAN SEE ONLY YOU/AL MARTINO "WAKE UP TO ME GENTLE" '68
SOMEDAY MAN/THE MONKEES '69
TREASURE OF SAN MIGUEL/HERB ALPERT & THE TIJUANA BRASS "SOUNDS LIKE" '67
ONLY ME/THE FIRST EDITION "2ND" '68
LET ME BE THE ONE/PAUL WILLIAMS "JUST AN OLD FASHONED LOVE SONG" '71
I NEVER HAD IT SO GOOD/PAUL WILLIAMS "JUST AN OLD FASHONED LOVE SONG" '71
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■内容の一部を抜粋
・近況
そろそろ仕事モードに戻って、竹内まりやさんは地方プロモーションの真っ最中。タツローさんは東京に居ていろいろと違うことをやっているのだとか。

・ロジャー・ニコルス特集
先週はざっとなめるぐらいのヒストリーだったが、今週からはあんまり囚われずに、ロジャー・ニコルスのペンになる名曲の数々、いろいろな人がやっている中で、なるべく出来のいいものを選んでお聴きいただこうと思います、とタツローさん。

・みんなひとり
5月23日発売、竹内まりやのニュー・アルバム『Denim』(デニム)収録曲。松たか子さんに書いた曲のセルフ・カヴァー。
「発売日が近づいて参りましたら、この番組で竹内まりやさんゲストで、ニュー・アルバム『Denim』について、いろいろとくっちゃべってみたいと思っております」とタツローさん。

・IT'S HARD TO SAY GOODBYE
ロジャー・ニコルスとポール・ウィリアムスは1967年に出会う。ふたりでいちばん最初に書いた曲が「IT'S HARD TO SAY GOODBYE」。クローディーヌ・ロンジェの1968年のアルバム『LOVE IS BLUE』に収録された。プロデュースド・バイ・トミー・リピューマ。アレンジはたぶんニック・デカロ。

・TO PUT UP WITH YOU
サンドパイパーズは3人組の男性ヴォーカル・グループ。トミー・リピューマがプロデュースしている。「TO PUT UP WITH YOU」はサンシャイン・カンパニー、アメリカン・ブリード、ポール・ウィリアムスもアルバムで取り上げている人気の高い曲。ソングライターの場合は曲を売る職業だが、曲が売れてもストックとなってる場合もあり、発売時期が早いからと言って、それがオリジナル・ヴァージョンと特定できない。いろんな人が取り上げているので、どれもがオリジナルといえる。どれがオリジナルで、どれがカヴァーかなんて、ソングライターの場合は当てはまらない。特に'60年代は当てはまらない。そこがシンガー・ソングライターと違うところ。

・I CAN SEE ONLY YOU
『ROGER NICHOLS & THE SMALL CIRCLE OF FRIENDS』に入ってる曲。この曲はロジャー・ニコルスとスチュワート・マーグリン(俳優)とフレッド・ロバーツ(A&M周辺で曲を書いていた人)の3人で共作。アル・マルティーノがアルバム『WAKE UP TO ME GENTLE』(1968年)で取り上げている。アレンジはジョン・アンドリュー・タルタグリア。ロジャー・ニコルスとも縁があり「DRIFTER」のアレンジにも関わっている。テレビ・ショーとかテレビCMとか手掛けている人で、ちょっとアバンギャルドなアレンジの風味が曲と合っている。CD化はされてない。プロデューサーはボイル・ギルモア。この人はキングストン・トリオで有名。
ロジャー・ニコルスの曲はメロディーのきれいな優しい曲が多いので、ロックンロールERAというよりかは、ヴォーカリスト、ミドル・オブ・ザ・ロードのミュージシャンに圧倒的に支持された。日本の場合は違う形で広まったので認識が変わっているところがあるかもしれない。例えば、日本でローラ・ニーロはシンガー・ソングライターだが、アメリカではソングライターとしてのステータスが圧倒的に認知度が高い。そういうふうな地域差がある。

