約1ヶ月前のある日のこと。
知らない日本人の男性から「shokoさんですか」といきなり電話がかかってきた。何じゃいなと話を聞いてみると、「阿波踊りを教えてください」という。
はぁぁぁああああ???
何でもあの太鼓のjimiさんの古いお仲間らしく、最近独自のお囃子グループを作って日本各地の民謡を練習しているという。そこで誰か阿波踊りを踊れる人はいないかという話になりJimiさんがそんならええ人おるで、と私を紹介したというワケ。
プロでもなし、しかも教えるというような踊りでもありませんよとやんわり断ろうとしたけれど、是非とも一度手ほどきをというのでお囃子と他にも阿波踊りを踊ってみたいという人たちを一度に集めてもらって晴れて講習会(?)をすることになった。
「竜巻太鼓」という太鼓グループの練習場に集まったのは約30人ほど。ほとんどがアメリカ人。まず、2拍子のアフタービートのリズムの取り方・感じ方から入り、足さばき、手さばきと徐々に教えていく。最後はいつものように輪になってぐるぐるとお囃子に合わせて踊りまくる。
「阿波踊りに細かいルールなんでありません。ただリズムを感じるままに楽しくやればいいだけ。OK?」そしてあとはひたすら踊る踊る・・。
終わった後「ずっと腕を上げていて本当に疲れるね」という感想から「手のひらはどう向けたらいいんですか?」というような真剣な質問まで、話しかけてくる人がたくさん。おおむね楽しんでもらえたようだ。
踊りは問題なかったのだが、やはり問題はお囃子。三味線、笛、太鼓と各自はそれなりにちゃんとできているのに合わせるとリズムがバラバラ。特に肝となる大太鼓のアフタービートが打てないのでこっちは踊ろうにも踊れない。ドラムが下手だとまったく歌えないのと同じ。これがいい太鼓だと、それだけで自然に踊らされるのだけど・・。「こうやって叩いてみて」と叩いて見せてもやはりできない。ノリがぜんぜん違う。
そういえば以前から「アメリカ人には和太鼓のリズムとノリがどうしてできない」と聞いたことがある。これは本当だったのだ。なんでドドンガドドンガができないんだろう・・・
生まれたときから「よしこの(阿波踊り)」のリズムを聞き、踊って育ってきた私と比べたらいけないとは思いつつ、やはりこのぞめきリズムだけはCDでお勉強するだけではつかめないもの。ひたすら感じ続けるしかありませぬ。
ちなみに、ホンモノの阿波踊りの「唄」を聞きたい方は、こちらから試聴できます。
http://www.okoisan.com/
阿波踊り名物・総踊りはこちらから
http://www.youtube.com/watch?v=hBgO98GqJa4&mode=related&search=
踊り中(写真提供:Ryokoちゃん)
本日のお囃子の人たち。
遊びに来てくれたリョウコ&マーカスと、お友達のクミさん&マヤちゃん親子。
ところで、今日一番踊りが上手だったのはリョウコのだんなさんのウィルさん。やはり日本で長年生活していただけのことはある、と感心。
阿波踊りのあと、今度は一路北上、ワインカントリーで知られるソノマへ。
ナオさんの古くからのお知り合いだという日本人シンガーソングライター、sachikoさんのライブを見に行く。
20代で日本を飛び出し、見知らぬ国アメリカで暮らし始めてかれこれ30余年。まさにJapaneseヒッピーの先駆けのような人だ。還暦を迎え、20代のころ出した自作曲のレコードの英語版リバイバルを発表したという異色のシンガー。彼女の歌は時代や世相を反映した“心の叫び”ともいえる歌詞(日本語)がとても興味深かった。ギターのテクニックもすばらしく、もし今彼女が渋谷の街角で歌っていてもまったく違和感がなく聴衆を集めることができるだろう。
特に、彼女のとなりで通訳の女性が歌のはじめに歌詞をエモーショナルに朗読してくれたのはとてもよかった。アメリカ人は、誰のどんな音楽も受け止める心の深さがある。今日はそれを身をもって感じることができた、いいコンサートだった、
会場は、ソノマのダウンタウンにある、築後100年以上は経とうかという小さな公民館。
sachikoさんの力強い歌声が観衆に伝わる
知らない日本人の男性から「shokoさんですか」といきなり電話がかかってきた。何じゃいなと話を聞いてみると、「阿波踊りを教えてください」という。
はぁぁぁああああ???
