今日はレコードではなくオーディオの話である。私は今のリスニング・システムが完成して以来この20年ほどずーっとオーディオ関係にはまったく手を付けずに放置してきたのだが、各国盤蒐集が一段落して UKオリジナルの最初期プレス盤にターゲットが移り、“量より質” 路線に舵を切ったこの夏あたりから “もっともっと良い音でレコードを聴きたい!” という思いが強くなった。そして少し前にテレビでレコード・マニアのオーディオルーム訪問みたいな番組をやっていたのを見てスイッチが入り、今回久々に自分のシステムを見直すことにしたというワケだ。
まず最初に目を付けたのは音の入り口である。今使っているオルトフォン・カートリッジの音はとても気に入っているので、とりあえずバランス・チェックから始めようとオルトフォンの針圧計を購入。大昔に調整したきりで長いことテキトーな目分量で針圧調節してきたのだが、実際にデジタルで測ってみると結構数値が狂っていてビックリ。これではせっかく状態の良いレコードを手に入れても盤に余計な負担をかけて傷めてしまう。即刻再調整したが、これからは定期的にチェックすることにしよう。
次は水平出しである。今回は端子をすべてクリーニングするために結線をバラしてセッティングの最適化を目指したので、この機会にオーディオの基本であるターンテーブルの水平確認をしっかりやっておこうと考えたのだ。しかしアマゾンで水準器を色々調べてみても帯に短しタスキに長しでどれが良いのかよく分からない。そこで私は一石二鳥を狙って水準器付きのスタビライザーを買うことに決め、ウィボーというメーカーのが良さそうだったのでそいつを購入。ちょうどアマゾンのマスターカード入会で5,000ポイントもらえるというキャンペーンをやっていたのでそれを利用して実質タダで水準器付きディスク・スタビライザーをゲットした。
私が買ったのは重さが300gのものだが、重すぎず軽すぎずで手に持った時の質感もめっちゃエエ感じだ。まず最初にターンテーブルに乗せて水平を測ってみたところ、変な傾きもなく一安心。実を言うと私はこれまでスタビライザーというものを使ったことがなくてこれがスタビ初体験なのだが、音質向上効果についてはよくわからなかったというのが正直なところ。ただ、手持ちのレコードの中には少し反った盤も当然あるわけで、そういう盤の再生には有効だろう。
そして最後はインシュレーターである。私の部屋(というか家全体)は床の作りがめちゃくちゃヤワいので床の振動については前々から気になっていたのだが、これまではレコード収集にかまけて何も手を打ってこなかった。私はやると決めたら徹底的にやる主義なのでこの機会を利用して狂信的なくらいに共振を排除しようと決意。これも全く商品知識がなかったのでアマゾンで色々調べてみたところ、ハネナイトというゴムを使った東京防音の「THI-425」とオーディオテクニカの「AT6098」が良さそうだったので、両方とも購入。4個入りの「THI-425」の方をガラード401(レコードプレイヤー)の脚に、8個入りの「AT6098」の方をアルテック・ヴァレンシア(スピーカー)の脚に使ってやろうと考えたのだ。これで先の水準器付きスタビと併せて計5,000円也(←ポイント使用で実質タダやけど...)
まず防音の「THI-425」をガラードの脚にかまして音出ししてみたところ、音像定位が良くなってビックリ。逆に言えばこれまでいかに有害な振動を拾ったまま聴いていたかということになるのだが、とにかくたったの700円の投資でこの変わりようは凄いコスパである。インシュレーターってホンマに効くもんなんやねぇ...
