この前、初めてメルカリで買い物をした。メルカリっていう名前だけは聞いて知ってはいたが、私はてっきりスマホ専用のフリマ・サイトだと思っていたのでスマホ嫌いの自分には無関係だと思い込んでいたのだ。しかし買いそびれていたジョージ・ハリスンの来日公演ブートCDがどっかに安ぅ売ってへんかなぁ... とネット検索していた時にたまたまメルカリに出品されているのを発見、しかも定価3,800円の廃盤CDが2,000円と約半値で出ていたのだ。魑魅魍魎セラーが我がもの顔でバッコするヤフオクでは中々こうはいかない。欲しいけど、スマホ無いから買えへんなぁ... と思いながらも念のため“メルカリ パソコン”でググってみたところ、何とパソコンからでも買えるとのこと。これはラッキーや!と大喜びでユーザー登録し、即ゲット。一つ物事が上手くいくとすぐに調子に乗って二匹目のドジョウを狙う癖がある私は早速メルカリの検索ボックスに“Beatles”と打ち込んで何か面白いブツはないか探し始め、見つけたのがこの「Hotter Than Hell」だった。
このCDは以前ブート屋の通販サイトで見たことがあり、ビートルズのメンバーにキッスのメイクを施したイラストのインパクトが強烈だったこともあって興味を持ち色々と調べてみたのだが、 Scorpio(UK) という聞いたことのないレーベル(←ひょっとしてゼップのブート出してるScorpioと関係あるんか???)で怪しさ満点だし、中身の方もどこにでも転がっていそうな1968年のアウトテイクス集ということで、5,800円という法外な値段が付いていたこともあって迷わずスルーしたのだった。今回メルカリでその「Hotter Than Hell」と2度目の出会いをしたのだが、前回とは違って1,800円というお手頃価格でしかも送料込みだ。この4,000円の差は一体何なのだ!と思いながらも他に目ぼしいブツがなかったこともあって、私はこの珍ジャケ盤を買ってみることにした。
CDは3枚組で見開きのデジパック仕様ジャケットになっており、内ジャケには何故か日本語が書かれている。う~ん、やっぱり怪しい。このレーベル、UKと謳ってはいるが何となく日本のブート屋が作っているような気がする。Discogs によると“Ultra rare compilation with unreleased tracks, alternate versions and different mixes” とのことだが、実際に聴いてみるとA①「ヘイ・ジュード」(セッション・テイク)を皮切りに「ピーター・セラーズ・テープ」やら「キンフォーンズ・デモ」やら「モノ・ミックス」やらと、どこかで聴いたことのある別テイクのオンパレードで特に目新しい発見は無い。サブタイトルは「The Black Album」となっているが、「スウィート・アップル・トラックス」の姉妹盤アナログ・ブートとして有名なあの「ブラック・アルバム」とは全くの別内容。後でわかったことだが、ディスク2と3は1990年代にリリースされた「The Alternate White Album」というブートを丸ごとコピーしたもののようだ。
編集も雑そのもので、特に酷かったのがA⑬「ヤー・ブルース」のアタマの部分に “消し忘れ” と思しき別の音が入っていたところ。ようこんなんで金取るわ(>_<) ディスク1は結構グダグダで、他にも「バッキング・トラック」と謳っておきながらリードヴォーカルが中途半端に入ってたりとか、挙げていけばキリが無いのでやめておくが、とにかくそれなりの内容を期待して聴くと肩透かしを食う。メルカリで安く出品されていた理由が分かった気がした。
とまあこのようにネガティヴな面も少なくないが、音質はかなり良いので「ホワイト・アルバム」の別テイク集としてBGM的に軽く聞き流す分には問題なく楽しめる。ビートルマニアのためのブラインド・フォールド大会(←そんなものあるわけがないのだが...)のウォームアップ・ネタにもいいかもしれない(笑)
