今日の熊本日々新聞に、在熊の作家・石牟礼道子氏が東北大震災に関してささげられた、「花を奉る」という詩経が掲載されている。能の世界を思わせるような格調高い文章に引き込まれてしまった。東北の地で津波で折れて倒れた桜の一木に、一輪の花が咲いた。再生をそして未来を思わせるほっとする風景があった。記者は「多くの人たちの言葉にならない思いや悲しみを『花』に託す」と書いている。言葉の持つ力の大きさを感じさせる一文を、皆様にもぜひお読みいただきたいと思う。全文ご紹介したい衝動に駆られているが、それはなるまい。「くまにちコム」から本日付け紙面で御覧いただきたい(無料の登録が必要)
氏は天草に在って長く水俣病や苦しむ患者、そして海に対峙して色々な作品を残されてきた。
生きていく辛さや悲しみのなかに、一筋の光明の如くに咲いた一輪の花は、まさしく希望につながるように思える。地元の皆様にもぜひともお読みいただける機会は無いものかと考えている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E7%89%9F%E7%A4%BC%E9%81%93%E5%AD%90