前回はB-SELSで買った「Please Please Me」の南アフリカ盤について書いたが、あの話には続きがある。その日の晩、“ホンマにエエ盤買うたわ(^.^)” と大喜びしながら寝る前にネットをチェックしていると、何とB-SELSの日記が早くも更新されているではないか! “Sさんノリノリやなぁ...” と思いながらタイトルを見ると、そこには「WITH THE BEATLES 南アフリカ モノラル!!」とある。「Please Please Me」を出した翌日に今度は「With The Beatles」だと??? Sさんは南アのモノラル盤をレコードのリリース順に出していこうとでもいうのだろうか... 今年に入ってジャマイカ盤とかコロンビア盤とかも出してはるし、このお店の仕入れルートは一体どーなっておるのだ? そのうちグリーンランド盤とか南極盤とか(笑)出品しそうな勢いだ。
冗談はさておき、以前お店で「With The Beatles」の 1L美爆音盤を買った時に比較対象として南ア盤の1stプレス(黒レーベル)を聴かせていただいたことがあって、その元気溌溂とした音はよく覚えていたのだが、今回の日記に書かれているのはそれとは別の2ndプレス(濃紺レーベル)で、盤質も黒レーベル盤より良いとのこと。南ア盤の1stプレスと2ndプレスの聴き比べのチャンスなんて滅多にあるものではないので、どちらか一方が売れてしまう前に聴きにいかねば... と思った私は翌火曜日の午後に有休を取ってB-SELSへと向かった(←最近このパターンばっかりやな...)。
定休日を挟んで2日連続で私がお店に顔を出すとSさんは “えっ、今日はどうしやはったんですか?” と驚いておられたが、“日記に書いてはった南ア盤「With The Beatles」の黒レーベルと濃紺レーベルの聴き比べがしたかったんですわ。お願いできますか?” と言うとニッコリされ、盤質の良い濃紺レーベル盤の方から試聴させていただくことになった。
A①「It Won’t Be Long」、A②「All I’ve Got To Do」、A③「All My Loving」と立て続けに聴きながら、“あれ? 前に聴かせてもらった黒レーベル盤とちょっと違うぞ...” という違和感を覚えた。黒レーベル盤がいかにもヴィンテージなモノラル・サウンドという感じだったのに対し、今聴かせてもらっている濃紺レーベル盤はより洗練されていてモダンな音になっているのだ。A面が終わったところで “B面に行く前に黒レーベル盤のA面を聴かせてもらえますか?” とお願いして聴き比べたところ、やはり明らかに音の傾向が違っていて実に興味深い。
一言で言うと濃紺レーベルの音はクリアーで整っていてキレはあるがやや腰高な印象。黒レーベルの音は荒削りでもっさりしているが重心が低く感じられ、音圧も2割増しくらい高かったのだ。「007シリーズ」のジェームズ・ボンドに例えると、前者が最新版のダニエル・クレイグで、後者が初代のショーン・コネリーという感じ... 普通の人なら間違いなく盤質も良くて音もキレイな前者に軍配を上げるだろう。確かに “明朗快活” という言葉がピッタリの良い音だ。しかし、一にも二にも濃厚なヴィンテージ・サウンドを好む私はたとえ少々のノイズがあろうが(←とは言ってもラクラクVG++を超えるレベルなので普通に聴く分には全く問題ないのだが...)後者の方が気に入ってしまったのだ。
結局2種類の南ア盤「With The Beatles」を比較試聴させていただいた後に私が出した結論は “盤質が少々劣る黒レーベルの1stプレス盤の方を買う” というものだった。その結果、日曜に続いて連続でB-SELSの南ア盤を購入させていただいたことになり、南ローデシア盤も含めるとこれで南ア・カッティングの初期~中期モノラル盤は完全制覇を達成。インド盤やイタリア盤と同様に、UKオリジナル盤とは一味違う親しみやすいサウンドで日夜私を楽しませてくれている。Sさん、今回も又々良い盤をありがとうございました(^.^)
冗談はさておき、以前お店で「With The Beatles」の 1L美爆音盤を買った時に比較対象として南ア盤の1stプレス(黒レーベル)を聴かせていただいたことがあって、その元気溌溂とした音はよく覚えていたのだが、今回の日記に書かれているのはそれとは別の2ndプレス(濃紺レーベル)で、盤質も黒レーベル盤より良いとのこと。南ア盤の1stプレスと2ndプレスの聴き比べのチャンスなんて滅多にあるものではないので、どちらか一方が売れてしまう前に聴きにいかねば... と思った私は翌火曜日の午後に有休を取ってB-SELSへと向かった(←最近このパターンばっかりやな...)。
定休日を挟んで2日連続で私がお店に顔を出すとSさんは “えっ、今日はどうしやはったんですか?” と驚いておられたが、“日記に書いてはった南ア盤「With The Beatles」の黒レーベルと濃紺レーベルの聴き比べがしたかったんですわ。お願いできますか?” と言うとニッコリされ、盤質の良い濃紺レーベル盤の方から試聴させていただくことになった。
A①「It Won’t Be Long」、A②「All I’ve Got To Do」、A③「All My Loving」と立て続けに聴きながら、“あれ? 前に聴かせてもらった黒レーベル盤とちょっと違うぞ...” という違和感を覚えた。黒レーベル盤がいかにもヴィンテージなモノラル・サウンドという感じだったのに対し、今聴かせてもらっている濃紺レーベル盤はより洗練されていてモダンな音になっているのだ。A面が終わったところで “B面に行く前に黒レーベル盤のA面を聴かせてもらえますか?” とお願いして聴き比べたところ、やはり明らかに音の傾向が違っていて実に興味深い。
一言で言うと濃紺レーベルの音はクリアーで整っていてキレはあるがやや腰高な印象。黒レーベルの音は荒削りでもっさりしているが重心が低く感じられ、音圧も2割増しくらい高かったのだ。「007シリーズ」のジェームズ・ボンドに例えると、前者が最新版のダニエル・クレイグで、後者が初代のショーン・コネリーという感じ... 普通の人なら間違いなく盤質も良くて音もキレイな前者に軍配を上げるだろう。確かに “明朗快活” という言葉がピッタリの良い音だ。しかし、一にも二にも濃厚なヴィンテージ・サウンドを好む私はたとえ少々のノイズがあろうが(←とは言ってもラクラクVG++を超えるレベルなので普通に聴く分には全く問題ないのだが...)後者の方が気に入ってしまったのだ。
結局2種類の南ア盤「With The Beatles」を比較試聴させていただいた後に私が出した結論は “盤質が少々劣る黒レーベルの1stプレス盤の方を買う” というものだった。その結果、日曜に続いて連続でB-SELSの南ア盤を購入させていただいたことになり、南ローデシア盤も含めるとこれで南ア・カッティングの初期~中期モノラル盤は完全制覇を達成。インド盤やイタリア盤と同様に、UKオリジナル盤とは一味違う親しみやすいサウンドで日夜私を楽しませてくれている。Sさん、今回も又々良い盤をありがとうございました(^.^)