・SOMEDAY MAN
モンキーズが3人になってから(人気が下火になってから)発売された。1968年、全米81位。「SOMEDAY MAN」はプロデューサーのボーンズ・ハウが持ち込んだ曲。デイビー・ジョーンズはかねてからロジャー・ニコルスの曲を歌いたかったので非常に喜んだ。この当時、モンキーズはスクリーン・ジェームスというコロムビアの出版社と契約してたので、ほかの出版社の曲を入れることが政治的に無理があった。モンキーズの歴史上はじめてのスクリーン・ジェームズ以外でシングルを切ったという、いわくつきの1曲。この曲も人気があってポール・ウィリアムスも取り上げている。余談だがポール・ウィリアムスはモンキーズのオーディションを受けたが、背が低いという理由で落とされた。だったらデイビー・ジョーンズはどうなるというツッコミがある。それがモンキーズに曲を提供するようになるという歴史の面白さ。

・TREASURE OF SAN MIGUEL
『ROGER NICHOLS & THE SMALL CIRCLE OF FRIENDS』のプロデュースをトミー・リピューマにやってもらおうとしたが、トミー・リピューマはサンドパイパーズとクローディーヌ・ロンジェで忙しかった。待ってる間にハーブ・アルバートのために1曲インストを作った。1967年の全米No.1アルバム『SOUNDS LIKE』に収録されている。このアルバムには「カジノ・ロワイヤル」が入っていることで有名な大ヒット・アルバム。

・ONLY ME
ファースト・エディションはケニー・ロジャースが最初に在籍したバンド。「ONLY ME」は1968年の彼らの2枚目のアルバム『2ND』に収録されたポール・ウィリアムスとロジャー・ニコルスの曲。未CD化アルバム。

・LET ME BE THE ONE
ポール・ウィリアムスはとても歌が上手い人なのでソロ・アルバムを何枚も出している。その中でロジャー・ニコルスとのコラボレーションを最大限に発揮して名演名唱がたくさん残っている。アルバム『JUST AN OLD FASHONED LOVE SONG』はドラム、ギター・ベース・キーボードの4リズムでできているシンプルなオケだが、ひじょうによくできている。リランド・スクラーのベース、ラス・カンケルのドラム、クレル・ダーギーのキーボード、デビッド・スピノザのギター。
「LET ME BE THE ONE」はカーペンターズをはじめポール・アンカ、グレン・キャンベル、アン・マリー、ヴィッキー・カー、ペトラ・クラーク、ジャック・ジョーンズ、ジョニー・マティスと多くの人が取り上げている。

・I NEVER HAD IT SO GOOD
ポール・ウィリアムスのアルバム『JUST AN OLD FASHONED LOVE SONG』のA面の2曲目に入ってるアルバムの白眉。
「金なんて持ったこともない レースにも勝ったためしがない ジョークを飛ばしても全然しまらない お先真っ暗だった そんな僕が君に惚れた 相手が欲しいといつも思ってたけど こんな恋ってはじめてだな こんな素敵なの I NEVER HAD IT SO GOOD」

・竹内まりやゲストのニュー・アルバム『Denim』特集
5月13日、20日の発売日直前の2週間は竹内まりやゲストのニュー・アルバム『Denim』特集。

■リクエスト・お便りの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係

■今後の予定
05月06日は、引き続き「ロジャー・ニコルス特集 Part 3」

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
リンク貼らせていただきました (sugarmountain)
2007-04-30 16:32:43
ロジャーニコルスについて書いたエントリーでSITEDOIさんのSSB PLAY LISTへのリンクを張らせていただきましたのでよろしくお願いいたします。


広島ごときに連敗するようでは先が思いやられますね
返信する
Re: リンク貼らせていただきました (どい)
2007-04-30 17:45:39
☆sugarmountainさん
リンクの件、ありがとうございました。

9連戦は3連敗のスタートになりましたね~。この後、どう巻き返すか、ですね。ローテの再編も考えないといけないかもしれません。
返信する
最近全然聴けてません・・・。 (nt)
2007-05-03 01:23:46
とても詳しい番組レビューありがとうございます。
タツローさんが語るロジャー・ニコルス....。
放送聴けなかったのでとても助かります。
返信する
Re: 最近全然聴けてません・・・。 (どい)
2007-05-03 18:56:39
☆ntさん
ブログ、拝見しました。僕もエビスビールのCMに曽我部恵一とASA-CHANGが出ていて驚きました。僕のお気に入りは高田漣。まさか高田漣のワイゼンボーン演奏がCMに乗るなんて!
http://www.yebisubar.jp/thehop/viewer.html
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