コニー・フランシス... 誰が何と言おうと彼女こそがアメリカン・オールディーズ・ポップスの象徴である。歌は上手いし、作品にも恵まれ、おまけにキュートでチャーミングとくればヒットしない方がおかしい。58年から62年までの5年間で3曲の全米№1を含む20曲ものトップ20ヒットを放ったのだから、プレスリーが兵役に就いてからビートルズ出現までのアメリカン・ミュージック・シーンを支配していたといっても過言ではないだろう。
しかし彼女はヒット・チャート成績とか売り上げとかで云々すべき歌手ではない。そういった次元を遥かに超越した存在として、記録よりも記憶に残る偉大なシンガーなのだ。大方の日本人が「オールディーズ」という言葉で頭に浮かべる歌手はコニー・フランシスではないだろうか?もちろん弘田三枝子や森山加代子、中尾ミエらのカヴァー・ポップスの大流行も大きな一因だろうが、オールディーズ・ポップスの持つ明るく健康的でどこか甘酸っぱいイメージと彼女の艶やかな歌声とがオーバーラップするのだろう。因みに3曲の全米№1というのは「エヴリバディーズ・サムバディーズ・フール」「マイ・ハピネス」「泣かせないでね」だが、こんなん誰も知らんやろ(>_<) この辺にも日米の嗜好の違いが浮き彫りになってて面白い。
彼女のレパートリーは伸びのある高音域を活かして切々と歌い上げるロッカ・バラッド・タイプの曲と、ウキウキした気分にさせてくれるミディアム~アップ・テンポの曲に大別されるが、私は断然後者のコニーが好きなんである。このベスト盤のA①「カラーに口紅」なんかまさにその典型で、軽快なリズムに乗ってコニーは鼻歌で口ずさめそうなシンプルなメロディーをやや抑え気味に歌い切る。決してシャウトしないその抑え方のサジ加減が絶妙なのだ。シャツのカラーについた口紅でウソがばれるという分かりやすい内容の歌詞も面白い。
そういう意味ではB①「想い出の冬休み」も似通った曲想だが、こちらの方がよりメロディーの起伏に富み、「ウォウ、ウォウ、ウォウ♪」のパートやハンド・クラッピングの挿入、間奏のひしゃげたサックスなど、サウンド・プロダクションにも随所に工夫が見られる。ハンド・クラッピングといえば、ニール・セダカ作のA③「ステューピッド・キューピッド」も忘れられない。思わず踊りだしたくなるような歌と演奏はまさにこれぞオールディーズ!といいたくなるようなポップな衝動に満ち、彼女は低音から高音まで抜群の歌唱力を駆使して変幻自在のヴォーカルを聴かせてくれる。特に「キューピッ♪」と語尾を上げるコミカルな歌い方がたまらない。
伊東ゆかりのカヴァーで有名なA⑭「大人になりたい」や中尾ミエのカヴァーでおなじみのA⑰「可愛いベイビー」でもA①同様やや抑え気味ながら伸びやかで表情豊かなヴォーカルが堪能できる。ディオンやジョニー・ティロットソンあたりが歌いそうなA⑯「夢のデイト」はイキそうでイカない単調な曲だが、彼女は惜しげもなく「ウォウ、ウォウ、ウォウ♪」を連続投下、甘酸っぱいレトロ感覚に満ちた佳作に仕上げている。B⑬「24,000回のキス」ではイタリア系の血が騒ぐのか、他では聞けないような情熱的なヴォーカルでカンツォーネの名曲を見事に歌いこなしており、このあたりにも彼女のシンガーとしての能力の高さが見て取れる。オールディーズ・ポップスの代名詞と言っていいA⑳「ヴァケイション」では彼女のパンチの効いた歌声がリズミカルな曲調とベスト・マッチで言うことナシだ。
あの時代、アメリカにはコニーが、そして日本にはミコがいた。同じ時代に太平洋を挟んで二人の天才少女を世に送り出した天に感謝したい。コニー・フランシス... まさにザ・ワン・アンド・オンリーのポップス・クイーンだ。
想い出の冬休み I'm Gonna Be Warm This Winter (Japanese)
