shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

荻野目ちゃんのシングル盤特集②

2020-01-08 | 昭和歌謡・シングル盤
前回に引き続き、今日も荻野目ちゃんのシングル盤特集です。

①ストレンジャーtonight / Bus Stop
 シングル盤というのはもちろんA面目当てで買うのが普通だが、B面に予期せぬ名曲が入っていると何だかめっちゃ得した気分になれる。荻野目ちゃんでいうとこの「ストレンジャーtonight」のシングルがまさにそれで、カップリング曲があのホリーズの大名曲「Bus Stop」のカヴァーなのだから涙ちょちょぎれる。オールディーズならではの極上のメロディーをいつになくしっとりと歌い込む荻野目ちゃんのヴォーカルはファン必聴だ。そしてそんな名カヴァーに負けないくらい素晴らしいのがA面の「ストレンジャーtonight」で、まるで一筆書きで描いたような流麗なサビのメロディーがめっちゃ気持ちイイ。80'sモロ出しのシンセ・サウンドで飾り立てられたダンス・ビートが郷愁を誘う名曲名演だ。
15 ストレンジャーtonight

BUS STOP / 荻野目洋子


②湘南ハートブレイク
 風雲急を告げるようなこの大仰なイントロを初めて聴いた時は “何やこれ、エイジアやんけ!” と大笑い。やがてドラムが加わり、さぁここでジェフリー・ダウンズのシンセが高らかに鳴り響くぞ~と身構えていると、こちらの予想に反して聞こえてくるのが何の変哲もないギターで(←せめて “Don't Cry” のスティーヴ・ハウみたいに大仰に弾いてくれたらオモロかったのに...)、あっという間に現実に引き戻される。考えすぎかもしれないが、曲のキーもジョン・ウェットンの声に合ってるように思うので、エイジア・ヴァージョンを頭に描きながら聴く(←そんな奴おらんやろwww)のも一興だ。冗談はさておき、シングル曲としてのクオリティーは抜群に高く、昭和歌謡の伝統に則った哀愁舞い散るメロディー展開は秀逸そのもの。荻野目ちゃんのシングルの中では一二を争う名曲だと思う。
荻野目洋子 湘南ハートブレイク


③ねえ
 「湘南ハートブレイク」以降のシングルはどれもこれもメロディーが薄味でサウンド・プロダクションもインパクトに欠け、私的にはシングル曲としてのクオリティーがイマイチという感じだったが、この曲は一聴して耳に残るキャッチーな仕上がりだ。それもそのはず、この曲は80'sポップスのオイシイ所をかき集めて作られた痕跡がそこかしこに見え隠れしていて、私のような洋楽ファンはそれだけで親しみが湧く。曲想はずばりボウイ&ジャガーの「Dancing In The Street」('85)で、MARRSの「Pump Up The Volume」('87)直系のハウス・ビートと「Joshua Tree」('87)期のU2を想わせる煌びやかなギター・サウンドをバックにクネクネと踊りながら歌う荻野目ちゃんが最高だ。
19 ねぇ


④コーヒー・ルンバ
 私はこの「コーヒー・ルンバ」という曲が大好きで、このブログを始めた当初に特集した記憶があるが、数あるカヴァー・ヴァージョンの中でも原曲である西田佐知子のイメージが強いこの曲を換骨奪胎し、バリバリのダンス・ミュージックに仕上げたこの荻野目ちゃん・ヴァージョンが断トツに気に入っている。和製マドンナと言っても過言ではないくらい抜群のリズム感で歌い踊る彼女の姿が楽しめるミュージック・ビデオ(←90年代邦楽ビデオにありがちな押しつけがましいアホバカ映像処理が鬱陶しいが...)も良いが、復帰後のライヴで魅せる全くブランクを感じさせないキレッキレのダンス・パフォーマンス(←志村けんのパロディーは何度見ても笑える,,,)も最高だ。やっぱり荻野目ちゃんはエエなぁ... (≧▽≦)
荻野目洋子 コーヒー・ルンバ
この記事についてブログを書く
« 荻野目ちゃんのシングル盤特集① | トップ | 「Beatles For Sale」UKモノ... »