Life in America ~JAPAN編

I love Jazz, fine cuisine, good wine

風雲児の憂鬱

2005-03-23 11:50:43 | アメリカ生活雑感
寝込んでから約1週間、やっと熱もさがり普段どおりの生活に戻った。本当につらかった。
10年前、水ぼうそうで寝込んで以来のつらさだ。
とはいえ、まだ頭の中がぼーっとしていて、舌もしびれている。あまりの高熱で頭のどこかがおかしくなったのかもしれない。

タイから一時帰国中の大学の先輩とランチの約束があったので、ひさしぶりにしゃばに出てみた。
このK先輩は、数年前に大手商社をいきなり辞めて今は某メーカーのタイ法人社長をしている。実は大学時代から「大ファン」を公言してやまない、私の永遠の憧れの人。
大学のときは恐れ多くて直接口も聞けない存在だったから、かえって卒業してからのほうがなにかとランチや飲みをご一緒するなどお話しする機会が増えた。
実は昨年、私もK先輩も同じ時期に「本を出そう」とたくらみ始めた。
私はバークレー日記を、そして先輩は「日本ジェネレーション論」というもので、日本はいま大きく6つの世代によって成り立っているという世代論、そしてこれらの世代の特性をよく知った上でコミュニケーション、マネジメントをしていきましょうという壮大な本だそうだ。
驚いたことに去年の末ごろから一気に書き始め、今はすでに2冊目に突入しているらしい。社長業で多忙な傍ら、よくぞそんなパワーがあるものだと感心する。
この本で有名になったあかつきには評論家になる、というのが目下の野望らしい。
「仕事ではこれから何がやりたいですか?」
と聞いてみたら、意外な答えが返ってきた。
商社を辞めてから今まで、とにかく突っ走ってきた。昔も今も、いわゆる団塊の世代とのジェネレーションギャップに悩みながらもとんとん拍子に業績を伸ばしてきた。赴任先のタイでも、当初は業績も社員の士気もひどかったそうだがやっとのことで建て直しに成功した。今はすっかり業績も落ち着いて、なんだかそれが“落ち着かない”のだそうだ。
私もK先輩と昔から似たようなところがあるのでよくわかるのだけれど、何かに必死になって戦っているときが実は一番楽しいのかも知れない。それがひと段落着いてしまうと、次の「嵐」に身を投じてみたくなる。
じっとしていられない。貧乏性なのかな?
「“風雲児、行くとこなし”って感じですかね?」
「おおおおおおお、まさにそのとおり。うまいこと言うねぇ!そうそう、そんな感じ。なんかすっきりしたわ」
突然口を着いて出てきたこのコトバ、結構言いえて妙かも。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする