連休の1日、
娘の乗船しているにっぽん丸
(商船三井客船)
が横浜港に着いたので
チビをつれていってきた。
約一ヶ月半ぶりの逢瀬である。
天気にもめぐまれ、関内(又は桜木町)
からタクシーで。
(昔は駅からよく歩いたものだが)
横浜・大桟橋が変わったのにびっくりした。
港には何度も来ているが、桟橋まで来た
のはン十年ぶりなのである。
写真はそのにっぽん丸。
21、930トン 全長166、65㍍
乗客定員523名 客室202室
といってもピンとこない。
私はむしろ昔、この桟橋で南米移民船を
見送ったことを思い出していた。
大学1年か2年のときだから昭和37、
または38年だったと思う。
サークル(ラテンアメリカ協会)の
メンバーが何人かブラジルに行くので
見送りにきたのだった。
はからずもそれは移民船で、これから
南米に移民するという家族がたくさん
乗っていて(というよりもそれが主)
見送りの人も大ぜいいた。
見聞を広めるといった、学生の目的
とは大ちがい。
移民する家族たちは今生の別れと
なるかもしれないのだから、
送る方も送られる方も涙、涙の別れ
の風景であった。
物見遊山で横浜港まで出かけた私は
(友人と一緒だった)
その光景がショックで、その後
しばらく(何年も)
大桟橋に近づけなかった。
豪華客船のなかで、私はおよそ半世
紀前の思いにふけっていたのである。
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