shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

American Dreams

2008-11-22 | Cover Songs
 昔、ディック・クラークが司会を務める「アメリカン・バンドスタンド」というTVショーがあった。50年代後半、ロックンロールを全米に広めるきっかけとなった人気番組で、スタジオをダンス・ホールにしてしまうという当時としては斬新な発想でその後の「レディー・ステディー・ゴー」や「ソウル・トレイン」といった様々な音楽番組の原型となった伝説の音楽番組だ。それから約半世紀がたち、今アメリカで「アメリカン・ドリームズ」というドラマが人気を集めている。60年代を舞台にフィラデルフィアに住むある家族の日常を描いたドラマで、主人公の2人のティーンエイジャーが「アメリカン・バンドスタンド」に合わせて毎回ダンスするシーンがあったり、色んな場面のバックでモータウンの曲が流れたりと、オールディーズ好きにはこたえられないドラマなのだ。さらに凄いのは、今活躍しているスター歌手たちを使って「アメリカン・バンドスタンド」を再現していること。あのヒラリー・ダフがシャングリラスに扮して「リーダー・オブ・ザ・パック」を歌ったり、ステーシー・オリコがエンジェルズも顔負けの「マイ・ボーイフレンズ・バック」を歌い踊ったりと、ポップス・ファン垂涎モノのシーンが満載なのだ。このCDはそのサントラ盤で、60'sのオリジナル・アーティストの音源と現役アーティストによる新録カヴァー音源が入っている。ビーチ・ボーイズ、ゾンビーズ、キンクス、マーサ&ヴァンデラス、サイモン&ガーファンクルといった60'sアーティスト音源の中ではエヴァリー・ブラザーズの「ゴーン・ゴーン・ゴーン」がめっちゃ嬉しい。去年ロバート・プラントがアリソン・クラウスと共演した新作の中でカヴァーしていた隠れ名曲だ。コンテンポラリー・アーティストの新録音源の中ではやはりステーシー・オリコがブリタニー・スノウとヴェネッサ・レンジースをバックに歌う「マイ・ボーイフレンズ・バック」がダントツに素晴らしい。ガール・グループ・クラシックの大名曲を、ハンド・クラッピングからバック・コーラスに至るまでアメリカン・オールディーズの楽しさ一杯にリメイクしてあって、まさにアメリカ版キャンディーズといったところか。ヴァネッサ・カールトンの「ウィッシン・アンド・ホーピン」(ダスティ・スプリングフィールド)やダンカン・シークの「ビヨンド・ザ・シー」(ボビー・ダーリン)なんかも聴きどころ。とにかくオールディーズ・ファン必見のこのドラマ、スカパーでやってくれへんかなぁ...(≧▽≦)

My Boyfriend's Back



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