「ザ・ビートルズ・リマスター・ボックス」発売から1週間が過ぎた。世間では結構盛り上がっているようで、発売日の9月9日深夜に行列が出来ただとか、モノ・ボックスが早くも完売しそうだとか(←既に完売してアマゾンで5万円の値がついてます)、ポールがインタビューで “スマートだとか、洗練されたとか、そんなのじゃない。リアルなんだ。ボクらが作っていた音そのものだね。” と言っただとか、そんなファン心理を煽りまくるニュースを尻目にHMVの注文状況を1時間おきにチェックし(笑)、 “何でいつまでも出荷準備中やねん!” とイライラしながら悶々と過ごしていたのだが、ようやくステレオ・ボックスが9月10日に、モノ・ボックスが翌11日に届いた。出荷作業はとろかったけど、まぁ安う買えたからエエか。それにしても両ボックスとも輸入盤やのに何でシュリンクに日本語のステッカーが貼ってあるんやろ?(笑)
まずはステレオ・ボックスだが、最初この黒い縦長の箱をどう開けていいかわからずあたふたしてしまった(>_<)←アホ で、パカッと開けるとCD14枚とオマケDVD1枚が上下2段に分かれて入っている。CDはエコ・デジパック仕様とかいう三つ折りゲートフォールド形式の分厚い紙ジャケに入っており、「ホワイト・アルバム」のDisc-1 が出し入れしにくい以外は文句なし。CDレーベルも「プリーズ・プリーズ・ミー」は金パロ・ステレオ(!!!)、「ウィズ・ザ・ビートルズ」から「サージェント・ペパーズ」までが黄パロ、「ホワイト・アルバム」以降の盤がアップルと、細部にまで拘っている。
で、肝心の音の方だが、まだ時間をかけてじっくりと旧CDと全曲比較試聴してはいないけれど、明らかに音質は向上している。旧CDは「フォー・セール」までがモノラルだったので、同じステレオの「ヘルプ」以降で何曲か比べてみたが、音圧が上がったおかげで演奏の迫力が増したし、各楽器の輪郭がクッキリしてリアリティもアップ(特にポールのベース・ライン!)、過去のステレオ・ミックスで目立った過度なエコー処理もなく、今まで埋もれがちだった音もハッキリ聞こえるし、リマスター・チームはかなりエエ仕事をしたと言えるのではないか。第一印象では特に「フォー・セール」、「リヴォルヴァー」、「ホワイト・アルバム」あたりが印象に残った。これで20,980円、つまり1枚当たり約1,500円なら言うことなしだ。因みにオマケDVD(49分)は先日NHKで放送された「よみがえるビートルズ」とほぼ同内容なので、録画された方は字幕なし(英語字幕はアリ)の輸入盤で大正解だ。アホくそうて2,600円の日本盤なんか買えるか!
次にモノラル・ボックスだが、こちらはステレオ・ボックスの半分の大きさの白い箱に CD 11枚と分厚い解説冊子(もちろん英語)1冊が入っている。CDはステレオとは違い、薄っぺらい普通の紙ジャケで、各アルバムごとにUKオリジナル盤を細部まで拘って再現してある。例えば「フォー・セール」では変形ゲートフォールド(←これがまた出し入れしにくい!)になっているし、「サージェント・ペパーズ」にはご丁寧にペッパー軍曹のカットアウト・シートや紅白サイケ・インナー・スリーヴ(←昔ヤフオクでこの紅白インナー単品が5,000円で落札されてるのを見てワロタ!)のミニチュア版が付いている。「マジカル・ミステリー・ツアー」にはちゃーんとブックレットが付いているし(しかもこの盤だけレーベルがキャピトルですわ)、「ホワイト・アルバム」はオープン・トップ(!)でインナーも黒という凝りようだ。もちろん4人のフォト・シートと歌詞付きポスターも入っている。でもここまでやるならシリアル・ナンバーも打って欲しかったなぁ... モノ・ボックスは初回限定生産なんやし。それともほとぼりが冷めた頃に “ファンの熱いリクエストに応えて再プレス決定!” とでも言う気ですか、EMIさん?