これですっかり気を良くした私は今度は巨大スピーカーの足元にも防振対策をしてやろうとテクニカの「AT6098」を手にしたのだが、ここで大問題が発生。一人で持ち上げるにはウチのスピーカーはあまりにも大きく、重すぎたのだ。しかしスピーカーの下にインシュレーターをかますだけのために助っ人を頼むワケにもいかない。しゃあないので私は渾身の力を込めてスピーカーを持ち上げ(←もうちょっとで指を挟みそうになった... 危ない危ない)、スピーカー台と脚との間に「AT6098」を設置。無理な体勢で重量スピーカーを持ち上げたので今は首の筋肉が痛いが、音質向上のためならこの程度の痛みなど些細なことである。
これで一応セッティングが決まったので色んな盤を取っ替え引っ替えしながら音出ししてみたところ、音の解像度が上がりエネルギー感もアップするなど、しっかりと音質の向上を実感。特に「With The Beatles」や「Rubber Soul」、それにシングルの「Paperback Writer」といったUKラウドカット盤や、ドイツDMM盤のような爆裂サウンドのレコードではアルテック・ヴァレンシアの38cmコーン型ウーファーがその実力を存分に発揮し、“ズゥゥ~ン” と響く重低音が気持ち良いことこの上ない。これは明らかにテクニカの「AT6098」効果だろう。ビートルズ以外では「Led Zeppelin Ⅳ」のインド盤や「Queen Greatest Hits」のドイツ盤が凄まじい音で私を驚かせてくれた。
これで今回のオーディオ・フレッシュン・アップ作戦は一旦終了。私としてはほとんどお金をかけずに愛聴盤の数々が更に良い音で聴けるようになって大満足だ。ただ、まだまだ改善の余地はありそうなので、これからも更なる音質向上を目指していきたいと思う。
まず最初に目を付けたのは音の入り口である。今使っているオルトフォン・カートリッジの音はとても気に入っているので、とりあえずバランス・チェックから始めようとオルトフォンの針圧計を購入。大昔に調整したきりで長いことテキトーな目分量で針圧調節してきたのだが、実際にデジタルで測ってみると結構数値が狂っていてビックリ。これではせっかく状態の良いレコードを手に入れても盤に余計な負担をかけて傷めてしまう。即刻再調整したが、これからは定期的にチェックすることにしよう。
次は水平出しである。今回は端子をすべてクリーニングするために結線をバラしてセッティングの最適化を目指したので、この機会にオーディオの基本であるターンテーブルの水平確認をしっかりやっておこうと考えたのだ。しかしアマゾンで水準器を色々調べてみても帯に短しタスキに長しでどれが良いのかよく分からない。そこで私は一石二鳥を狙って水準器付きのスタビライザーを買うことに決め、ウィボーというメーカーのが良さそうだったのでそいつを購入。ちょうどアマゾンのマスターカード入会で5,000ポイントもらえるというキャンペーンをやっていたのでそれを利用して実質タダで水準器付きディスク・スタビライザーをゲットした。
私が買ったのは重さが300gのものだが、重すぎず軽すぎずで手に持った時の質感もめっちゃエエ感じだ。まず最初にターンテーブルに乗せて水平を測ってみたところ、変な傾きもなく一安心。実を言うと私はこれまでスタビライザーというものを使ったことがなくてこれがスタビ初体験なのだが、音質向上効果についてはよくわからなかったというのが正直なところ。ただ、手持ちのレコードの中には少し反った盤も当然あるわけで、そういう盤の再生には有効だろう。
そして最後はインシュレーターである。私の部屋(というか家全体)は床の作りがめちゃくちゃヤワいので床の振動については前々から気になっていたのだが、これまではレコード収集にかまけて何も手を打ってこなかった。私はやると決めたら徹底的にやる主義なのでこの機会を利用して狂信的なくらいに共振を排除しようと決意。これも全く商品知識がなかったのでアマゾンで色々調べてみたところ、ハネナイトというゴムを使った東京防音の「THI-425」とオーディオテクニカの「AT6098」が良さそうだったので、両方とも購入。4個入りの「THI-425」の方をガラード401(レコードプレイヤー)の脚に、8個入りの「AT6098」の方をアルテック・ヴァレンシア(スピーカー)の脚に使ってやろうと考えたのだ。これで先の水準器付きスタビと併せて計5,000円也(←ポイント使用で実質タダやけど...)
まず防音の「THI-425」をガラードの脚にかまして音出ししてみたところ、音像定位が良くなってビックリ。逆に言えばこれまでいかに有害な振動を拾ったまま聴いていたかということになるのだが、とにかくたったの700円の投資でこの変わりようは凄いコスパである。インシュレーターってホンマに効くもんなんやねぇ...
これですっかり気を良くした私は今度は巨大スピーカーの足元にも防振対策をしてやろうとテクニカの「AT6098」を手にしたのだが、ここで大問題が発生。一人で持ち上げるにはウチのスピーカーはあまりにも大きく、重すぎたのだ。しかしスピーカーの下にインシュレーターをかますだけのために助っ人を頼むワケにもいかない。しゃあないので私は渾身の力を込めてスピーカーを持ち上げ(←もうちょっとで指を挟みそうになった... 危ない危ない)、スピーカー台と脚との間に「AT6098」を設置。無理な体勢で重量スピーカーを持ち上げたので今は首の筋肉が痛いが、音質向上のためならこの程度の痛みなど些細なことである。
これで一応セッティングが決まったので色んな盤を取っ替え引っ替えしながら音出ししてみたところ、音の解像度が上がりエネルギー感もアップするなど、しっかりと音質の向上を実感。特に「With The Beatles」や「Rubber Soul」、それにシングルの「Paperback Writer」といったUKラウドカット盤や、ドイツDMM盤のような爆裂サウンドのレコードではアルテック・ヴァレンシアの38cmコーン型ウーファーがその実力を存分に発揮し、“ズゥゥ~ン” と響く重低音が気持ち良いことこの上ない。これは明らかにテクニカの「AT6098」効果だろう。ビートルズ以外では「Led Zeppelin Ⅳ」のインド盤や「Queen Greatest Hits」のドイツ盤が凄まじい音で私を驚かせてくれた。
これで今回のオーディオ・フレッシュン・アップ作戦は一旦終了。私としてはほとんどお金をかけずに愛聴盤の数々が更に良い音で聴けるようになって大満足だ。ただ、まだまだ改善の余地はありそうなので、これからも更なる音質向上を目指していきたいと思う。