一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

桜田門外の変

2014-09-13 16:04:41 | 歴史



       出水美術館は帝国劇場の9階にある。
       展示品を観終わって出たら、皇居に
       面した大きなガラス窓から、目の前
       に「桜田門」がみえてびっくりした。

       桜田門といえば、教科書に出ていた
       「桜田門外の変」。
       学生のときは何度読んでもピンと
       こなかった。
       その後、大河ドラマなどでもみたが
       理解度はいまひとつ。

       私が好きなのは、故人となった吉村
       昭の「桜田門外ノ変」である。
       ここでおさらいをしてみよう。

       安政7年(1860)3月3日、
       江戸城桜田門外で水戸藩から脱藩した
       浪士らが彦根藩を襲撃し、大老・井伊
       直弼を暗殺した事件である。

       井伊は将軍継嗣問題と修好通商条約の
       締結という二つの課題に直面していた。
       
       病弱で世子が見込めない第13代将軍・
       家定の後継をめぐって、南紀派と一橋派
       が争っていたのである。

  
       一橋派は21歳の徳川慶喜を推し、
       南紀派は12歳の徳川慶福を推挙し、
       慶福が養子として認められた。

       これは大老(井伊直弼)派を満足させた
       が、朝廷はこれに反対だった。

       さらに日米修好通商条約が朝廷の許可を
       得ないまま結んでしまった井伊直弼に
       対し、水戸藩士たちが遂に刃を抜いた
       というわけである。

       ともあれ、今から150年前の話である。
       幕府の後継者をめぐる問題は、諸藩の
       かけひきも含めて大問題であったのだ。
       

       ※ 井出美術館からみた桜田門

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