「雑草」といちがいにいうけれど、「雑草」とは何だ
ろうと思うことが時々ある。
庭の草むしりをするとき。
何気なく歩いていて、道端の可憐な草花をみたとき。
昔、「雑草学」という学問の分野があること聞いて
びっくりしたことがある。
え? 野草と雑草とのちがいって何?
その老農学士はこういわれた。
「もちろん雑草も野草ですよ。ただし、耕地に生えて
作物の生育をさまたげる野草が、農学上では雑草と
いうことになります」
いま使っている除草剤というのは、雑草の生態を知る
ことからの発想であったろう。
さて、その雑草だが、現在アフリカなどでは大変なこと
になっているらしい。
トウモロコシなどに根寄生した雑草が養分を吸いとって、
収量が30~60%も減っている。それがアフリカの
飢餓の原因ともなっているのだという。
敵もさるもの、そのストライガという雑草は、土の中で
宿主となる植物の出現を10年以上も待ち続けられる。
もともと乾燥につよく、痩せた土地を好むため、厳しい
環境にもじっと耐えて、発芽の機会をねらっていると
いうから、もう驚異的!!
こうして地球上の生き物は、種を増やしたり絶滅したり
してきたんだ、といって感心している場合ではない。
ヘタすると人間が滅ぼされるかもしれないのだ。
(写真は5月19日の朝日新聞より)
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