一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

憲法67歳

2013-05-03 18:38:54 | 歴史


     今日は憲法記念日。
     毎年今頃になると政局がらみではあるが、
     改正すべきかどうか、議論が高まり、
     うやむやのうちにまた1年が経つということを
     ずっと繰り返してきた。

     そもそも現憲法は第二次大戦でアメリカに負けて、
     GHQ(連合国軍総司令部)が決めたもの。

     それから67年。
     国際情勢が大きく変わったにもかかわらず、
     占領下に決められた憲法を後生大事に護っている
     というのも無理があるのかもしれない。

     改正の核心はやはり9条であるから、そう簡単に
     はいかないのだが。

     もとに戻れば、
     憲法といっても、たかだか100年のちょっとの
     歴史しかないのである。

     チョンマゲを結っていた時代(江戸)から、ザンギリ
     頭の明治維新になって、すぐさま民主的な世のなかに
     なったわけではない。

     幕府崩壊に貢献した薩摩長州の藩閥政治がつづいて
     いて、庶民にはなんらいいことはなかった。

     憲法もなければ国会もない。だいたい選挙権だって、
     直接国税15円以上をおさめる男子にしかなかった
     のだ。

     そこで起こったのが自由民権運動で、すったもんだ
     の末、ようやく明治22年(1889)2月11日に、
     はじめての憲法ができた。

     ただしそれは天皇の定める欽定(きんてい)憲法で、
     おのずと限界があった。

     それから比べると現憲法は20歳以上であれば女性
     でも選挙権はあるわけで、ずっと民主的になっては
     いるのだが、多様化する世界情勢に合うかどうか
     となると、やはり、ここらでもう一度考えなおさな
     ければならないのかもしれない。


     第9条、自衛権の問題等々、国民が納得するまで、
     もっと議論を重ねなければならないのだろう。

     ※ いつも(バスに乗る時に)利用する鎌倉山ロー
      タリーにあるポール。
      「鎌倉山」の裏側に「2月11日建国記念日」と
      記されていて、それを見るたびに大日本帝国憲法
      のことがちらっと頭をかすめる。
      

     

     
    
     


    

最新の画像もっと見る

コメントを投稿