shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

ウクレレジブリ

2009-05-09 | TV, 映画, サントラ etc
 最初に正直に白状するが、私はジブリの大ファンというわけではない。何しろ音楽とF1以外にはほとんど興味を示さずに生きてきたので、数年前までは “ジブリ” と言われても何のこっちゃだったし、宮崎駿... 誰それ?って感じだった。だから「風の谷のナウシカ」も、「魔女の宅急便」も、「千と千尋の神隠し」も、「もののけ姫」も見ていない非国民(笑)である。テレビもあまり見ないので世間で何が流行っているのかもまったく知らない。そーいえば、ジブリではないが以前職場で同僚が “セカチュウ” の話題を振ってきた時「エエ年こいてポケモンなんか見るかいな!」と真顔で答えて笑い物にされたこともある。一事が万事そんな調子の私だが、一旦ハマると徹底的に極めなくては気が済まない。まぁ好き嫌いのハッキリした非常に分かり易い性格であることだけは間違いない。
 そんな私に友人がトトロを薦めてくれた。私は外見に似合わず可愛らしい動物キャラが大好きでこれまでもピングーやミッフィーにハマッた前科があり、そんなに言うならとツタヤでDVDを借りてきて初トトロを体験したのが3年前のこと。今の高校生が初めてビートルズを聴いて感動するのと同じように、私も封切り18年目にして初めてトトロを見てすっかり気に入ってしまった(←凄いレトリックやな)。それにしてもトトロって何と心の和むキャラだろう。大トトロも中トトロも小トトロもみんなめちゃくちゃ可愛いではないか!お調子者の私は次の日にはもうヤフオクでトトロのマスコットを落札し、愛車である RX-7 のフロントガラスにゾロゾロとぶら下げてみた。リスニング・ルームにも大小2匹飼っていて、アルテックの大型スピーカーの上にデーンと鎮座ましまして私と一緒に毎日音楽を聴いている。
 一方「ウクレレ・ビートルズ」に始まった私のウクレレ熱も「ウクレレ・レノン」、「ウクレレ・エルヴィス」、「ウクレレ・ウルトラマン」と徐々にヒートアップしていき、ついにこの「ウクレレ・ジブリ」に辿り着いた。届いて真っ先に聴いたのは当然⑤「となりのトトロ」で、そのあまりの素晴らしさに感激してしまった。演奏は栗コーダー・カルテットで、ウクレレとリコーダーの素朴なサウンドがゆる~いトトロ曲と絶妙のマッチングを見せ、実に心の和むラヴリーなヴァージョンに仕上がっている。私のようなトトロ・ファン、通称トトラーにとってはこの1曲だけでもCDを買った甲斐があるというものだ。栗コーダーの演奏では他に軽やかな①「風の谷のナウシカ」も良かったし、⑪「もののけ姫」なんてウクレレとリコーダーだけでここまでの哀感を醸し出せるのかと驚かされた。
 バンバンバザールが演奏する⑥「海の見える街」も素晴らしい。こちらはウクレレとウッドベースを中心としたジャズっぽいサウンドが特徴の先進的なユニットだが、0分15秒と1分40秒で炸裂するウクレレ合奏の分厚い音が圧巻だ。2分38秒からのベース・ソロは弦の擦れが目に見えるほど生々しいサウンドだし、特別参加のソプラノ・サックスの柔らかい音色も楽曲に彩りを添えており、まるでスティングの「イングリッシュマン・イン・ニューヨーク」を彷彿とさせるような実にカッコ良いジブリ・カヴァーだ。
 他のトラックも、ウクレレの弦だけでなく聴く者の心の琴線をも震わせる②「遠い日々」(はじめにきよし)やウクレレ独奏でその超絶技巧が堪能できる③「君をのせて」(キヨシ小林)、ベット・ミドラーの「ザ・ローズ」の日本語カヴァー⑧「愛は花、君はその種子」(はじめにきよし)など、ウクレレというシンプルな楽器で演奏することによって、ジブリ主題歌には実に良い曲が多いことが浮き彫りになるという按配だ。こんな時代だからこそ、あれこれ堅苦しいことを考えずにジブリの名曲を奏でるウクレレの素朴な音色に酔いながら疲れた心を癒す時間を大切にしたいと思う。

ニコ動で①→⑤→⑦→⑥→⑭と5曲をフル・ヴァージョンで聴ける動画を発見!↓



トトロといえばやはりコレ! ロック・スピリット溢れるトトロがたまりません(^o^)丿
ヒット数は驚異のミリオン突破(゜o゜)
最近のシロートさんは凄いなぁ... トトラーは必見でしょう↓

トトロック となりのトトロを弾いてみたら【ミリヲンヒットw】したw



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