何でもあの太鼓のjimiさんの古いお仲間らしく、最近独自のお囃子グループを作って日本各地の民謡を練習しているという。そこで誰か阿波踊りを踊れる人はいないかという話になりJimiさんがそんならええ人おるで、と私を紹介したというワケ。
プロでもなし、しかも教えるというような踊りでもありませんよとやんわり断ろうとしたけれど、是非とも一度手ほどきをというのでお囃子と他にも阿波踊りを踊ってみたいという人たちを一度に集めてもらって晴れて講習会(?)をすることになった。
「竜巻太鼓」という太鼓グループの練習場に集まったのは約30人ほど。ほとんどがアメリカ人。まず、2拍子のアフタービートのリズムの取り方・感じ方から入り、足さばき、手さばきと徐々に教えていく。最後はいつものように輪になってぐるぐるとお囃子に合わせて踊りまくる。
「阿波踊りに細かいルールなんでありません。ただリズムを感じるままに楽しくやればいいだけ。OK?」そしてあとはひたすら踊る踊る・・。
終わった後「ずっと腕を上げていて本当に疲れるね」という感想から「手のひらはどう向けたらいいんですか?」というような真剣な質問まで、話しかけてくる人がたくさん。おおむね楽しんでもらえたようだ。
踊りは問題なかったのだが、やはり問題はお囃子。三味線、笛、太鼓と各自はそれなりにちゃんとできているのに合わせるとリズムがバラバラ。特に肝となる大太鼓のアフタービートが打てないのでこっちは踊ろうにも踊れない。ドラムが下手だとまったく歌えないのと同じ。これがいい太鼓だと、それだけで自然に踊らされるのだけど・・。「こうやって叩いてみて」と叩いて見せてもやはりできない。ノリがぜんぜん違う。
そういえば以前から「アメリカ人には和太鼓のリズムとノリがどうしてできない」と聞いたことがある。これは本当だったのだ。なんでドドンガドドンガができないんだろう・・・
生まれたときから「よしこの(阿波踊り)」のリズムを聞き、踊って育ってきた私と比べたらいけないとは思いつつ、やはりこのぞめきリズムだけはCDでお勉強するだけではつかめないもの。ひたすら感じ続けるしかありませぬ。
ちなみに、ホンモノの阿波踊りの「唄」を聞きたい方は、こちらから試聴できます。
http://www.okoisan.com/
阿波踊り名物・総踊りはこちらから
http://www.youtube.com/watch?v=hBgO98GqJa4&mode=related&search=
踊り中(写真提供:Ryokoちゃん)
本日のお囃子の人たち。
遊びに来てくれたリョウコ&マーカスと、お友達のクミさん&マヤちゃん親子。
ところで、今日一番踊りが上手だったのはリョウコのだんなさんのウィルさん。やはり日本で長年生活していただけのことはある、と感心。
阿波踊りのあと、今度は一路北上、ワインカントリーで知られるソノマへ。
ナオさんの古くからのお知り合いだという日本人シンガーソングライター、sachikoさんのライブを見に行く。
20代で日本を飛び出し、見知らぬ国アメリカで暮らし始めてかれこれ30余年。まさにJapaneseヒッピーの先駆けのような人だ。還暦を迎え、20代のころ出した自作曲のレコードの英語版リバイバルを発表したという異色のシンガー。彼女の歌は時代や世相を反映した“心の叫び”ともいえる歌詞(日本語)がとても興味深かった。ギターのテクニックもすばらしく、もし今彼女が渋谷の街角で歌っていてもまったく違和感がなく聴衆を集めることができるだろう。
特に、彼女のとなりで通訳の女性が歌のはじめに歌詞をエモーショナルに朗読してくれたのはとてもよかった。アメリカ人は、誰のどんな音楽も受け止める心の深さがある。今日はそれを身をもって感じることができた、いいコンサートだった、
会場は、ソノマのダウンタウンにある、築後100年以上は経とうかという小さな公民館。
sachikoさんの力強い歌声が観衆に伝わる