ビートルズがコンサート・ツアーをしていた頃のライブ音源は先日取り上げた公式ライブ盤「アット・ハリウッド・ボウル」を始め、ブートCD・LP、そしてDVD をも含めると膨大な数に上る。内容的にはやはりオフィシャル・レコーディングという音質面のメリットや、かっちりまとまった演奏などの点から「アット・ハリウッド・ボウル」がダントツに素晴しいと思うし、映像的に言えばヘリの空撮から始まりハイ・テンションなジョンのエルボー・グリグリ・オルガン・プレイ(笑)で終わるシェア・スタジアム・ライブがインパクト絶大だ。しかし私がこれまで耳にタコができるぐらい聴きまくり、メンバーの一挙一頭足まで覚えてしまうぐらい何度も何度も繰り返し見まくったのは、他でもない日本公演の、それも 6/30 のヴァージョン(ダーク・スーツの方)なのだ。確かにコンサート・ツアー中止直前ということもあってか演奏にイマイチ覇気が感じられないし、マイク・スタンドのセッティングもグダグダで歌の途中に振動のせいでマイクが横を向いていったりとか劣悪な条件下のライブだったが、それらをすべて差し引いても私にとっては忘れ難いステージだ。それもこれも1978年に「ザ・ビートルズ日本公演、今世紀最初で最後、たった一度の再放送!」と銘打って日本テレビで放送された時に、テレビの前に正座し、30分間ブラウン管を食い入る様に見続けて脳裏に焼きつけた映像の衝撃が強烈だったからだ。“コレが伝説の日本公演か...” 今の耳で比較すれば確かに 7/1 ヴァージョンの方が演奏はしっかりしているが(6/30はギターのチューニングを半音下げていたのでフヤケて聞こえるらしい...)、当時の私にそんなことが分かるワケがなく、とにかくめっちゃ感激した。そしてそんな6/30日本公演の模様を収めたブートレッグLPがこの「ファイヴ・ナイツ・イン・ア・ジュードー・アリーナ」であり、ジャケットの作りがめっちゃ稚拙(白いジャケットに紙貼ってるだけ、なんてサイテーなものも多かった...)な当時のブートレッグLPの中で、昨日取り上げた「スウィート・アップル・トラックス」やこのアルバムは堂々たるカラー・ジャケットの逸品で、音質も抜群だった。
①「ロックンロール・ミュージック」はまずこのチューニング音から始まらなければ雰囲気が出ない。そして “ジャジャジャジャ♪” と、いきなりジョンがギターをかきならしてスタートするところがカッコイイ!音を聴いているだけで、ガニ股でちょっと首を傾けながら歌うジョンの姿が目に浮かぶ。②「シーズ・ア・ウーマン」で早くもポールのマイクが反乱を起こす(笑) メンバーの中でも足でリズムを取りながら歌うポールは特に動きが激しいので余計にマイクが動いてしまうのだ。それにしてもこの曲、何度聴いてもカッコエエわ(^.^) ③「イフ・アイ・ニーディッド・サムワン」ではジョージのヴォーカルがやや不安定だがそれに負けず劣らずマイク・スタンドも不安定...(>_<) 一度気になりだすと目はマイク・スタンドにばかり向いてしまう(笑) 次の④「デイ・トリッパー」の曲紹介でマイクと格闘しながらもおどけてみせるジョン。彼の軽快なリズム・ギターといい、ポールとジョージの息の合ったバック・コーラスといい、めっちゃエエ感じだ。間を開けずに始まる⑤「ベイビーズ・イン・ブラック」は1本のマイクに向かうジョンとポールのギターが左右対称のV字になっていて、この二人のツー・ショットが見事にキマッてて美しい。間奏部分でポールがベースとワルツを踊るかのような動きをするところが好きだ。ジョージの初々しい MC で始まる⑥「アイ・フィール・ファイン」でも一番の聴き所はジョンの声にポールとジョージのコーラスが絡んでいくところ... これはもうたまらない(≧▽≦)
