Life in America ~JAPAN編

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Pちゃんの旅立ち

2005-03-02 16:00:27 | アメリカ生活雑感
Pちゃんがいよいよシカゴに行くことになった。
シカゴのファミ・ラボという超弩級の研究施設に3ヶ月間派遣されて、他のスタッフと研究・実験をするためだ。
この1ヶ月あまり、自分自身の研究やらレクチャーやらシカゴ行きの準備やらで、ただでさえフラストレーションためまくりの彼はほとんど眠れない発狂状態が続いているという。お気の毒。でも、私にはがんばれよというしかない。
3ヶ月の留守の間、部屋を空けてカラ家賃を発生させるのももったいないからとサブテナントを募集したところ、幸運なことに感じのよいアジア系の女学生がテナントに決まったらしい。それはよかったんだけれど、そのためにまた余計な作業が発生するのでいろいろ大変だったらしい。
まったく、まじめすぎるっていうのも生きにくいもんだ。

さて、このファミ・ラボ、いったいどんな施設かというと、物理(素粒子)の研究施設としては世界でも有数規模の施設らしく、世界中の学者たちが入れ替わり立ち替わりやってきては共同研究をしているそうだ。地下に巨大な遠心分離機みたいなの(accelerator:粒子加速装置)が埋め込まれていて、素粒子を超高速でぐるぐると飛ばしてそのぶつかり具合や影響を研究している。いわば仮の小宇宙を作って宇宙で起こりうるさまざまな現象を実験・実証しているのだという。
文系の私には想像もできないムズカシイ世界だ。


シカゴとはいってもかなりの郊外。だからそこで働く人たちはVillageという施設内の村にひっそりと住んでいる。当然余興施設など何ない。そのかわり大自然に囲まれ村の敷地には野生のブァッファロー(そう、あのブァッフアロー!)が群れをなしてうろうろしているという。また、トレイル(ハイキングコース)もたくさんあって、田舎ライフを送るには最高なのだそうだ。


外の人間からするとうらやましい限りのナチュラルライフだけれど、働いている人たちにとってはせいぜい2週間もいると飽きてくるらしい。
Pちゃんに言わせれば、そこで働く人たちのほとんどは「仕事以外何も興味がないカタブツ」だから、エンターテイメントには無関心。仕方なく彼はひとりで車を借りては、時々シカゴまで足を伸ばしてはストレスを発散している。

「(バークレー研究室の)みんなで待ってるからいつでも来てね」そういい残して今日Pちゃんは行ってしまった。
なつかしいなぁ。
あったかくなったら遊びに行くか。

Comments (3)
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