このようにマニアが泣いて喜びそうな拘りの紙ジャケなのだが、コレクターでもマニアでもない私としてはこんな下らんことに金使うぐらいやったらもっと安うしてほしかった。そもそも、そんなに紙ジャケがありがたいんやったらLPを買うたらエエやん、と思うのだが。音に関しては、明らかにステレオとは違うポリシーでリマスターされている。つまりただ単に音圧を上げるとか、明瞭度を上げるとかいうのではなく、よりアナログに近いナチュラルで温か味のある落ち着いたサウンドになっているのだ。それでいて音密度は濃く、楽器やヴォーカルの音が近くなったように聞こえ、曲によってはジョンやポールがまるで目の前で歌っているような生々しいサウンドが楽しめる。何曲かUKオリジナル盤と比べてみたが、音の鮮度や迫力では及ばないものの、オリジナルの音をかなり忠実にCDフォーマットにトランスファーしているのが好ましい。ディーテイルに拘るオーディオ・マニアにはステレオ、オトよりも音楽を聴きたいビートルズ・ファンにはモノラル、という感じだろうか。因みに私はステレオの不自然な左右分離サウンド(特に初期盤!)がイマイチ好きになれないので、これまでもこれからも未来永劫モノラルがリファレンスだ。こちらは11枚入りで24,128円、1枚あたり約2,190円か。一生もののモノでこの値段なら御の字だ(^o^)丿
先週末は休日出勤を余儀なくされ、今週に入ってからも超多忙でゆっくりと聴き込む暇がなかったので、今週末から始まるシルバー・ウイークはリスニング・ルームに籠って大音響で徹底的にボックスを聴きまくったろ(^o^)丿
The Beatles' Remasters unboxed
まずはステレオ・ボックスだが、最初この黒い縦長の箱をどう開けていいかわからずあたふたしてしまった(>_<)←アホ で、パカッと開けるとCD14枚とオマケDVD1枚が上下2段に分かれて入っている。CDはエコ・デジパック仕様とかいう三つ折りゲートフォールド形式の分厚い紙ジャケに入っており、「ホワイト・アルバム」のDisc-1 が出し入れしにくい以外は文句なし。CDレーベルも「プリーズ・プリーズ・ミー」は金パロ・ステレオ(!!!)、「ウィズ・ザ・ビートルズ」から「サージェント・ペパーズ」までが黄パロ、「ホワイト・アルバム」以降の盤がアップルと、細部にまで拘っている。
で、肝心の音の方だが、まだ時間をかけてじっくりと旧CDと全曲比較試聴してはいないけれど、明らかに音質は向上している。旧CDは「フォー・セール」までがモノラルだったので、同じステレオの「ヘルプ」以降で何曲か比べてみたが、音圧が上がったおかげで演奏の迫力が増したし、各楽器の輪郭がクッキリしてリアリティもアップ(特にポールのベース・ライン!)、過去のステレオ・ミックスで目立った過度なエコー処理もなく、今まで埋もれがちだった音もハッキリ聞こえるし、リマスター・チームはかなりエエ仕事をしたと言えるのではないか。第一印象では特に「フォー・セール」、「リヴォルヴァー」、「ホワイト・アルバム」あたりが印象に残った。これで20,980円、つまり1枚当たり約1,500円なら言うことなしだ。因みにオマケDVD(49分)は先日NHKで放送された「よみがえるビートルズ」とほぼ同内容なので、録画された方は字幕なし(英語字幕はアリ)の輸入盤で大正解だ。アホくそうて2,600円の日本盤なんか買えるか!
