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shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

「Rubber Soul」の最高峰、ラウドカット 1G盤ゲット\(^o^)/ ①

2022-02-19 | The Beatles
 私にとって “ビートルズの全アルバムの中で一番好きなレコードは何?” という質問ほど答えに困るものはない。1枚1枚のアルバムにそれぞれ強烈な個性があって、その時の気分で好きな順位がコロコロ変わるからだ。ただ一つ確かなのは、いついかなる時であっても「Rubber Soul」がトップ3から落ちることは決してない、ということだ。
 私がそれほどまでに「Rubber Soul」を愛してやまない理由は、イマジネイションをかき立てる歪んだジャケット・アートワークや、「Norwegian Wood」「Nowhere Man」「Girl」「In My Life」といったジョンの傑作中の傑作が入っていることなど、挙げていけばキリがないが、一番の理由はUKモノラルのラウドカット盤を初めて聴いた時の衝撃が今でも忘れられないから... これに尽きる。
 とにかくあの時はホンマにぶったまげた。レコードに針を落として静寂の中からいきなり「Drive My Car」のイントロがスピーカーから飛び出してきた時の驚きを何と表現しよう? まるでダース・シディアスのフォース・ライトニングの直撃を浴びたかのような凄まじさで、全身に電気が走るような衝撃にマジで腰を抜かしそうになった。
 その時以来、私は “ラウドカットに非ずんばレコードに非ず” “三度のメシよりラウドカット” を標榜するラウドカット原理主義者として生きてきたが、B-SELSでマザー/スタンパーの重要性を教えていただいて「Please Please Me(金パロ)」や「Revolver」、「White Album」などの “スタンパー 1G盤” の音を実際に自分の耳で聴いてからというもの、「Rubber Soul」ラウドカットのベスト・オブ・ザ・ベストと言うべき “両面 1G盤”を手に入れることが私の究極の夢になった。
 手始めに過去18年間にeBayで落札されたUK「Rubber Soul」の両面 1G盤を調べてみたところ、出てきたのはマト5通常盤がほとんどで(←それでもわずか8枚しか出品されてないが...)マト1ラウドカットの 1G盤となると驚いたことにたったの1枚(それも 5PA / 1G という片面のみ)しかない。それを考えれば “両面 1G” なんて夢のまた夢... この地球上に存在するのかどうかすらわからないレベルの稀少性と言っていいかもしれない。
 そして去年の11月、ちょうど私が HumminGuruの超音波レコード洗浄機の購入で大騒ぎしていた頃、B-SELSの11/19付「日記」コラムに “「RUBBER SOUL」UKモノラル初盤、マトリクス1/1、ラウドカット 1G!!!!! 極美品” という記事が登場した。私としては “おぉ、ついにきたか!” という感じだったが、値段を見ると18万円... そりゃそうやわな... 超稀少な「Rubber Soul」ラウドカット 1Gの、しかもNM盤なのだからそれでも安いくらいだろう。とてもじゃないが貧乏コレクターの私に買える代物ではない。私はSさんが “怪物級の音” と表現されたこのレコードを泣く泣く諦めた。
 しかし凄いのはここからである。年の瀬も押し詰まった12月半ば、上記の18万円盤の出品からまだ1ヶ月も経ってないというのにSさんは又別の「RUBBER SOUL」UKラウドカットの 1G盤を出品されたのだ!!! 12/16付の「日記」のタイトルは “『RUBBER SOUL』 UKモノラル1ST. ラウドカット 1G 再び!”... 全世界ネットワークのオークションであるeBayで18年間に1枚しか出てこなかったスーパーウルトラ稀少盤をわずか1か月のうちに2枚も出品されるとは... まさに B-SELS恐るべしである。日記には “先の18万円盤ほどの極美品ではないが、音は素晴らしい... モノ針で聴けば気になるほどのノイズはほとんど無く、大迫力のラウドカット盤の中でも最高クラスの迫力の音が楽しめるだろう...” と書かれている。
 本来なら速攻で買いに行きたいところだが、年末に家のトイレがぶっ壊れて25万円が出て行ったばかりで、更にBMWのオイル漏れ(←ホンマによぉ壊れよる...やっぱり車は絶対国産に限ると思うわ... もう手遅れやけど...)修理代にいくらかかるかわからず弱気になっていた私は “とりあえず音だけでも聴かせてもらお...” と思い、B-SELSに出かけて行った。
 その日はあまり時間がなかったので 1GのB面だけ聴かせていただいたのだが、いやはやまったく凄まじい音だった。B①「What Goes On」からもう異次元の音で頭がクラクラするし、B②「Girl」での微妙なニュアンスまで伝わってくるようなジョンのヴォーカルにゾクゾクさせられて、うわぁ... これはヤバい... まじヤバい... と感動しながらBラスまで聴かせていただき、Sさんに丁重にお礼を言って B-SELSを後にした。
 本当はそれでキッパリと諦めるつもりだったのだが、情けないことに “あの音” が耳に焼き付いて離れない。日中はレコードを聴いたり映画を見たりして気を紛らわせていても、夜ふとんに入るとどうしてもあの 1Gの音が繰り返し脳内再生されてしまって中々寝付けない。私は “もう1回だけ、今度はA面も含めてじっくりと聴かせてもらってどうするかはその時に考えよう。” と心に決めた。 (つづく)
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