その週末に B-SELSにマト9のスウェーデン盤「ワイルド・ライフ」を持ち込んだ私はいつものように Sさんと一緒に聴き比べを開始。私が持参した盤に加え、お店にあった UKマト9 Factory Sample盤と UKマト11の1st プレス盤の3枚をあーでもないこーでもないと言いながら聴いていくのだが、毎度のことながら一文の得にもならないマニアックな聴き比べに付き合って下さる Sさんにはいくら感謝しても足りない。
まずはA①「マンボ」を取っ替え引っ替え聴き比べてみる。スウェーデン盤は我が家と同様の元気溌剌とした音で、Sさんも“盤もキレイやし、良い音してますねぇ...” と仰る。しかし次に聴いた UKマト9盤はスウェーデン盤と同じマトとは思えないようなどっしりした重心の低い音で、これこそまさに王道を行く UK 1stプレスの音である。音圧も高く、歪むか歪まないかのギリギリのレベルでカッティングしてある感じで、まるでヘヴィー級ボクサーのボディー・ブローのようにガンガン腹にくる重低音が心地よい。最後にかけた UKマト11盤はマト9盤の “やり過ぎ” な部分をうまく緩和して一般のリスナーにも聴きやすい音に仕上げてあるが、やはり一本筋の通った硬派な音だ。
“同じマト9でもかなり違いますね。” と言いながらA②「ビップ・ボップ」、A③「ラヴ・イズ・ストレンジ」と、それぞれ違ったリズム・パターンの曲で聴き比べてみるがやはり結果は同じ。この3者で聴き比べるとスウェーデン盤の音がまるで US盤のようにふんわり広がって聞こえるから不思議なものだ。そしてトドメはブルージーな A④「ワイルド・ライフ」で、ごまかしの利かないこの曲ではスウェーデン盤の音が相対的に薄っぺらく感じられた。Sさんに “UKマト9盤の圧勝ですね!” と言うと“同じ UKマザーでも盤の厚さとかプレス技術で音が変わりますからねぇ...” とのこと。確かに UK盤の方がスウェーデン盤よりもソリッドでガッシリしている。A面を聴き終えた段階でもうかなり時間が遅くなっていたので “いやぁ~、参りました。顔を洗って出直してきますわ。” と丁重にお礼を言って B-SELSを辞した。
家に帰った私は “やっぱりこれは UKマト9のサンプル盤買うしかないな...” と思ってもう一度「Wings Wild Life Factory Sample」でググってネット上を隅から隅まで探した結果、イギリスのコレクター向けサイトにこの盤が出ているのを発見、デニー・シーウェルのサイン入りで£75の値がついている。そこで念のためにメールで A面のマトを確認したところ、何と「11」という意外な返事が返ってきた。つまり FACTORY SAMPLE のステッカーが貼ってあるからといって必ずしもマト9だとは限らないということだ。あぶないあぶない... もう少しで無駄金を使うところだった (>_<)
ということで、それから2ヶ月ほどの間 eBayで網を張ってはみたものの、待てど暮らせど「ワイルド・ライフ」のマト9盤は一向に出品される気配すらない...(>_<) さて、どうするか? このままひたすら出品されるのを待ち続けるというのもアリっちゃアリだが、ブツの数が極端に少ないのでかなりの長期戦を覚悟しなければならないし、仮に市場に出てきたとしても自分が落札できるとは限らない。もちろん試聴はできないので盤質の保証もない。しかし、マト9盤の音を知ってしまった以上、買わないという選択肢はもはや存在しない。これらの前提から導かれる最も論理的な結論は “B-SELSの盤を買う”... そう、それしかない。
そういうワケで、この連休初日に B-SELSを訪ね、壁に飾ってあったマト9盤を再度聴かせていただいた後、唐突に “これ、売って下さい!” と Sさんにお願いすると “えっ? 本当に?” と驚かれたご様子。そこで “この前聴かせていただいたマト9の音がどうしても諦めきれなくて 2ヶ月越しで狙ってましてん!” と言うと “この音の良さが分かる人に買っていただけてよかったです。” と喜んで下さったのだが、お礼を言いたいのは私の方だ。「ワイルド・ライフ」のマト9盤はユニオン通販にも出てはいるが、その VG+盤とほぼ同じ額でピッカピカの NM盤を完全試聴して買えたのだから嬉しくって仕方がない。とにかく B-SELSに通い始めてからというもの、私のレコード・ライフは充実しまくりで、 ホンマにありがたいことである。
結局その日はコーフンして眠れなかったので朝の5時まで何度も聴き返し(←寝たい時に寝て起きたい時に起きれる大型連休はエエなぁ...)、それからも毎日聴きまくっているのだが、やっぱり大枚を叩く価値は十二分にあったと胸を張って断言できる痛快無比なサウンドだ。特にA面なんか何度聴いても自然と身体が揺れてしまう躍動感に溢れていてたまらんたまらん(≧▽≦) このマト9盤は私にとってはハイレゾをも含めた上で間違いなく「ワイルド・ライフ」のベスト音源であり、今年4枚目(←月1枚のハイペースやん!)の “神棚盤” なのだ。
