一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

戦後70年

2015-08-15 16:32:08 | 歴史


     今日は70回目の終戦記念日。

     朝、クーラーの部屋ばかりにいたら
     かえって体調を崩すと思い、散歩に
     出た。

     いつもの散歩コースである。
     くぐり抜ける森は法師蝉でいっぱい。
     もちろん遠く、近くの森ではジーッ
     と焼けつくような油蝉や、ミンミン
     蝉が相も変わらず鳴いているが。

     変わらぬようで、蝉の世代交代も
     はげしい。3日前まではさほどで
     なかった法師蝉がこんなに多く
     鳴いているとは……。


     お昼12時には高校野球の黙祷に
     合わせて目をつぶり、未来永劫
     平和がつづくように祈った。

     今朝の新聞記事(毎日新聞)に
     よれば、
     70年前の8月15日。
     後に作家として独立する井上靖は
     毎日新聞大阪報道部の記者として
     「玉音 ラジオに拝して」
     と題する社会面トップを執筆、
     最後のこう記したという。

     「われわれは今日も明日も筆を
      とる!」

     少なからぬ新聞人が戦中の報道の
     責任をとる形で社を去る決断を
     する中で、である。

     彼の同僚で、一面コラム「余録」
    (朝日新聞の「天声人語」に当たる)
     を担当することになる藤田信勝
     記者は、この日の日記に、
     「今われわれ全部が新聞社を去っ
     たらどうなるか。国民は杖(つえ)
     を失った盲人同然だろう」
     と記者を続ける覚悟を書いたそう
     だ。

     たしかに戦時中の報道は軍部の圧
     力でウソだらけだった。
     
     現在、我が国にはペンの規制も
     発言の圧力もない(と信じる)。
     そのこと一つとっても平和の有難
     さをかみしめたい、と強く思う。


     ※ 平和の象徴のようなヒマワリ
   
  

     

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