私のお気に入りのトラックはディスク3のラス前に入っている「スピリチュアル・リジェネレイション」という曲で、ビートルズに同行してリシケシュに滞在中にちょうど誕生日を迎えたマイク・ラヴへの “ハッピー・バースデー・ソング” なのだが(←アナログ・ブートの名盤「インディアン・ロープ・トリック」に入ってたヤツ)、陽気なノリでビーチ・ボーイズごっこを楽しむビートルズが最高だ。案外こういうお遊び的なセッションが「バック・イン・ザ・USSR」のアイデアの元になってたりして...(^.^)
The Beatles - Spiritual Regeneration/Happy Birthday Mike Love
このCDは以前ブート屋の通販サイトで見たことがあり、ビートルズのメンバーにキッスのメイクを施したイラストのインパクトが強烈だったこともあって興味を持ち色々と調べてみたのだが、 Scorpio(UK) という聞いたことのないレーベル(←ひょっとしてゼップのブート出してるScorpioと関係あるんか???)で怪しさ満点だし、中身の方もどこにでも転がっていそうな1968年のアウトテイクス集ということで、5,800円という法外な値段が付いていたこともあって迷わずスルーしたのだった。今回メルカリでその「Hotter Than Hell」と2度目の出会いをしたのだが、前回とは違って1,800円というお手頃価格でしかも送料込みだ。この4,000円の差は一体何なのだ!と思いながらも他に目ぼしいブツがなかったこともあって、私はこの珍ジャケ盤を買ってみることにした。
CDは3枚組で見開きのデジパック仕様ジャケットになっており、内ジャケには何故か日本語が書かれている。う~ん、やっぱり怪しい。このレーベル、UKと謳ってはいるが何となく日本のブート屋が作っているような気がする。Discogs によると“Ultra rare compilation with unreleased tracks, alternate versions and different mixes” とのことだが、実際に聴いてみるとA①「ヘイ・ジュード」(セッション・テイク)を皮切りに「ピーター・セラーズ・テープ」やら「キンフォーンズ・デモ」やら「モノ・ミックス」やらと、どこかで聴いたことのある別テイクのオンパレードで特に目新しい発見は無い。サブタイトルは「The Black Album」となっているが、「スウィート・アップル・トラックス」の姉妹盤アナログ・ブートとして有名なあの「ブラック・アルバム」とは全くの別内容。後でわかったことだが、ディスク2と3は1990年代にリリースされた「The Alternate White Album」というブートを丸ごとコピーしたもののようだ。
編集も雑そのもので、特に酷かったのがA⑬「ヤー・ブルース」のアタマの部分に “消し忘れ” と思しき別の音が入っていたところ。ようこんなんで金取るわ(>_<) ディスク1は結構グダグダで、他にも「バッキング・トラック」と謳っておきながらリードヴォーカルが中途半端に入ってたりとか、挙げていけばキリが無いのでやめておくが、とにかくそれなりの内容を期待して聴くと肩透かしを食う。メルカリで安く出品されていた理由が分かった気がした。
とまあこのようにネガティヴな面も少なくないが、音質はかなり良いので「ホワイト・アルバム」の別テイク集としてBGM的に軽く聞き流す分には問題なく楽しめる。ビートルマニアのためのブラインド・フォールド大会(←そんなものあるわけがないのだが...)のウォームアップ・ネタにもいいかもしれない(笑)
私のお気に入りのトラックはディスク3のラス前に入っている「スピリチュアル・リジェネレイション」という曲で、ビートルズに同行してリシケシュに滞在中にちょうど誕生日を迎えたマイク・ラヴへの “ハッピー・バースデー・ソング” なのだが(←アナログ・ブートの名盤「インディアン・ロープ・トリック」に入ってたヤツ)、陽気なノリでビーチ・ボーイズごっこを楽しむビートルズが最高だ。案外こういうお遊び的なセッションが「バック・イン・ザ・USSR」のアイデアの元になってたりして...(^.^)
The Beatles - Spiritual Regeneration/Happy Birthday Mike Love