コンサートは早くも後半戦に突入、これまたジョージの舌っ足らずな MC で始まる⑦「イエスタデイ」はこの MC がないと違和感を感じてしまうほど聴き狂ったものだ。もちろん弦楽四重奏をバックにしたスタジオ録音の「イエスタデイ」も素晴らしいが、ここで聴ける “ジョンのリズム・ギターをバックに歌われるロッカ・バラッド” ヴァージョンが大好きだ(^o^)丿 ⑧「アイ・ウォナ・ビー・ユア・マン」の曲紹介でポールが “リンゴ!” と叫ぶと嬌声が上がり曲がスタート、一心不乱にドラムを叩き続けるリンゴをバックにしたジョンとポールのツー・ショットに胸キュンだ。ジョンの “コレ、シングルやったっけ?よぉワカランねんけど...” というお気楽 MC で始まる⑨「ノーウェア・マン」、3声のコーラス・ハーモニーをビシッとキメるビートルズがカッコイイ!ラスト2曲でスパートをかけるポールが “ここ日本でのニュー・シングル” と紹介して始まる⑩「ペイパーバック・ライター」、マイク・スタンドもグラグラしまくりで明らかにムカッとした動作でマイクをつかんで直す(数えてみたら1曲中に7回も!)ポールにハラハラしてしまう。考えてみれば音楽に関係のないしょーもない事なのだが、もう気になって気になって仕方がない。最後はポールがいつものように時計を指さしながらお別れの MC をして⑪「アイム・ダウン」へとなだれ込む。歌も演奏もヒート・アップ、ポールは何と10回もマイクをつかんで直しながら(←平均して13秒に1回!)この激しいロックンロールを歌い切った。いやはや何と言うか、とにかくメデタシメデタシだ。
本当にアッという間の30分だが、私にとっては見どころ聴きどころ満載で思い入れの強いライブなのだ。欲を言えば 7/1 のステージの映像のキレイなやつ(アンソロジーでちょっとだけ見れてめっちゃ嬉しかった...)をぜひ オフィシャルDVDで出してほしいなぁ。ひょっとすると来日50周年とかいうて7年後に出るんかな?
The Beatles - Paperback Writer (Live In Japan)
①「ロックンロール・ミュージック」はまずこのチューニング音から始まらなければ雰囲気が出ない。そして “ジャジャジャジャ♪” と、いきなりジョンがギターをかきならしてスタートするところがカッコイイ!音を聴いているだけで、ガニ股でちょっと首を傾けながら歌うジョンの姿が目に浮かぶ。②「シーズ・ア・ウーマン」で早くもポールのマイクが反乱を起こす(笑) メンバーの中でも足でリズムを取りながら歌うポールは特に動きが激しいので余計にマイクが動いてしまうのだ。それにしてもこの曲、何度聴いてもカッコエエわ(^.^) ③「イフ・アイ・ニーディッド・サムワン」ではジョージのヴォーカルがやや不安定だがそれに負けず劣らずマイク・スタンドも不安定...(>_<) 一度気になりだすと目はマイク・スタンドにばかり向いてしまう(笑) 次の④「デイ・トリッパー」の曲紹介でマイクと格闘しながらもおどけてみせるジョン。彼の軽快なリズム・ギターといい、ポールとジョージの息の合ったバック・コーラスといい、めっちゃエエ感じだ。間を開けずに始まる⑤「ベイビーズ・イン・ブラック」は1本のマイクに向かうジョンとポールのギターが左右対称のV字になっていて、この二人のツー・ショットが見事にキマッてて美しい。間奏部分でポールがベースとワルツを踊るかのような動きをするところが好きだ。ジョージの初々しい MC で始まる⑥「アイ・フィール・ファイン」でも一番の聴き所はジョンの声にポールとジョージのコーラスが絡んでいくところ... これはもうたまらない(≧▽≦)
