一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

現代の若者と「殿様顔」

2016-06-18 06:59:54 | 雑記


      おそらく私が年とったせいだと思うが、
      TVでみるタレントのみならず、街中で
      見かける若者がおしなべてカッコいい。
      脚が長くハンサムで細面のすずやかな
      顔。
      暑苦しい顔にはめったにお目にかからない。
      すべてがジャニーズ系(たとえが古い!)
      に見えるのは、やはりこちらの目が甘く、
      つまり衰えたせいだろう。

      
      ところが、
      こういった若者を「殿様顔」といい、
      上品だがアゴが細く、これがいわゆる草食
      系につながるというのである。

      戦後、食生活の変化で日本人のアゴが急激
      に退化したことはよく云われること。
      これは現代に限ったことではなく、
      昔の殿様にもあったことだそうだ。

      戦国時代の武将でも元気旺盛なのは
      初代からせいぜい3代目まで。
      4代目以降は野性味がなくなり、体力気力
      ともに半減していったというのだ。

      徳川将軍も初代・家康のころは麦飯を
      ムシャムシャ食べよく咀嚼していた。
      幕末の14代将軍・家茂は白米ばかり食べ
      て脚気になり、21歳の若さで死んだ。

      なかで典型的な「殿様顔」とされるのが
      教科書でおなじみの松平容保(かたもり)。
      写真で見ても、いかにも体が弱そうである。
      
      事実、容保は大事なところでよく病気に
      なった。
      長州藩が京都御所に乱入した「禁門の変」
      のときも病気で、よろいを着ると、
      足元がふらついて歩けなかったとか。

      現代の若者にもどると、
      女性でも小顔になりたい願望がつよく
      そのために美容整形する人もいるらしい。
      そのうち街中は「殿様顔」「お姫さま顔」の
      若者であふれかえるかもしれない。

      しかし、
      いまさら煮干しをかじり、粗食に耐えよと
      いってもねえ。
      
      ※ 古い教科書に載っていた松平容保の写真

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