しかし彼女はヒット・チャート成績とか売り上げとかで云々すべき歌手ではない。そういった次元を遥かに超越した存在として、記録よりも記憶に残る偉大なシンガーなのだ。大方の日本人が「オールディーズ」という言葉で頭に浮かべる歌手はコニー・フランシスではないだろうか?もちろん弘田三枝子や森山加代子、中尾ミエらのカヴァー・ポップスの大流行も大きな一因だろうが、オールディーズ・ポップスの持つ明るく健康的でどこか甘酸っぱいイメージと彼女の艶やかな歌声とがオーバーラップするのだろう。因みに3曲の全米№1というのは「エヴリバディーズ・サムバディーズ・フール」「マイ・ハピネス」「泣かせないでね」だが、こんなん誰も知らんやろ(>_<) この辺にも日米の嗜好の違いが浮き彫りになってて面白い。
彼女のレパートリーは伸びのある高音域を活かして切々と歌い上げるロッカ・バラッド・タイプの曲と、ウキウキした気分にさせてくれるミディアム~アップ・テンポの曲に大別されるが、私は断然後者のコニーが好きなんである。このベスト盤のA①「カラーに口紅」なんかまさにその典型で、軽快なリズムに乗ってコニーは鼻歌で口ずさめそうなシンプルなメロディーをやや抑え気味に歌い切る。決してシャウトしないその抑え方のサジ加減が絶妙なのだ。シャツのカラーについた口紅でウソがばれるという分かりやすい内容の歌詞も面白い。
そういう意味ではB①「想い出の冬休み」も似通った曲想だが、こちらの方がよりメロディーの起伏に富み、「ウォウ、ウォウ、ウォウ♪」のパートやハンド・クラッピングの挿入、間奏のひしゃげたサックスなど、サウンド・プロダクションにも随所に工夫が見られる。ハンド・クラッピングといえば、ニール・セダカ作のA③「ステューピッド・キューピッド」も忘れられない。思わず踊りだしたくなるような歌と演奏はまさにこれぞオールディーズ!といいたくなるようなポップな衝動に満ち、彼女は低音から高音まで抜群の歌唱力を駆使して変幻自在のヴォーカルを聴かせてくれる。特に「キューピッ♪」と語尾を上げるコミカルな歌い方がたまらない。
伊東ゆかりのカヴァーで有名なA⑭「大人になりたい」や中尾ミエのカヴァーでおなじみのA⑰「可愛いベイビー」でもA①同様やや抑え気味ながら伸びやかで表情豊かなヴォーカルが堪能できる。ディオンやジョニー・ティロットソンあたりが歌いそうなA⑯「夢のデイト」はイキそうでイカない単調な曲だが、彼女は惜しげもなく「ウォウ、ウォウ、ウォウ♪」を連続投下、甘酸っぱいレトロ感覚に満ちた佳作に仕上げている。B⑬「24,000回のキス」ではイタリア系の血が騒ぐのか、他では聞けないような情熱的なヴォーカルでカンツォーネの名曲を見事に歌いこなしており、このあたりにも彼女のシンガーとしての能力の高さが見て取れる。オールディーズ・ポップスの代名詞と言っていいA⑳「ヴァケイション」では彼女のパンチの効いた歌声がリズミカルな曲調とベスト・マッチで言うことナシだ。
あの時代、アメリカにはコニーが、そして日本にはミコがいた。同じ時代に太平洋を挟んで二人の天才少女を世に送り出した天に感謝したい。コニー・フランシス... まさにザ・ワン・アンド・オンリーのポップス・クイーンだ。
想い出の冬休み I'm Gonna Be Warm This Winter (Japanese)
世間には隠れ聖子ファンというのがいるそうですが、私は隠れコニーファンというのも相当いるんじゃないかと思っとります。ジャズを聴く人なんかは、チョット、コニーフランシスなんてね、ってな感じですが、ホントに歌の好きな人ならコニーファンはたくさんいると思います。ジャンルを超えてホントうまいなあ。
コニー・フランシスってポップスだけでなく、
ラテン、フォーク、カントリー、ジャズ、カンツォーネと
様々なジャンルのアルバムを出してて
ホンマに凄いシンガーやと思います。
でもやっぱりオールディーズ・ポップスを歌う
コニーが一番エエですね!