MUSIC FLAG

2007年04月30日 | 佐野元春 Radio Days

ASAHI SUPER DRY MUSIC FLAG(TOKYO FM & JFN全国38局ネット)
2007年4月29日(日) 15:00-15:55
[佐野元春×サンボマスター]
ナビゲーター:佐野元春
フラッグ・アーティスト:サンボマスター

Playlist
君の声は僕の恋僕の名は君の夜 / サンボマスター
そのぬくもりに用がある / サンボマスター
Subterranean Homesick Blues / Bob Dylan
世界はそれを愛と呼ぶんだぜ / サンボマスター
青春狂騒曲 / サンボマスター
手紙 ~来たるべき音楽として~ / サンボマスター
I Love You / サンボマスター
歌声よおこれ / サンボマスター
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■内容の一部を抜粋
・佐野元春のコメント
「サンボマスターを僕がはじめて見たのは、たしかテレビの中でしたね。彼らが歌ってるところを映したミュージック・クリップを見たのが最初でした。スリー・ピースのロックンロール・バンドですし、もともと僕はバンドの構成ということでいうと、トリオですね、ドラム、ベース、ギターのロックンロール・バンドとしては基本的なトリオというのが好きなんですけれど、サンボマスターたちもごきげんなスリーピースのロックンロール・バンドだな、というのが僕の最初の印象。年は離れているけれども、近所のロック好きの弟に出会ったような感じ」

・サンボマスター(佐野元春のナレーション)
3人組のロック・バンド。歌とギター山口隆、ベースとコーラス近藤洋一、ドラムとコーラス木内泰史。大学のサークルで知り合った3人、バンドをはじめたのは卒業間近だった。2000年の2月。当時24歳。若いとはいえないスタートだった。そしてもちろん、彼らの音楽がすぐに認められるほど、世の中は甘くない。

風向きが変わってきたのは2003年に入ってからのこと。バンドを取り巻く状況が変わり始めた。それは突然やってきます。ある日を境にとてつもない上昇気流が生まれる。そんなことがロックンロール・バンドには起こりえるのだ。そして当然のことだが、その中で感じる喜びや迷いもある。

ファースト・アルバム『新しき日本語ロックの道と光』。そこに収録されている1曲、「そのぬくもりに用がある」。

サンボマスターの音楽。ごきげんなスリーピース・バンド。ドラムがいて、ベースがいて、ギターがいる。今も昔も変わらないロック・バンドのスタイルだ。そして耳に残るのは山口のヴォーカル。歌ってるのか、演説してるのか、説得しているのか。彼は僕のすぐ隣にいる陽気なアジテーターのようだ。心のゆくままを叫び続ける山口。ライヴではそんな彼を見て泣きだす人もいるという。サンボマスターが巻き起こす賛否の言葉。彼らの音楽に一気に注目が集まり出した。

時代を変えた歌。時代を切り裂いた曲。50'S、60'Sのロック・ヒストリーを振り返ればそんな曲が何曲かある。サンボマスターが挙げるのは例えばこんな曲。
「Subterranean Homesick Blues」

サンボマスターがよく口にする"LOVE & PEACE"という言葉。それはロック音楽の中のクリシェ。使い古された言葉かもしれない。けれど言葉は何度でも蘇える。言葉は時代の中でその意味を変えていく。

アンチの歌で繋がるぐらいなら反抗のラヴ・ソングを。人を信じない世の中にとびきりの「愛と平和」を。だからなんだろう。サンボマスターの曲にはラヴ・ソングが多い。時代が生み出したラヴ・ソングだ。そんなやり方が僕は好きだ。

2006年リリース、彼らにとって3枚目のアルバム『僕と君の全てをロックンロールと呼べ』全18曲75分。聴き応えのある重量級のロック・アルバムとなった。アルバム発売後は全国30ヶ所を超えるコンサート・ツアー。デビューから3年間を休まずに突っ走てきた。そして現在2007年。山口が発見した新たな"I LOVE YOU"。その言葉に山口は何を見ているのか。

サンボマスターのニューシングルは「I LOVE YOU」。普遍的でシンプルなタイトル。言葉には人一倍敏感な彼らが今この時代に"I LOVE YOU"と歌うこと。そこに込められた本当の気持ちとは何なんだろう。

一度インタビューが終わった後、ある質問をきっかけにこんな言葉が続いた。ラジオで話すようなことじゃないと山口。思わず出た言葉だったがそこに"I LOVE YOU"に込めた思いが見えた。

山口くんに今の年齢でできるだけの曲を書いてほしいし、ライヴではいつもの情熱的なあのスタイルでガンガン歌い飛ばしてほしい。ちょっと変な言い方なんだけれども、ロックンロールに真面目に取り組んでっていうかな。その感じは僕にも伝わってきて。で、僕も似たようなところがあるんですけれども。そこが凄く好きです。

・ナビゲーター(佐野元春)・レビュー
”サンボマスターはガレージでラウドな、ヤングラスカルズ”ーー佐野元春
去年の年末、あるロックフェスで一緒になって、僕の演奏の後に山口君が話しかけてきて、"出てもらえませんか?"ってオファーが来て、軽くOKしました。東京で、彼らが色んな人とセッションする形だったけど、僕も呼ばれてすごく光栄だなって思いました。サンボマスターの音楽を聞いたとき、それまではラウドなガレージバンドかな?と思ってたけど、レコードよく聞いてみると、曲としてもすごくねられているし、ロックだけではなくソウルの影響も強い。ヤング・ラスカルズですね。それに、僕はトリオのバンドが好きなんですよ。
僕との共通点はロックンロールが大好きだと言うこと。ソングライターとしての言葉を大切にすること。彼らも言葉をすごく大切にしてるなって思いますね。年は離れているけれども、近所のロック好きの弟に出会った感じで、山口君に今の年齢で出来るだけで書いてほしいし、ライブでは歌い飛ばしてほしいですね。

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