コンサートは早くも後半戦に突入、これまたジョージの舌っ足らずな MC で始まる⑦「イエスタデイ」はこの MC がないと違和感を感じてしまうほど聴き狂ったものだ。もちろん弦楽四重奏をバックにしたスタジオ録音の「イエスタデイ」も素晴らしいが、ここで聴ける “ジョンのリズム・ギターをバックに歌われるロッカ・バラッド” ヴァージョンが大好きだ(^o^)丿 ⑧「アイ・ウォナ・ビー・ユア・マン」の曲紹介でポールが “リンゴ!” と叫ぶと嬌声が上がり曲がスタート、一心不乱にドラムを叩き続けるリンゴをバックにしたジョンとポールのツー・ショットに胸キュンだ。ジョンの “コレ、シングルやったっけ?よぉワカランねんけど...” というお気楽 MC で始まる⑨「ノーウェア・マン」、3声のコーラス・ハーモニーをビシッとキメるビートルズがカッコイイ!ラスト2曲でスパートをかけるポールが “ここ日本でのニュー・シングル” と紹介して始まる⑩「ペイパーバック・ライター」、マイク・スタンドもグラグラしまくりで明らかにムカッとした動作でマイクをつかんで直す(数えてみたら1曲中に7回も!)ポールにハラハラしてしまう。考えてみれば音楽に関係のないしょーもない事なのだが、もう気になって気になって仕方がない。最後はポールがいつものように時計を指さしながらお別れの MC をして⑪「アイム・ダウン」へとなだれ込む。歌も演奏もヒート・アップ、ポールは何と10回もマイクをつかんで直しながら(←平均して13秒に1回!)この激しいロックンロールを歌い切った。いやはや何と言うか、とにかくメデタシメデタシだ。
本当にアッという間の30分だが、私にとっては見どころ聴きどころ満載で思い入れの強いライブなのだ。欲を言えば 7/1 のステージの映像のキレイなやつ(アンソロジーでちょっとだけ見れてめっちゃ嬉しかった...)をぜひ オフィシャルDVDで出してほしいなぁ。ひょっとすると来日50周年とかいうて7年後に出るんかな?
The Beatles - Paperback Writer (Live In Japan)
H.エリックというタレントさんが担当してました。この人はあの岡田真澄さんのお兄さんでした。とにかく真打のビートルズが登場するまでが長かったですわ。前座が色々やってましたね。ブルー・コメッツなんかも出てたような気がします。「ウエルカム!ビートルズ!」って即興の曲歌ってましたね。。当日、クラスメートの一人が「武道館のチケットを手に入れた!!」って喜んで東京へ行きました。平日でしたから当然学校は休まんと行けませんでしょ!何か適当な理由を作って行きましたけどね、。あとでそれがバレたんです。その生徒は停学処分になりました。でもきっと後悔はしなかったと思いますよ(笑)。
ビートルズ・ネタ、もうすぐ尽きます。
次はジョン・レノン祭りでもしよぉかな(笑)
権ゾウさんはリアルタイムであの現象を
経験されたんですね。
何と羨ましい!!!
1966年6/30の東京に行きたいな...
1969年1/30のロンドンに行きたいな...
タイムマシンにお願い~♪
(その前に 1980年12/8のニューヨークに行って
ジョンを助けねば!)
>1978年に「ザ・ビートルズ日本公演、今世紀最初で最後、たった一度の再放送!」
子供の頃。新聞のテレビ欄でこの見出しを見ました。そして朝から夜まで楽しみにしていました。
ところがです。「さて、いよいよ見れるぞ!」と思ったら祖母がNHKで民謡番組を見ると言う事で・・・。
当時はお年寄りや父親に威厳がある時代でした・・・(苦笑)。
しかし、ビデオデッキを持っている友人がその後見せてくれました。嬉しかったですね!
