一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

避暑ばなし 1

2011-08-17 20:36:41 | 



    およそ避暑って柄(ガラ)でもないのに、今
    夏は4歳未満、小3、6年の男児3人を連れ
    て北海道にいってきた。
    チビの父方の祖父母がニセコにいるので。

    新千歳空港からさらに車で2時間半。
    支笏湖をぐるっと1周すると見えてくるのは
    羊蹄山である。
    「蝦夷富士ですね」
    思わず口にすると、迎えに来てくれた人が、
    「こっちの人は蝦夷富士なんて誰もいわない。
     ただ、ヨオテイとしか」
    とのこと。
    「蝦夷富士!」なんてやや感動的な声を出す
    のはよそ者だけらしい。

    ところで北海道にはアイヌ語を語源とする地
    名が多い。
    長万部(オシャマンベ)、大楽毛(オタノシゲ)、
    音威子府(オトイネップ)……等々。
    ニセコとはアイヌ語で「切り立った崖の下を
    流れる川」という意味で、ここだけは漢字を
    当てはめてもなぜか、定着しなかったらしい。

    アイヌとは北海道の先住民族である。
    本格的に北海道開拓がはじまったのは明治に
    なってからだが、それ以前にも蝦夷に和人が
    入っており、蝦夷征伐やアイヌとの衝突と
    いった史実はある。
    そのたびにアイヌの人たちは追いつめられ、
    伝統的な生活、文化の破壊も進んでいった
    のだろう。
    オーストラリアのアボリジニ、アメリカ大陸
    のインディアンがそうであるように。

    話は変わるが、ニセコは世界でも有数のパウ
    ダースノーやスキーリゾートとしての規模か
    ら「東洋のサンモリッツ」と呼ばれるんだって。
    (これも観光用語?)
    いつか新聞にも出ていたが、特に豪州からの
    観光客が多く、地元の人も「どこか外国の街
    ?」と錯覚するほどだという。

    それが3・11地震以来、さーっと(面白い
    ように)引いてしまったのだとか。
    そういえば北海道滞在中、外人は3組くらい
    しか見なかった。
    (北海道もフクシマもミヤギも外人からした
    ら同じだものね)
    「この冬は大打撃ですね」
    車中で現実にもどされた。
    

    ※「サンモリッツ」を「サンモリック」と書い
     て友人から指摘のメールを頂戴しました。
     ああ恥ずかしい~。
    
        
     

    

    

    
    

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