一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

終戦記念日

2018-08-15 14:12:15 | 雑記


       今日、73年目の終戦記念日

       ここに回天特攻隊員の遺書をささげます。

       18歳。
       絶唱というほか無い。


         お母さん、
         私は後3時間で祖国のために散っていきます。

         胸は日本晴れ。
         本当ですよお母さん。
         少しも怖くない。
     
         しかしね、
         時間があったので考えてみましたら、
         少し寂しくなってきました。


         それは、
         今日私が戦死する、通知が届く。
         お父さんは男だからわかっていただけると思います。

         が、お母さん。

         お母さんは女だから、
         優しいから、
         涙が出るのではありませんか。

         弟や妹たちも
         兄ちゃんが死んだといって
         寂しく思うでしょうね。

         お母さん。

         こんなことを考えていましたら、
         私も人の子。やはり寂しい。

         しかしお母さん。
         考えて見てください。

         今日私が、
         特攻隊で行かなければ、
         どうなると思いますか。

         戦争は
         この日本本土まで迫って、
         この世の中で一番好きだった母さんが
         死なれるから私が行くのですよ。

         母さん

         今日私が特攻隊で行かなければ
         年をとられたお父さんまで、
         銃をとるようになりますよ。

         だからね、お母さん。

         今日私が戦死したからといって
         どうか涙だけは耐えてくださいね。

         でもやっぱりだめだろうな。
         お母さんは優しい人だから。

         お母さん、

         私はどんな敵だって怖くはありません。

         私が一番怖いのは、
         母さんの涙です。
    

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