shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

Tokyo Dome April 27, 2017 The Movie / Paul McCartney

2017-06-18 | Paul McCartney
 今回のポール日本公演は4/25武道館、そして4/27, 29, 30の東京ドームと計4回行われたが、参戦できなかった私が客観的に見て一番気に入っているのが4/27の東京ドーム初日の公演だ。話題性から言えば圧倒的に武道館ということになるのだろうし、リリースされたブートの数も断トツで武道館モノが多いのだが、前回の “49年ぶりに聖地に帰ってきたポール” という特別な思い入れもなければ “「アナザー・ガール」世界初公開!” のような衝撃性もなく、セトリも短縮ヴァージョンということで私的にはイマイチだ。だから今回の日本ツアーに関する限りは武道館よりも断然東京ドームの方に魅かれるし、そのドーム3公演の内でも「ジュニアズ・ファーム」や「レッティング・ゴー」といった貴重なウイングス・ナンバーが聴けるセトリを考えると “ドーム初日がベスト” という結論に達するのだ。
 そんな4・27公演の映像だが、現時点で私の知る限りではNANKER とピカデリーからしか出ていない。先に出たのはNANKERの方だが、メーカー・インフォに “1階最前の素敵な席からステージをほぼ真正面に映した極上安定ショット” と “普通の録画では捉える気にはならない、スクリーンを映したショット” の2種類を用意したと書いてあるのを読んで購入を思いとどまった。いかに美辞麗句で取り繕おうと(“素敵な席”って何やねん...)、これって “ポールが遠いステージ・ショット” と “16:9の横長画面で見るケータイ動画みたいな縦長のスクリーン映像ショット” の2点セットということやん? そんな半端な商品に6,000円以上も出せるほど寛大じゃない私はコレをスル―、その数日後にピカデリーのDVDサンプルを目にしてそちらを即買いしたというワケだ。
 しかしこのドーム初日のピカデリーDVD、単体で観ればまぁまぁ満足のいく映像なのだが、他の日のピカデリーDVDに比べるとクオリティーが少し落ちると言わざるを得ない。まぁ武道館の映像が神ってたのでしゃあないのかもしれないが、ドーム2日目や3日目と比べても負けている感は否めない。メインとなるのがアリーナ席からの映像なのだが前の客の頭や手が邪魔で、画面左側で激しく振られる緑のサイリウムもウザい。画面左上の真っ赤なロゴはじっとしとるから(笑)慣れたら全然気にならないが、蛍光色のサイリウムはチカチカするので気が散ってポールに集中できないのだ。
 それと、奇声が少ないのが売りのピカデリーにしては珍しく“ホー! ホー!” という、まるでエンプレス・バレイみたいな(笑)奇声を拾っているのも残念(←もちろんEV盤ほど酷くはないが...)。いくら良席を確保しても周りのオーディエンスの中にアタマのおかしなのが一人でも混じっておればそれでブチ壊しなので、こればかりはピカさんも運が悪かったと言うしかないだろう。仮に前回取り上げた武道館を100点満点中の95点とすれば、このドーム初日は前半65点後半85点で平均75点といったところか。まぁそれでも3時間近くスクリーン・ショットを拝ませられるよりはこっちの方が遥かに良い(^.^)
【Let's go, let's go, let's go, let's go♪】

【This is for the Wings fans!】

【ポール・マッカートニー & ハンドクラッピング・リズム・セクション】

【Now, you!】

【モット キキタァーイ?】


 このドーム初日で一番気に入っているのは “みんな僕に聞くんだ... どうやって曲を書くのかって。次の曲はこんな感じで始まったんだ...” というポールの語りからスーッと曲に入っていくアレンジがめちゃくちゃカッコ良い「ユー・ウォント・シー・ミー」だ。この曲は“ニホン ハツ コーカイ” であるだけでなく、ライヴでもあまり演奏されたことがない貴重なナンバーで、私の手持ちのブートでこの曲が入っているのは2004年のロシア・サンクトペテルブルク公演盤とスペイン・マドリッド公演盤の2枚のみ。しかもその時はオリジナルに忠実なアレンジだったのに対し今回は斬新でカッコいいアコースティック・アレンジなのだからたまらない。コレを生で聴けてたら鳥肌モンやったろうなぁ... (≧▽≦)
Paul McCartney One On One Tour Tokyo Dome 4/27 - You Won’t See Me


 又、「ジュニアズ・ファーム」「レッティング・ゴー」「レット・ミー・ロール・イット」「1985」と最初の10曲中4曲をウイングス・ナンバーが占めるというセトリはリアルタイムでウイングスを聴いて育った私にとっては涙ちょちょぎれる選曲だし、中でもこの日にしか演奏されなかった「レッティング・ゴー」はめっちゃ貴重なナンバーだ。これでオープニングが「ヴィーナス・アンド・マース~ロック・ショウ」とかやったらたまらんやろなぁ。
170427 Tokyo Dome Paul McCartney Letting Go


 ラス前で一気呵成に畳み掛ける「バースデー」も最高だ。2015武道館の時もこの曲で会場全体が異様なくらいに盛り上がっていたが、アウト・ゼア・ツアー時の「ヘルター・スケルター」よりもこっちの方がイケイケでノリやすいので、アンコールにピッタリの名選曲だと思う。この日に観に行けた人がホンマに羨ましいわ。
170427 Tokyo Dome Paul McCartney Birthday

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