shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

「ヘイ・ブルドッグ」 祭り②

2024-10-06 | Beatles Tribute

 ブルドッグ祭りのパート2はハードでヘヴィーなヴァージョンを集めてみました。これだけのロッカーたちが我も我もとカヴァーする「Hey Bulldog」ってやっぱりロックンロールの大名曲ですな。

⑤Alice Cooper
 2000年代の初め頃に様々な音楽ジャンルにおいてビートルズの名曲をカヴァーしてリリースするのが流行した時期があったが、2006年にリリースされたハードロック系アーティストたちによるビートルズ・トリビュート・オムニバス・アルバム「Butchering The Beatles」の栄えある1曲目を飾った名演がコレだ。ビートルズの大ファンを公言しているアリス・クーパーが水を得た魚のように躍動的なヴォーカルでノリまくり、ガンズのダフ・マッケイガンとモーターヘッドのミッキー・ディーが生み出すヘヴィーなリズムに乗って縦横無尽に弾きまくるスティーヴ・ヴァイの歌心溢れるギターが楽しめる名演なのだ。
ALICE COOPER+STEVE VAI hey bulldog cover BEATLES


⑥Roadrunners
 フランスのロック・バンド、ロードラナーズが1993年に出した「Insatant Trouble」でこの曲をカヴァー。イントロからアグレッシヴにガンガン飛ばす疾走系の演奏が実に気持ちイイ(^o^)丿 アルバムの他の曲もボン・ジョヴィとモトリー・クルーとクラッシュを足して3で割ったような(←何じゃそりゃ?)感じのアッパーで親しみ易いハードロック・ナンバーが一杯でかなり気に入っている1枚だ。
Hey Bulldog


⑦Badmouth
 このバッドマウスというバンドの「Hey Bulldog」カヴァーはYouTubeで見つけたもので、そのエネルギッシュな演奏がめっちゃ気に入った拾い物だ。その音から察するに北欧系のハードロック・バンドではないかと思うのだが、ネットで調べてみても詳細はどこにも載っていない。音源も配信がメインなので私にとっては不自由で仕方ないが、残念ながら今後はこういうパターンが増えていきそうだ。まぁ文句ばかり言ってもいられないので、私はネット音源をCD-Rに焼き、ダウンロードした画像でジャケットを作って楽しんでいる。
Hey Bulldog


⑧The Tracii Guns' League Of Gentlemen
 ガンズ・アンド・ローゼズの初代ギタリストだったトレイシー・ガンズが2010年代に率いていたプロジェクト、 The Tracii Guns League Of Gentlemen 名義で2014年に出した「Second Record」で取り上げたのがこの曲。パンキッシュなハード・ロックこそが彼の持ち味だと思うのだが、まるで憑き物が取れたかのようにビートルズ・クラシックスを嬉々としてプレイしているところに80年代後半から浮き沈みを経験してきて21世紀の今も生き残っている彼が到達した達観のようなものが感じられる。
Hey Bulldog


⑨Jack Russell
 グレイト・ホワイトのリード・ヴォーカルを務めるジャック・ラッセルが1996年にリリースした自身初のソロ・アルバム「Shelter Me」でこの曲をカヴァー。オリジナルよりもテンポを落として気持ちの重心を下げ、ブルージーな薫りを醸し出しているあたりにロックンロールとブルースをこよなく愛するラッセルらしい拘りがストレートに伝わってきて嬉しくなってくる。
ちょっとしたテンポの違いが生み出すグルーヴが聴き所だ。
Hey Bulldog


⑩Boxer
70’s UKロック・バンド、ボクサーの2ndアルバム「Bloodletting」に入っていたのがコレ。手数の多いヘタクソなドラムが耳障りだが、歪んだギターやへヴィーなベースは十分傾聴に値する演奏だ。オリジナル曲を差し置いてアルバムの1曲目にこのヘヴィーなビートルズ・カヴァーを持ってくるだけあって、アルバムもビートリィなブリット・パワー・ポップになっている。
BOXER - Hey Bulldog