次にモノラル・ボックスだが、こちらはステレオ・ボックスの半分の大きさの白い箱に CD 11枚と分厚い解説冊子(もちろん英語)1冊が入っている。CDはステレオとは違い、薄っぺらい普通の紙ジャケで、各アルバムごとにUKオリジナル盤を細部まで拘って再現してある。例えば「フォー・セール」では変形ゲートフォールド(←これがまた出し入れしにくい!)になっているし、「サージェント・ペパーズ」にはご丁寧にペッパー軍曹のカットアウト・シートや紅白サイケ・インナー・スリーヴ(←昔ヤフオクでこの紅白インナー単品が5,000円で落札されてるのを見てワロタ!)のミニチュア版が付いている。「マジカル・ミステリー・ツアー」にはちゃーんとブックレットが付いているし(しかもこの盤だけレーベルがキャピトルですわ)、「ホワイト・アルバム」はオープン・トップ(!)でインナーも黒という凝りようだ。もちろん4人のフォト・シートと歌詞付きポスターも入っている。でもここまでやるならシリアル・ナンバーも打って欲しかったなぁ... モノ・ボックスは初回限定生産なんやし。それともほとぼりが冷めた頃に “ファンの熱いリクエストに応えて再プレス決定!” とでも言う気ですか、EMIさん?
このようにマニアが泣いて喜びそうな拘りの紙ジャケなのだが、コレクターでもマニアでもない私としてはこんな下らんことに金使うぐらいやったらもっと安うしてほしかった。そもそも、そんなに紙ジャケがありがたいんやったらLPを買うたらエエやん、と思うのだが。音に関しては、明らかにステレオとは違うポリシーでリマスターされている。つまりただ単に音圧を上げるとか、明瞭度を上げるとかいうのではなく、よりアナログに近いナチュラルで温か味のある落ち着いたサウンドになっているのだ。それでいて音密度は濃く、楽器やヴォーカルの音が近くなったように聞こえ、曲によってはジョンやポールがまるで目の前で歌っているような生々しいサウンドが楽しめる。何曲かUKオリジナル盤と比べてみたが、音の鮮度や迫力では及ばないものの、オリジナルの音をかなり忠実にCDフォーマットにトランスファーしているのが好ましい。ディーテイルに拘るオーディオ・マニアにはステレオ、オトよりも音楽を聴きたいビートルズ・ファンにはモノラル、という感じだろうか。因みに私はステレオの不自然な左右分離サウンド(特に初期盤!)がイマイチ好きになれないので、これまでもこれからも未来永劫モノラルがリファレンスだ。こちらは11枚入りで24,128円、1枚あたり約2,190円か。一生もののモノでこの値段なら御の字だ(^o^)丿
先週末は休日出勤を余儀なくされ、今週に入ってからも超多忙でゆっくりと聴き込む暇がなかったので、今週末から始まるシルバー・ウイークはリスニング・ルームに籠って大音響で徹底的にボックスを聴きまくったろ(^o^)丿
The Beatles' Remasters unboxed
原点帰りというか、遂に本家本元の音源が
ジュラシック・パークのごとくGet Backしそうだ。
2009 MONOデジタルリマスターは使用しないで、
まったく新たにリマスタリングを行ったとのこと。
デジタル技術を一切排除して、60年代当時の
カッティングエンジニアによる詳細の手順書に基づいた
完全なアナログカッティングを行ったと。
マスターテープの比較においては60年代初回プレス盤を用いた
云々・・・・。さて、詳しいshiotch7さん今度の発売は買いですか?
http://www.thebeatles.com/news/beatles-get-back-mono
こればっかりは実際に音を聴いてみないと判断できかねますが
私はUKモノのオリジナル盤を既に持っているので
わざわざ6万5千円を出して再発盤を買うというのは二の足を踏んでしまいます。
マスタリング・エンジニアが名匠ボブ・ラドウィッグとかなら食指が動きますが、
このシーン・マギーって人、名前も聞いたことないですからねぇ...
どっかでオリジ盤との比較試聴会とかやってくれへんかなぁ...