>①「ロックンロール・ミュージック」はまずこのチューニング音から始まらなければ雰囲気が出ない。
1987年頃、海賊版を買いました。何度も聞きました。
このチューニング音。偉大な歴史の1ページですね。
公式盤では「ロックン・ロール・ミュージック↑」と最後を上げるけど、海賊盤では「ロックン・ロール・ミュージック↓」と下げる。
それもまたいいですよ!
ジュードー・アリーナって呼び方からして欧米人っぽいですが、どうなんでしょう?
この「たった一度の再放送」の時はホンマにコーフンしました。
確か新聞のTV番組欄の切り抜き、まだ取ってあったと思います。
チャンネル争いのお話し、めっちゃリアルでよーく分かります(笑)
当時は家族みんなで1台のテレビをシェアしてましたから。
それにしても78年にビデオデッキを持ってたお友達というのが凄いです。
それはすごいです!大事にしたいですね。
>チャンネル争いのお話し、めっちゃリアルでよーく分かります(笑)
そうですよね(爆笑!) 今の子供達にはわからない世界です。
>それにしても78年にビデオデッキを持ってたお友達というのが凄いです。
お父さんの自営業が当時はうまくいっていたようです。でも、その後は大変だったそうです。
そして、その友達もフィリピンで自営業を始めたのですが、今は音信不通です。
>②「シーズ・ア・ウーマン」
オリジナルアルバム(所謂イギリス盤)に入っていない。当時はシングルB面だけ。聴いた事がない僕にとっては「何だ!この曲は!」って感じでした。全英ではヒットしなかったけど、全米では4位の快挙。素晴らしいです!逆にアメリカではウケが悪かったのは「From me to you」だそうですね。
チャンネル争いで思い出したんですが
当時NHKのヤング・ミュージック・ショーでキッスのライヴを観ていたら
祖母にチャンネル変えて!と言われました(笑)
明治生まれのおばあちゃんには耐えられへんかったんやろなぁ...
「She's A Woman」は手持ちのUS盤「Beatles '65」に入っていたので知ってはいましたが
えげつないお風呂場エコーがかけられていたので気持ち悪くてほとんど聴いてませんでした。
だから武道館ライヴを聴いて “こんなカッコエエ曲やったんやー” と大感激しました。
US盤のエコー処理は今でも大嫌いです。
「From Me To You」、何でウケが悪かったんでしょうね? 謎です。
なるほど、そうだったのか...
fab-forさんの学べるニュース(笑)
勉強になりました(^.^)
それにしてもアメリカでのリリース状況はシングルといいアルバムといい、カオスですね。
キャピトル、もっとちゃんと仕事せえよ!!!
そしてビートルズの有名な逆襲。ブッチャーカバー!
>From Me To Youは受けが悪かったというよりアメリカではCapitolの手違いで赤盤までシングルにもLPにも収録されなかったんです
それもまた、ガッカリです・・・。
>③「イフ・アイ・ニーディッド・サムワン」ではジョージのヴォーカルがやや不安定
ジョージのファンには申し訳ないですが、歌が下手です。ごめんなさい!
Carve your number on my wallの部分はオフィシャルではポールのコーラスに随分助けられた。武道館ライブではそれがなかったから余計に聴いていてツライです・・・。
自分はオリジナルLPの曲順でアルバムのイメージが出来上がっているのでUS盤は苦手です。
しかもエコーかけまくってるし... キャピトルの連中は一体どんな耳しとったんでしょうね。
US編集盤で良いのは「マジカル・ミステリー・ツアー」と「ヘイ・ジュード」だけではないでしょうか?
>ジョージのファンには申し訳ないですが、歌が下手です
確かに歌は下手やと思います(笑)
でもそれも一つの個性ということでエエんじゃないでしょうか?
「マイ・スウィート・ロード」なんて、あの頼りない歌い方(笑)が
フィル・スペクターのウォール・オブ・サウンドでコーティングされて
実にエエ味出してると思うのですが...