【おまけ】B-SELSの壁面を飾っていた「ヴィーナス・アンド・マース」UK 1stプレスの初回稀少ジャケットを見ていて、表ジャケのタイトル文字を形成している赤球と黄球が UK盤と US盤で真逆になっていることを発見。それがどーしたソー・ホワット?と言われてしまえば身も蓋もないが、ビートルズ関連はほんの些細なことまで気になってしまう。困ったものだ(笑)
まずはA①「マンボ」を取っ替え引っ替え聴き比べてみる。スウェーデン盤は我が家と同様の元気溌剌とした音で、Sさんも“盤もキレイやし、良い音してますねぇ...” と仰る。しかし次に聴いた UKマト9盤はスウェーデン盤と同じマトとは思えないようなどっしりした重心の低い音で、これこそまさに王道を行く UK 1stプレスの音である。音圧も高く、歪むか歪まないかのギリギリのレベルでカッティングしてある感じで、まるでヘヴィー級ボクサーのボディー・ブローのようにガンガン腹にくる重低音が心地よい。最後にかけた UKマト11盤はマト9盤の “やり過ぎ” な部分をうまく緩和して一般のリスナーにも聴きやすい音に仕上げてあるが、やはり一本筋の通った硬派な音だ。
“同じマト9でもかなり違いますね。” と言いながらA②「ビップ・ボップ」、A③「ラヴ・イズ・ストレンジ」と、それぞれ違ったリズム・パターンの曲で聴き比べてみるがやはり結果は同じ。この3者で聴き比べるとスウェーデン盤の音がまるで US盤のようにふんわり広がって聞こえるから不思議なものだ。そしてトドメはブルージーな A④「ワイルド・ライフ」で、ごまかしの利かないこの曲ではスウェーデン盤の音が相対的に薄っぺらく感じられた。Sさんに “UKマト9盤の圧勝ですね!” と言うと“同じ UKマザーでも盤の厚さとかプレス技術で音が変わりますからねぇ...” とのこと。確かに UK盤の方がスウェーデン盤よりもソリッドでガッシリしている。A面を聴き終えた段階でもうかなり時間が遅くなっていたので “いやぁ~、参りました。顔を洗って出直してきますわ。” と丁重にお礼を言って B-SELSを辞した。
家に帰った私は “やっぱりこれは UKマト9のサンプル盤買うしかないな...” と思ってもう一度「Wings Wild Life Factory Sample」でググってネット上を隅から隅まで探した結果、イギリスのコレクター向けサイトにこの盤が出ているのを発見、デニー・シーウェルのサイン入りで£75の値がついている。そこで念のためにメールで A面のマトを確認したところ、何と「11」という意外な返事が返ってきた。つまり FACTORY SAMPLE のステッカーが貼ってあるからといって必ずしもマト9だとは限らないということだ。あぶないあぶない... もう少しで無駄金を使うところだった (>_<)
ということで、それから2ヶ月ほどの間 eBayで網を張ってはみたものの、待てど暮らせど「ワイルド・ライフ」のマト9盤は一向に出品される気配すらない...(>_<) さて、どうするか? このままひたすら出品されるのを待ち続けるというのもアリっちゃアリだが、ブツの数が極端に少ないのでかなりの長期戦を覚悟しなければならないし、仮に市場に出てきたとしても自分が落札できるとは限らない。もちろん試聴はできないので盤質の保証もない。しかし、マト9盤の音を知ってしまった以上、買わないという選択肢はもはや存在しない。これらの前提から導かれる最も論理的な結論は “B-SELSの盤を買う”... そう、それしかない。
そういうワケで、この連休初日に B-SELSを訪ね、壁に飾ってあったマト9盤を再度聴かせていただいた後、唐突に “これ、売って下さい!” と Sさんにお願いすると “えっ? 本当に?” と驚かれたご様子。そこで “この前聴かせていただいたマト9の音がどうしても諦めきれなくて 2ヶ月越しで狙ってましてん!” と言うと “この音の良さが分かる人に買っていただけてよかったです。” と喜んで下さったのだが、お礼を言いたいのは私の方だ。「ワイルド・ライフ」のマト9盤はユニオン通販にも出てはいるが、その VG+盤とほぼ同じ額でピッカピカの NM盤を完全試聴して買えたのだから嬉しくって仕方がない。とにかく B-SELSに通い始めてからというもの、私のレコード・ライフは充実しまくりで、 ホンマにありがたいことである。
結局その日はコーフンして眠れなかったので朝の5時まで何度も聴き返し(←寝たい時に寝て起きたい時に起きれる大型連休はエエなぁ...)、それからも毎日聴きまくっているのだが、やっぱり大枚を叩く価値は十二分にあったと胸を張って断言できる痛快無比なサウンドだ。特にA面なんか何度聴いても自然と身体が揺れてしまう躍動感に溢れていてたまらんたまらん(≧▽≦) このマト9盤は私にとってはハイレゾをも含めた上で間違いなく「ワイルド・ライフ」のベスト音源であり、今年4枚目(←月1枚のハイペースやん!)の “神棚盤” なのだ。
【おまけ】B-SELSの壁面を飾っていた「ヴィーナス・アンド・マース」UK 1stプレスの初回稀少ジャケットを見ていて、表ジャケのタイトル文字を形成している赤球と黄球が UK盤と US盤で真逆になっていることを発見。それがどーしたソー・ホワット?と言われてしまえば身も蓋もないが、ビートルズ関連はほんの些細なことまで気になってしまう。困ったものだ(笑)